幸楽苑の魅力。
結局これでいいんだよなってところに落ち着く。
何の話かって?ラーメンである。
今や全国に400店舗以上も展開している幸楽苑。
私が初めて幸楽苑で中華そばを食べた日のことを思い返すと、中学生?高校生ぐらいまで遡る。
当時は、とにかく安いという話題だけが先行していたような感じ。
中華そば一杯が290円というとんでもない価格で提供していた。
カップラーメンですら300円を超える商品が多々あるというこの時代から考えると、お店で中華そばを食べて300円以下は破格だ。
まだ少年だった私にとって、その値段でラーメンが食べられるのは嬉しい反面、どこか斜に構えて見ているところもあった。
まあ年頃の少年ならよくある話。
特にラーメンに詳しいわけでもないのに、何かとケチをつけたがる。
所詮チェーン店でしょと、万人受けを狙って商売することのすごさにも気づかない少年は、大人になるまで幸楽苑をバカにし続けた。
少年時代以来、久しぶりに幸楽苑を再訪したのは妻と結婚してからである。
妻に促されて何となく食べに行った。
衝撃を受けた。
大人になってからはある程度のラーメン専門店ではそれなりに食べてきた。少年時代よりは味も覚えたし通ぶったことも言える。
そんな私は幸楽苑でラーメンを食べて、コスパ最強のラーメン屋と言ったら間違いなく幸楽苑だと言い切れるほどに、味、値段ともにバランスの良さを痛感した。
幸楽苑はラーメンの種類が豊富なうえに、餃子が美味い。そして、何よりチャーハンが絶品である。
人生で一番美味いチャーハンは幸楽苑だと言っても過言ではないぐらい美味い。
いや、もちろん異論は認める。
言っても、チャーハンはそれほど通ってきてない道だ。
人気の町中華店には、まだまだ美味しいチャーハンの店がいるだろう。
だけど、幸楽苑のすごさは北は青森から南は兵庫まで、どこに行っても同じ味を楽しめることだ。
幸楽苑の厨房を覗いてみると、ぐるぐると回る寸胴が目に入る。
あれこそが、幸楽苑のチャーハンの味を作り出している素晴らしいロボットだ。
可能ならば家に1台ほしいと思わせるぐらい、あのチャーハン製造器は魅力的。
昨日は家族4人で夕飯を幸楽苑に食べに行った。
私と妻はみそネギラーメンに半チャーハンセット。
息子はみそネギラーメン。娘はお子様セット。
半チャーハンセットについてくる餃子をそれぞれ分け合って食べて、みんなお腹いっぱい大満足でお会計に進んだところ、3,300円ぐらいとめちゃくちゃリーズナブルに夕飯を食べることができた。
一人あたりの換算で800円ちょっと。
今のご時世、こんなにリーズナブルにお腹いっぱい食べられるお店が他にあるだろうか。
コンビニでお腹いっぱいになるまで食べようとすると、平気で一人1,000円は超える。
安定した美味しさ、そしてお手頃な価格。これこそが幸楽苑の魅力だ。
幸楽苑さんには謝りたい。少年時代の世間知らずなガキが生意気言っていたことを。
きっと我が家はまだまだ幸楽苑のお世話になることだろう。
これからも美味しくてリーズナブルなラーメンとチャーハンが食べられるように、幸楽苑の発展を願わずにはいられない。