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「昔の作品の方が良かった」はクリエイターにとって呪いの言葉

私はまだまだブログを始めて日が浅いので、クリエイターとは名乗れないとは思っているが、私が好きなユーチューバーさんが「昔の方が良かった」と言われて悩んでいると言っていて、私なりの考えを書きたいと思った。

「どうか昔のような作風に戻って欲しい」という期待の表れ

作り手が「昔の方が良かった」と受け取り側に言われるのは
今の作品は好きじゃない。どうか昔のような作風に戻って欲しい」という期待の現れだと思う。
でも私が作り手として、その期待に応えて
「昔風の作品」を作ってその読者に届けたとしても
その読者もその昔と同じような心情を持っているとは限らないし、経験も積んで捉え方も変わっているのかもしれないのだ。

「昔の方が良かった」=今現在の自分は否定されている?


確かに昔の方が良かったと言われると、今現在の自分を否定された気分にはなるけれど、過去の自分が作った作品が良かったと言われること自体はとても嬉しいこと。数ある作品の中で私の作品に出会ってくれたことは奇跡だから、本当にありがたいことだと思う。

だから私は卑屈になることはない。
前向きに捉えたい。

長く続けているミュージシャンたちは今も新しい音楽を作り続けている


昔から活躍しているミュージシャン、例えばサザンとかユーミンとか現在も曲を作り続けているけれど「やっぱりかこの作品の方が良かった」と言われることはたくさんあると思う。
でも名曲は名曲として、過去は過去として、今も作品を作りづづけている。
例え過去の売り上げは超えられないとはしても
やっぱり新しい作品も望んでいるファンもいるし、何より桑田さんやユーミンが「新しい曲を作りたい」と思って次々を作品を生み出しているんだと思う。
過去の名曲は頭にあるのかもしれないけれど、決して名曲とそっくりなものを作るわけにはいかない。だから常に新しいものを作り続けなくてはいけない。

「過去の方が良かった」これはアーティストにとって呪いの言葉かもしれない。

受け手にとっては何気に発している言葉かもしれない。
でも私の好きなユーチューバーさんが悩んでいるのを見ると
クリエイターにとって、呪いの言葉なのかもしれないと思えてくる。
私もいつかこの呪いの言葉を受けるのかもしれない。
でもその時は「過去と全く同じ作品は作れない。私は常に新しい作品を生み出すしかないんだ」と呪縛を解けるようになりたい。


#クリエイター
#前の方が良かった
#エッセイ

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