見出し画像

礼苑の生きる詩集No.24『心を編むマフラー』

私、礼苑の自作詩。
生きる詩集No.24

『心を編むマフラー』

1つまた1つ
編み目ができてゆく
編み物が似合う季節になった

寒い日々に欲しいマフラー
けれど
心まで温まるそんなマフラーは
誰かがその手で
編んでいかねば手に入らない

1つまた1つ
編み目ができて
輪と輪がつながってゆく

一本の毛糸からできるマフラー
けれど
心まで温まるそんなマフラーは
誰かがその手で
編んでいかねば出来上がらない

温かいマフラーを
時間をかけて丁寧に
作って差しあげることはできるけれど
それを使うかどうかは
その人次第

時間をかけて作られた
温かいマフラーは
その人の肌に寄り添い
その人の心に寄り添い
寒い季節の人生の一部を共有してくれる

マフラー1つで
自分の人生が作られて行きはしないけど
温かいマフラーを身につけ
寒い季節も自分の足で一歩一歩

いいなと思ったら応援しよう!

千代原礼苑(Tiyohara Reon)
よろしければ応援お願いします。いただいたチップは生活に当てさせていただきます。