元横綱で名解説者の北の富士勝昭さん逝去~ブログ転載コラム
※ブログ「気まぐれトーク」のコラムを転載しました
NHK大相撲中継の専属解説者だった北の富士勝昭さんがお亡くなりになりました。まずはご冥福をお祈り申し上げます。
北の富士さんというと、近年では大相撲解説者としての顔がすっかりお馴染みになりましたが、横綱まで昇りつめて10回の優勝を果たした名力士であり、師匠として横綱を育て上げた名伯楽でもあります。
まずは横綱北の富士の思い出から。
北の富士さんが横綱に昇進した昭和40年代、少年だった私が大相撲に興味を持ち始めたのと同じ時期でした。個人的には大横綱大鵬や努力型だった玉の海の方が好きだった記憶があります。
それでも北の富士さんと玉の海とのライバル対決には心躍らせましたし、名大関となった初代貴ノ花との対戦も手に汗握る激闘を繰り広げました。元横綱琴櫻も好敵手でしたね。
立ち会いからの出足が鋭く、左四つ右上手の得意手になるのがうまく、上手投げや外掛けを得意としていたスマートな横綱でしたが、玉の海の急逝後は精彩を欠いてしまったのが残念でした。
つづいて九重部屋の師匠北の富士の思い出。
なんといっても、横綱を2人も育て上げたという功績は非常に大きいと思います。言うまでもなく、大横綱となった千代の富士と現八角理事長である北勝海です。
千代の富士が引退した時のインタビューの中で、横綱昇進直後に北の富士さん(九重親方)から「辞める時はスパッと辞めような」と言われた、とのエピソードがとても印象的でした。
北勝海は正真正銘、北の富士さんがスカウトして育て上げた弟子でした。横綱としての実績も十分残しましたが、相撲協会の八角理事長として長期政権を担うような人材になっています。
最後に解説者の北の富士さんについて。
55歳で相撲協会を退職し、すぐにNHKの専属解説者となりました。50~60代の頃は切れ味鋭い話しっぷりがとても聞きやすく、辛口解説というスタイルを作り上げました。
70代になってからは、ひょうひょうとした解説が人気を呼ぶようになり、毎場所楽しみに聞かせてもらったものです。とくに藤井アナウンサーとは名コンビとして評判でしたね。
それから、中日スポーツの北の富士コラム「はやわざ御免」も場所中、毎日読ませていただきました。テレビでは言えないような激辛評論だけでなく、話題の豊富さに驚かされました。
ライターとしても、北の富士さんのコラムはとても勉強になりました。改めてありがとうございました。
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