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AIC生ブログ|意外と知らない!?ジャガイモ(by内野)

マイファームが運営する社会人向け週末農業学校「アグリイノベーション大学校(AIC)」の現役受講生が綴るブログシリーズ、今回は内野寛之さんの第3回目です!

▼以前の記事はこちら▼

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アグリイノベーション大学校(後、AIC)12期生の内野寛之です。

みなさん、外出自粛お疲れ様です。
僕も子供たちも在宅の連続でストレスがたまり気味ですが仕方ないですね。
先はなかなか、見えませんが頑張っていきましょう!!

育苗チャレンジレポート!

ここで前回のブログでご紹介した育苗チャレンジについてご紹介いたします。
AICから送付されてきた手順に従い植えつけを行います。

① 固い種(硬実種子)なので発芽しやすいようにカッターなどで種に傷をつけ一昼夜、水につけます。

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② バケツに土を入れ適度に土全体に水をしみこませます

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③ ポリポットに土を詰め、種の3倍の深さの穴を4か所あけ1粒ずつ播きます。

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④ 種の上にしっかり土をかぶせ、鎮圧し、水やりをして完成です。

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作業は子どもたちも興味津々で見ていました。
生育状況は追って報告していきますのでお楽しみに!

ジャガイモは、何と意外なあの野菜と同じ仲間!

では第3回『ジャガイモ』について書いていこうと思います!

何とジャガイモはナス科ナス属の多年草の植物に分類されています。
意外じゃありませんか?
ナス、トマト、トウガラシ、ピーマンも仲間です。

また、ジャガイモは「根っこの部分」を食べてると思っている方も多いのではないでしょうか?
何とジャガイモは塊茎(かいけい)と呼ばれる「茎の部分」を食べています!
ちなみにさつまいもは塊根(かいこん)と呼ばれる「根の部分」を食べています。同じイモでも食べている部分は違います。
面白いですよね~。

原産地は遠いあの場所。あの大帝国とも関係あり!

原産地は南米アンデスからメキシコにかかる海抜3000~5000m高山地帯が原産です。ジャガイモは紀元後500年ごろから栽培され、世界遺産の空中都市マチュ・ピチュの段々畑でもジャガイモを栽培しインカ帝国の食糧源となっていました。
その後、インカ帝国へ遠征に行ったスペイン人により16世紀、ヨーロッパへと広まります。

当初は食べ方をよく知らず、食中毒とよく起こすなど評判が悪かったので花や実を鑑賞する観賞植物として栽培していました。おそらく気候が合わず、うまく成長しなかったのではないでしょうか?

食用としてはドイツのフリードリヒ2世がドイツに広めその後、世界へ広まっていったそうです。
おそらく、元々、高山地帯の気候とドイツの気候が似ておりマッチしたと考えられます。現在のドイツの食文化はこの方が作ったということですね。

日本へは1598年ごろにオランダ人が長崎に持ち込まれました。一説には、その時ジャワのジャガトラ港経由で持ち込まれたことから「ジャガタライモ」と呼ばれ、その後「ジャガイモ」と呼ばれるようになったといわれています。
本格的な栽培は明治以降の北海道開拓によって始まります。元々、高山地帯原産の植物なので北海道の気候にマッチし、今でもジャガイモは北海道の代表的な食物となっています。

ここで日本のジャガイモの生産地と生産量を見てみましょう。

生産量1位は北海道1.742.000t(77.1%)続いて鹿児島県96.500t(4.3%)そして長崎県92.100t(4.1%)となっています。               (2018農林水産省作物統計より抜粋)

とびぬけて北海道の生産量が多いですね。広大な土地、そして気候がジャガイモの生産に最適なのでしょう。

話は変わりますが、2016年8月に北日本を襲った、台風10号の大雨による被害で、北海道のジャガイモ畑が水没してしましました。そのため、ポテトのお菓子が一時期、店頭から消え、オークションに高額で転売されるというポテチショックがあったのは、皆さんの記憶にも新しいのではないのでしょうか?

