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読書嫌いでHSPな私の読書記録
10日ほど前に「読書を習慣化したい」という記事を書きましたが、
続いてます(^^)v
10日程度で偉そうに言えることではないですが…
ここ数日は昼間の空いている時間にも本を開くことが出てきました。
それで、昨日は1日かけてこの本を読みました。
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夫がだいぶ前に買ったと見られるもので、リビングの本棚にあったから読んでみようと思いました。
以下、まともなレビューとかではないです。
この作品が好きな人とか、HSPでない人には、イラッとくる内容かもしれません。
そこを理解の上読んでください。
まず、私はこの作品がどういう話か知りませんでした。
ただ、映画化もされて大ヒットした小説であり、舞台が仙台だということだけは知っていました。
読み始めると、早速強盗の話が出てきました。
さらには動物虐待の話も出てきて、それがかなり細かくリアルに書かれています。
私はつらくなり、軽い気持ちで読み始めたことを後悔しました。
読むのをやめようかどうしようか迷いました。
しかし、文章自体は読みやすく、次々とページが進んでいきます。
迷った私は、スマホでネタバレを検索しました。
そして、ストーリーがどのように展開してどういう結末になるのかを全て見ました。
この作品が大ヒットしたポイントを知りたかったからです。
ここで初めて、この作品はミステリーとか謎解きの類であることを知りました。
私があまり興味のない分野です。
しかし、トリックだけを見るととても意外性があって面白いと思い、「じゃあこの箇条書きされている展開が、実際の文章ではどんな風に表現されているか知りたい」と思いました。
そうして、読み続けることを選びました。
久しぶりに数百ページの小説を読んだので、ストーリーが完全に頭の中に入ってくると楽しくなってきました。
事前にスマホで調べてしまったので、一番の見どころとされる箇所はびっくりするほど無感情であっさり読んでしまいました。
おそらく、多くの人はここで雷に打たれたような衝撃を感じたんだろうなと思い、自分はそれを全く味わえなかったわけです。
が、ただでさえ残虐なエピソードがたくさん出てくるこの作品を、この私が何も知らずに読み進めていくのは心臓に悪すぎるから、これで良かったのだと思いました。
数々のグロテスクな描写を乗り越え、読み終わる頃には自分がひどく疲れているのに気づいていました。
HSPの自分が読んでいい内容ではなかったです。
これを言うと、私がいかに読書をしてこなかったかがよくわかってしまいますが、どうしてこんな残酷な描写のある小説が普通に売られているんだろうと思いました。
「心臓の弱い方はご注意ください」くらい、帯に書いてくれたらいいのに…
ていうか、大ヒットしたということは、多くの人がこの残酷な描写に耐えたということですよね?
なんでみんな平然としているんだ…
まぁ、私もこんな調子でも何とか最後まで読めたのが、主人公が傍観者の立場だったからかもしれません。
だけどもこの主人公、大学に入るために引っ越してきただけなのに、色々起こりすぎです。
仙台に来て見聞きしたこと、巻き込まれたことだけでもいっぱいいっぱいなのに、最終的には家庭の事情で大学を辞めさせられそうになっています。
(まだ入学したばかりだというのに)
主人公に色々背負わせすぎではないでしょうか。
フィクションだったら、架空の人物に何をさせてもいいのですか?
フィクションってそういうものでしょ、と思われるかもしれません。
だけど私は、小説でもドラマでも、過酷な運命の登場人物がいると、「この人はひどい死に方をするためだけに生み出されたのだろうか」と考えてしまうのです。
そこに人権はないのかと。
それを言ってしまったら、昨今のテレビ番組などと一緒で面白くなくなってしまうのでしょうが…
そんなわけで、自分には合わなかったです。
だけどこの作者の文章自体はとても良いと思ったので、こういう文体で普通の恋愛小説とかだったら読みたいです。