総括2024

師は既に駆け回り切り、今年全ての業を納め、忘年に時間を費やすことによって無理矢理にでも年の瀬を感じ入ようとする世の昨今。私は程よい忙しさと適度なお酒、秋口にやらかした首の痛みに一等気を遣いながらこの年の瀬を過ごし、これからも続く凍てつく冬の寒さを楽しみに待っている。

冬に生まれたので、元々寒さ自体は嫌いではない。自身の体においては衣服を着ればいい。家の寒さに関しては去年住んでいた欠陥住宅ほどではない。とはいえ寒いことには変わりないのだが、日当たりも良いので窓の結露も少ない。以前は寒い上に日当たりも悪く洗濯物も干せなければ少しでも暖房を点けようものなら窓から結露が決壊したダムの如く湧き流れ、床を侵蝕しフローリングを変色させていた。
それに比べてば、今の家のなんとも住みやすきことか。多少の不便は自分で対策をすればそれが100％反映され、解決すればするほど家の過ごしやすさに影響する。

というわけで、唐突に今年の買って良かったものを紹介しようと思う。
ランキングではなく、時系列順にぼんやりと今年の生活を思い浮かべながら紹介しといこうと思う。ぼんやりと思い出して思い浮かばなかったものなんてきっと買ってよかったものではないと思うし。べっ…別に今年の総括というほど自分の人生に大きなトピックがないというわけじゃないんだからね！

1.ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて

名作。これは面白かった。
ずっと買おうと思っていたので、ネタバレも極力見ないようにしてまっさらな状態でプレイしたんだけど大正解だった。
過去のシリーズのパロディもあり、ストーリーも最高に充実していて、サブタイトルの回収も見事。そしてやり込み要素も適度に難しく、荒んでいた今年初めの自分の生活の精神的支柱になったのは間違いない。
ストレス解消にブラウニーをカミュによるはてんの月輪二刀デュアルブレイカーで薙ぎ倒して力の種を乱獲していたのは今となれば良い思い出。

2.コアラマットレス

間違いなく睡眠の質が向上。どこを以てして睡眠の質を実感するかは人それぞれによるものではあるけど、俺の場合は目覚めた際の身体の軽さ。軽さというより、重たい日が1日もないという表現の方が正しいか。
深酒をした日は流石に起床に苦労するが、それでも意図しない寝過ごしはこのマットレスで就寝している限りは1日たりとて無かった。
それだけにひとたび食事直後などに不用意に寝転がってしまったが最後、そのまま就寝、夜中の3時に目を覚ますなんて日もあった。くつろぐという観点においてはむしろお勧めできないものではあるが、それだけ睡眠に対し真摯に向き合うことの大切さを教えてくれたという意味でも今年買ったものの中ではトップかもしれない。

3.ドラム式洗濯乾燥機

間違いなく生活の質が向上。日常生活において『洗濯物を干し、取り込む』という無駄すぎる作業(個人の感想です)を全てカット。モノや量に制限はあるものの、使用した服を入れ、洗剤を入れてスイッチを押し、寝て起きたら着れる服が出てくるという現代のチートを味わった瞬間、それまでの縦型洗濯機にはもう戻ることができないだろう。事実、俺はもう戻れない。
導入コストが高いというのは否定できないが、家電は中古がオススメ。俺もメルカリで新品の半値以下で買って、現状まだ使用できている。もちろんその分手入れは他よりも慎重に行なっているが、それは別に洗濯機に限った話ではないのでそれだけをして購入を控える理由にもならないと思う。
購入を少しでも考えているならすぐにでも買った方がいい。今年買ったものの中では前述したマットレスに並ぶトップだと思う。

4.お風呂の湯桶

シャワーなんか浴びるな！浴槽にお湯を溜めて、そのお湯で全てをやりくりしろ！
この『全て』には当然、洗濯も含まれる。身体を流し、頭および髪の毛を洗い、身体を湯船に浸かる。手順は逆でもいい、むしろ効率を重視するなら逆の方がいい。それらを終えて適度に残ったお湯を洗濯に使用する。衛生的観点から見ると色々言いたいことはあるだろうが、水道代節約のために背に腹は変えられない。バケツに残り湯を汲んで、洗濯槽に入れる。そして洗濯を開始する。
これら一連の作業全てに湯桶が欠かせない。俺は壁にくっつけられるように底にマグネットがついたものを購入し、以来出先等で入浴も洗濯もしなかった日を除いてこの湯桶を手に取らなかった日は無い。
引っ越してからシャワーを浴びるという行為をしたのは多分片手で足りる回数くらいだと思う。一人暮らしを始めたことによる生活の変化の一番大きいところ、その変化の根っこをこの湯桶が担っている。

