ワイン関連ワードで紐解く日本のトレンド
今回はGoogleの関連キーワード取得ツールやKWFinderなどを使って今のワインのトレンドや傾向を紐解いていこうと思います。
今回は用いてませんが、Google Adsなども使えます。
関連キーワード取得ツールの方はGoogleの検索窓にどういった単語を入れているかを調べるもので、
ワインの場合、ワインという単語が含まれる頻出検索ワードの他、ワイン+50音やアルファベットでの検索結果の上位などを表示してくれます。
とりあえずその中でワインの次に出てくる検索ワード50音をまずピックアップしてみます。
あ=開け方 イベント 上野 エチケット おすすめ
か=カロリー 木箱 腐る 健康 コルク
さ=酸化防止剤 賞味期限 スクリューキャップ 栓 注ぎ方
た=炭酸 知識 つまみ テイスティング 糖質
な=名前 に合うおつまみ 抜けない 値下げ 飲み方
は=ハーフボトル 品種 太る 平均度数 保存
ま=漫画 ミニボトル 無添加 銘柄 持ち込み
や=安い 有名 酔う
ら=ラベル 料理 ルパン 冷蔵庫 ロゼ
わ=早稲田 wowow nv
となっています。
これは50音のトップキーワードだけを拾っているのですが、下位キーワードの中には結構マニアックな単語も入っています。
ケンゾーであったり、ソルビン酸、ナチュール、濡れた犬なんかも出てきます。
昨日の記事のVVとかもありました。
このあたりは結構ワイン好きの人たちの検索ワードかなぁと思います。
一方でトップキーワードはかなり一般的な単語が多いですね。
たまに出てくる酸化防止剤や無添加なんかはやはりトレンドを感じずにはいられません。
ここにジョージアワインのクヴェヴリなんかが入ってなくてほんとよかったと思います。
あとはヘスとかヘクラといった特定の銘柄が入ってくるのもなかなか気になるところです。
ただ「へ」に関する単語が少ないだけかもしれません。
またミニボトルが味やミネラル感より上に出てくることから、結構ミニボトルの需要ってあったりするのかななんていうのもtips的な感じで押さえておきたいところですね。
ただハーフボトルとは言わないのかとも思ったり。
もしかすると検索している方のイメージの中のミニボトルは500mlとか250mlとかも含むのかもしれません
モンテス、モンペラ、エノテカなどの単語ももちろんランクイン。
やまざきはおそらくヴィノスやまざきでしょう。
このあたりはさすがの人気です。
あとは地名系も東京はちらほら。
また個人的には知らなかったのですが、wowowでThe Wine Showという番組があるみたいですね。興味深いです。
ここで敢えてクラスタリングをするとすれば
健康環境系
ワイン好き、知識系
消費動向系
の3パターンが検索の主になっています。
一番多いのはもちろん消費動向系。
特に基礎知識の部分や、お店の検索、オンラインショップに直接つながるような検索も見られました。
気になる人は以下のリンクをチェックしてみてください。
このまとめは私の目によるフィルタリングがかかっているので、違った発見もあると思います。
http://www.related-keywords.com/
次に見るのはKWFinder。
これは英語での検索と日本語での検索を比べるのに使いました。
検索しているタブがチラ見えしていますが、気にしないでいきましょう。
ワインという検索のCost per click(CPC)がまず圧倒的に日本の方が高いです。
ワイン業界の広告は競合が多いんですかね。
そのうえでwine deliveryやonlineといった単語では英語での検索が圧倒的に高いです。
ちなみに日本のオンラインや通販といったワードは高くて2.5$ぐらいになっています。
なのでワインでCPCは高いのに、通販では高いという少し変わった状況のような気がします。
また英語圏での検索は品種(CSやMeだけでなくMalbecやRieslingまで)やタイプ(こちらも赤白ロゼに加えてデザートワインなど含む)などでの検索が目立ちますが、日本はシャンパンかワインか赤ワインしか出てきません。
この結果はやっぱりと思う反面少し寂しいと思うのが本音ですね。
結局日本人はあまり自分の思うワインを買えていない、探せていないということでもあるので。
またシャンパンの検索と消費に関してはさすがとしか言いようがありません。
アメリカとイギリスは世界最大のシャンパン消費地ではありますが、ワインという根付いた文化の上にシャンパンがあるのでしょう。
日本ではシャンパンという単語だけが独り歩きしています。
検索量も赤ワインより多いってすごくないですか?
ただおもしろいのはシャンパンというキーワードをクリックした人があまりシャンパンを買っていないのだろうというのも興味深いですね。
CPCはかなり低めになっています。
おそらくシャンパンという単語で広告を出してもあまり購買にはつながらないので入札額が上がらないのでしょう。
シャンパンの消費する層とインターネットでモノを買う層に少しズレがあるかもしれません。
無料会員登録で使えるので気になる人はこちらもぜひ。
https://app.kwfinder.com
あとはベタですがGoogleトレンドなんかも使えます。
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
やっぱりリテラシーですよ、リテラシー。
別に文化に根付かせるほどにしたいわけでもないですが、ただ3000円のシャンパンをグラスのコップで飲むのを見るのは少し心が痛みます。
もちろんそれを楽しむのもいいのですが、それならスパークリングで1000円とかでそこそこのでもいいんじゃない?とか
自宅で背伸びした写真を撮るだけなら、レストランで背伸びして飲めばいいんじゃない?なんてついついお節介にも思ってしまうんですね。
皆さんは賢くワインを愉しんでくださいね。
つまり私みたいにならないように。
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