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歴史・人物伝~松陰先生編⑨防長第一の人物と評された久坂玄瑞

歴史・人物伝~松陰先生編の第9回です。吉田松陰(松下村塾)の教え子たちの一人目は久坂玄瑞を取り上げます。

藩医の子に生まれた玄瑞は、18歳の時に九州に遊学した際、宮部鼎蔵と出会います。宮部は、かつて松陰と東北視察に出向いた友人であり、「長州人なら松陰に学びなさい」と助言されたのです。

松下村塾に入塾した玄瑞は、松陰の教えを受けながら才能を開花させていきます。松陰は「防長第一の人物」とまで高く評価し、妹・文の結婚相手に推したほど、かわいがっていました。

松陰の思想である「尊王攘夷」を自身の思想として掲げ、松陰の死後は「尊王攘夷」の若きリーダーとして京都などで活動します。玄瑞の生涯で最も輝いていた時期ではないでしょうか。

長州藩は政変によって京から追放されましたが、主導権奪還のために京へ軍勢を進発させます。この先頭に立ったのが玄瑞だったのです。しかし、蛤御門の変で長州藩は敗れ、玄瑞は自刃しました。

玄瑞は、土佐藩で尊王攘夷のリーダーだった武市瑞山と交流しており、坂本龍馬や中岡慎太郎とも面識がありました。龍馬や慎太郎にも「松陰の教え」を伝えていたのではないかと思います。

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