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股関節内転運動で大腿四頭筋の神経興奮を誘発する?
脳卒中者における共同運動の解釈
臨床現場で、脳卒中治療をしていて”共同運動”に悩まされることは多いのではないでしょうか?
共同運動はご周知の通り、
例えば、股関節を屈曲しようとした時に純粋な股関節屈曲だけでなく、股関節外旋筋群や膝関節の屈曲、足部の背屈など意図しない運動が加わる神経現象を言います。
主に下肢においては、
屈曲共同運動パターン
伸展共同運動パターン
の2つに分類されています。
実際に臨床現場で見ていると、
脳卒中者の運動パターンが一定化したり、神経学的に筋緊張が高くなりやすい共通部位が観察されます。
いわゆる、一定のパターン化することや筋緊張が亢進(活動興奮が入力されやすい筋群)することで、動作の阻害因子の1つとなります。
脳卒中治療においては、この筋緊張や共同運動パターンを如何に分離しながら適切な運動パターンで神経強化出来るかどうかは大きなポイントになります‼︎
下肢の運動においては、股関節内転筋群は筋緊張が亢進しやすい部位の1つであり、歩行では挟み足歩行と言われる異常歩行が出現します。
特に立脚期に観察されやすい反応であることから、下肢の伸展共同運動パターンによる影響は懸念される歩容パターンであるといえます。
つまり、歩行障害の原因の1つとなりやすい伸展共同運動パターンを改善することは歩行動作の自立や安定性に寄与しやすいことが考えられます。
そこで、今回は下記の論文に至りました。↓
この論文では、慢性期脳卒中者と対照高齢者に対して、大腿四頭筋と股関節内転筋群の筋活動の関係性を評価している論文になります。
論文のIFは、5.33になります。
非常に高い論文なので是非ご参考にされてください。
結果を簡潔にお伝えすると、
脳卒中者が股関節内転筋群を動かそうとしたときに、神経学的には大腿四頭筋の神経興奮を認めやすいことが分かりました。
どういうことか図解して深掘りし、臨床での応用までまとめていきます。
基本的な知識
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