異常気象による災害なのですが、最近とても増えてきていますね。企業側も収穫地の分散を試みようとしているようですが時間がかかるかもしれませんね。また、これから就農を考えている僕たちも自然災害は無視できない問題なのですが、自然災害対策はとても難しいのである程度リスク分散(水はけをよくする・傾斜をつけるなど)しながらうまく自然と付き合っていくしかないかなと思っています。

日本ならでは!?お得な旬の時期!

ジャガイモは涼しい気候を好むので北海道での収穫時期である8~10月があります。
そして、日本では南北に長い国土、そして山岳地帯などを活用し比較的、涼しい時期にジャガイモを生産しています。それが鹿児島県や長崎で収穫できるジャガイモになります。
この辺りでは2~4月、5~7月、11~12月の時期に収穫できます。
よって、生産地を追っていけば、ほぼ1年中、旬のものを食べることができます。
お得ですよね!

長期保存可能!ジャガイモ丸ごと保存方法

ジャガイモの保存方法を常温保存の方法をご説明します。

① 新聞紙で軽く包みます
② 直射日光の当たらない冷暗所に置きます。

どうですか?簡単ですよね?これで2~3か月保存できます。
新聞紙がなければ紙袋や段ボールに入れてもOKです。
新聞紙で包む場合は、ジャガイモに土がついていたら湿気を呼び込む恐れがあるので払いましょう。
包んだ新聞紙が湿気てきている感じがしたら取り替えてあげるのも長持ちさせるコツです。

また、ジャガイモは光が当たると芽が出やすくなったり表面が緑化します。
ジャガイモの芽や緑化した所には、ソラニンと呼ばれる天然毒素が含まれています。ソラニンを大量に摂取すると下痢や嘔吐などの食中毒の症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。調理の熱では毒素は分解されないので気を付けてください。
芽や緑化した部分はしっかり取り除けば食べることができますので、白い部分が出てくるまで厚めに皮をむいて調理してください。

おいしいジャガイモの選び方

そして、おいしいジャガイモの見分け方ですが

① 形がきれいで大きすぎず、皮に張りがあるもの
② 緑化しておらず、芽の出ていないもの。

この2点に注目して選んでください!

これからの季節にピッタリ!お酒がススムおつまみレシピ

ご紹介するのは『ハッセルバックポテト』です。
スウェーデンの国民食で見た目からアコーディオンポテトとも呼ばれています。

① 芽が出ている場合は芽を取り水洗いします。

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② 2~5mmの間隔で切れ目を入れていきます。この時、下まで切れてしまわないように割り箸などをジャガイモの下に2本入れておきます。

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③ ④を作っている間、切ったジャガイモを水にさらします。

④ 適量のバターを電子レンジで軟らかくし、おろしにんにく少々・塩少々を混ぜた物を作ります。

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⑤ ジャガイモの水をきって、④をハケやスプーンなどで塗っていきます

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⑥220~230℃のオーブンで25分ほど熱したら完成です。

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これはとてもおすすめのレシピ!
ジャガイモに挟むものはチーズ・ベーコンなどもいいと思います。
暑い季節にはビールのおつまみにピッタリです!
簡単なのでぜひチャレンジしてください!

今回はジャガイモについて書いてみました。

AICも6月頃からは本格始動。
次回は畑の様子もご紹介できたらと思っています!
ではまた。

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書いた人:内野 寛之(ウチノ ヒロユキ)
大阪府在住、働き盛りの38歳、夫婦共働きで2児の子育て奮闘中です。
性格は温厚・マジメ・マイペース(自称)。現在はサラリーマン(営業)として働いていますが、以前は鍼灸院・整骨院で勤務したこともあり、国家資格も取得している変わった経歴の持ち主です。

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