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介護士の視点:命は期限付き。やりたいことは今すぐに!

こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

このところ利用者様との突然のお別れが続いています。

この間まで歩いてトイレに行けていた方や、ケア終了時に笑顔で見送ってくださった方などが、急に状態悪化、入院となり、ご家族から亡くなったと連絡をいただくパターンが多いです。

どの方も「看取りのケア」だった訳ではありません。

そのため、私たち担当介護士も気持ちが追いつかないことがあります。


⭐️プロでもやっぱり思い入れはある

私たちは「介護の専門職」として、利用者様やご家族様に対応するよう教育を受けます。

そして実際のケアでも、正しく線引きし、適切な距離感を保ち、感情をできる限り切り離し、介護保険のルールをわかりやすくご説明するよう心がけています。

それでも、どうしても利用者様への親しみや、ずっと元気でいてほしい、住み慣れた家で納得いくまで暮らしてほしい、といった感情は出てきます。

病院は病気を治療するところですから「何号室、〇〇という病気、緊急連絡先」などのデータで患者は管理されています。

でも、訪問介護の現場では

「〇〇町の〇〇さん、何年前からここに住んでいて、近所の〇〇さんと仲良し✨」

「好きな食べ物は〇〇だけど歩けなくなってからは娘さんに買ってきてもらっている🍰」

「昔飼っていた犬の名前はタロウ🐶」

「自治会での役員を数年前まで勤めていたので人当たりがよくお話好き。できれは近所の井戸端会議にもまた参加できるようになりたい❤️と言われている」

など、その方ごとの生活歴や人柄、好き嫌いや、近所との関係、地域への思い入れを知ることになります。

私たち現場の介護士にとって利用者様は「丸ごとの人間」なんです。

ですから、いくら「高齢者は命の終わりが近づいている」と頭で理解できていても、次々に利用者様とのお別れになってしまうのは辛いものがあります。

もちろん、ご家族様やご親族様の大変さや辛さ、受け入れるために必要な期間やプロセスなどとは比べ物になりません。

ケアが終了してしまっては、私たちに出来ることはありませんが、もし生前のお話などをすることで気持ちが和らぐのであれば、サービスが終わった後でもご連絡いただければと思います。

⭐️今すぐ楽しく生きる!

介護サービスの利用者様は、病気があったり、体が動かなかったりと、健康に何らかの事情を抱えている方ばかりです。

ですから健康な方よりは、急に状態が変化する可能性が高いとは思います。

それでも最近は、これまでよりも「命には期限がある」ということをひしひしと感じています。

健康に、好きなことをして、楽しく長生き出来る✨

それが一番です。

でも、誰も自分が何歳まで「自由に」生きられるかはわかりません。

ですから「老後の楽しみに写真の整理をとってある」とか「時間があったら〇〇に行きたい、習いたい」といった計画や希望があるのなら、今すぐ始めるべきです。

「海外に行く」など少し敷居が高いことでも、ガイドブックを買ってみたり、旅行会社のサイトを見てみたりなら、すぐにでも出来そうです。

「チャレンジしてみたいこと」も「楽しいこと」も、手近なこと、敷居の低いことから1つ1つやってみてはいかがでしょうか。

私は、今日はずっと気になっていた事務所の「アクリル版の片付け」をしました😊

パーツを外して、消毒をして、クローゼットに片付けただけですが、「やりたいこと」が1つ進んでスッキリしています。

買ったまま読めていない小説も読みたいですし、雑草と苔取りもしたいです。

面白そうな展示が始まったので、奈良の博物館にも行きたいです。
(→空海展、最終日に滑り込みで見てきました!すごく面白かったです!)

こんなふうに書き出してみると、全部「今すぐ」出来そうな気がしてきました🎵

小さな楽しいこと、やりたいことに取り組んで、毎日をちょっと楽しく暮らしたい。

そして心身ともに健康に、長生きできれば最高ではないでしょうか✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました!


『神戸|介護事業所の有限会社まいらいふ』
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