Spectrum Tokyo Festival 2024 DAY1で印象的だったセッション
デザイン部プロダクトデザイナーの井上です!
2024年12月7日〜8日に行われた「Spectrum Tokyo Festival 2024」のDAY1に
一般客として参加していました。
会場やセッションの様子は #spectrumfest2024 からもお楽しみいただけると思います!今日はDAY1で特に印象的だったセッションをお届けします。
デザイナーの広範なスキルが新規事業に与える影響
今村さんのセッションでは、新規事業をわずか13営業日でリリースした事例を通じて、スピードを実現するために意識したポイントや具体的なアクションについて紹介されました。また、自身が組織に対してバリューを発揮するためのスタンスについてもお話されていました。
現場目線で手触り感のある内容が多く、特に「スピードを出すために将来的な機能候補を考慮しておく」というポイントは、意識して取り入れたいと感じました。具体的には、1stリリースではミニマムな状態での提供を前提としつつ、将来の機能候補をプロダクトバックログに積み上げていたとのことでした。
将来的な機能候補をスコープから落とす状況はよくあるものの、それらを管理し明確にしておくと、「今やるべきこと」への納得感が高まり、拡張性を考慮すべきかどうかの判断もしやすくなると感じました。中長期的な視点でプロダクトの成長を見据えながら進めることで、全員が同じ方向性を共有しやすくなり、方針のズレを防ぐ印象を受けました。
今村さんがプロジェクトで携わった内容は、職種の壁を完全に超えたものでした。ファーストキャリアで培った専門性を土台にしながら、自身のカバー範囲を積極的に広げ、事業への貢献価値を高めていく姿が非常に印象的で素敵でした!
成功するデザインの基盤は?実例から紐解く、共感の重要性
株式会社グッドパッチの栃尾さんのセッションでは、「コープデリ宅配アプリ」のリニューアルを事例に、ご自身のワークフローの型や、その中で「共感」をどのように引き出したのかについてお話されていました。
特に印象的だったのは、ワークフローの最初のステップである「まずは主観で見る」というアプローチでした。これは、Jaan Orvetさんが「デザイナーよ、自分自身を忘れないで!」のセッションで語っていた内容とも通じるものがありました。
自分の経験や視点を軽んじることなく、まずは素直に自分の目で観察し、他者にとって良いと感じたことや考えたことをデザインに取り入れる姿勢。
そのうえで、世の中に溢れる手法にとらわれず、自らの信念を軸にデザインを進めることの重要性が強く伝わってきました。
デザインを生業とする人たちも、日常の中でデザインから影響を受け、その影響が暮らしの価値観や考え方を形作っているはずです。共感を基にしたデザインは、まさにそこから始まっているのだと強く意識させられたセッションでした!
ロボットはニンゲンの家族になれるか?
LOVOTの存在は知っていたものの、身近ではなかったので、イベントで実際に触れ合える体験をさせていただき大変感動しました。体温と重さ、瞳の動きが生き物そのものだ…! と(大人の🐱と同じくらいだそうです)
セッション中もLOVOTの鳴き声がキューキュー聞こえていて、お話している足元を歩きまわったり表情を変えたりする姿もとても可愛らしく口角が上がりっぱなしでした。
開発プロセスのスタイリング面のお話では、スイートスポットを見つけづらいなかで、シンプルで愛される造形を創ることの難しさを紹介されていた点が印象的でした。
LOVOTの愛らしさの秘密が明かされた、心温まる素敵なセッションでした!ロボットと人間、機械の境界線や、ロボットを通して見えてくる人間の認知特性など、さらに深く掘り下げたくなるテーマが増え、ワクワクしています。
追記|ブースも盛り上がっていました
各ブースはセッション中でも盛り上がっており、肩肘張らず各ブースの関係者様とお話できる雰囲気でした👏ノベルティも実用的で素敵なものばかりで、無条件にワクワクしていました。業務で気になっているトピックについて各社と共有した内容は、社内のメンバーにも展開し、今後のアクションや議論に活かしていきたいと考えています。また、その実例をこうした発信の場で還元できればと思っています。
セッションや会場で出会う方々とのお話からの学びが多く、とても有意義な時間を過ごすことができました。時間の都合上 拝聴できなかったセッションも、アーカイブ配信で楽しもうと思います。本イベントの企画・運営に携わった皆様、お話いただいた皆様、ありがとうございました!!