5.鉄フライパン

料理が楽しくなる逸品。手入れに若干の面倒さはあるものの、炒め物のクオリティが格段に上がった。
秋くらいからは節約も兼ねて毎朝チャーハンを作って昼飯用に持って行く際にも鉄フライパンが大活躍。ぶっちゃけチャーハン作るだけならフライパンを洗うという作業すら必要ないと思っている。
おかげで自炊が捗り、結果節約にもつながり、外食をするという選択肢が友人との酒の席以外で無くなってしまったため最近の物価高による値上げについてこれていない。外食高いよマジで、自分の空腹を満たすだけなら自分で色々作った方がいいね。つっても、最近はその自炊をする食材自体も高いのはマジで国の終焉を観ているみたいで絶望するよね！

6.折りたたみ椅子

キッチンで飯を食いたい。それだけの為に購入した。
そもそもキッチンで飯を食いたいとはこれ如何に？という疑問もあるが、一人暮らし1K生活において、作業テーブルでご飯を食べると何かがあった際の掃除が面倒臭いのだ。たとえばパスタを食べたとしよう。いくら気をつけて食べていようが、ソース等がハネることもある。それがディスプレイやキーボードに付いた場合、その掃除がとても面倒なのだ。
これは思ったよりもしんどくて、それなら掃除も日常的かつ比較的楽に行えるキッチンで食事を完結させた方がいいなと思い至り、夏過ぎから居間の作業用椅子を移動させてキッチンで食事を取ることが多かった。
それも面倒になり、新しい椅子を買った。こういう出費は惜しまない方がいいと改めて感じた。

いかがでしたか？

この記事によって皆様の生活の手助けになれば嬉しいです！

それでは！

終われるか！

というわけで、ここからは今年俺の周りに起こった出来事を書いていく。

まずはなんといっても引っ越したこと。
これ、今年の出来事だったんだね。もう遠い昔のように感じるのはそれだけそれ以降の生活が充実したものだったという何よりの証明になるのだろう。実際楽しかったし、今も楽しいのは変わらない。
音楽的実績もほとんど無いに等しいけど、それはただの結果でしかないわけで、それに一喜一憂して無駄に精神を磨耗させているくらいなら楽しいことを考えていた方がいいし、結果を伴うような努力を生活の中でしていたかと言うとイエスとは言い難い。
ここ最近は特にそうだし、引っ越してからは自分でもびっくりするほど精神をフラットに、必要以上に波風を立てない生き方をしている。結果が伴わない以上、去年と同じような虚無であることは一緒なんだけどその種類というか、ベクトルがそれまでとは違っている。それゆえのフラットな精神状態なんだけど。

そして、音楽に対する向き合い方も大きく変わった。
今年の少ない実績が大きすぎるというのがあるが、それよりも6月1日のライブが何より大きかった。直後に吐き出したので、今更言うことはないので別の記事を参照いただきたい。

この日以降の気持ちは一切変わっていない。
今でも、いつだって、俺は音楽が好き。音楽に密に触れられる楽器の演奏や歌うことが好き。
今はそれでいい。ひとまずもうそれだけでいい。実績、仕事、生業、それらは結局俺の音楽の哲学にはついてこなかったものなのだ。
なら、それを踏まえて俺は今から何をする？それを考えている。
来年は明確な目標があるので、それに向けて進んでいくだけだ。結果が伴うかどうかはとりあえずどうでもいい。俺の好きなものを、俺の好きなように、他者や取り巻く世界からの外圧に変容されることなく、形にしていきたい。それだけだ。
だから来年は今年以上に楽しみだし、こんなにもポジティブな感情で年の瀬を迎えることが出来ている自分に少し驚いてすらいる。
久しぶりだ、こんなに楽しいのは。いや、楽しいというより『ネガティブな感情が一切湧いてこない』が正しいかな。
その中で明日からの2025年も、日常をより良くより楽しく生きていこうと心から思う。年始に掲げた目標のようなものは何一つ成し遂げていない気がするけど、それでいい。それを責める人なんて今更自分以外いないのだから、その自分がそれでいいと思っている以上は来年に向けた新しい目標にだけ向かって生きていくだけだ。

いや、強いて責められるとすれば、この文章を最後まで読んでくださっているあなただけだ。
大変申し訳ない。来年は形にしたいものがあって、それを完成させようと思う。たとえ歪で不出来でも、それが俺であるというのはやるべきだ。
楽しみにしててほしいなんて傲慢なことは言わないけど、また折に触れて思い出した時に、もしそれが完成していたならば、一言だけ「おめでとう」って言ってくれればいいかな。それだけです。

来年も、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

以下補足追伸