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【ダラム大学生目線で語る】ダラム大学の授業紹介そのいち!

ダラム大学からこんにちは!Hello from Durham!

みなさんこんにちは!昨日ブログを更新してからというもの、ブログ執筆欲がものすごく高まっています笑
せっかくダラム大学のアピールブログを作ったはずなのに、あまり最近がっつりダラムの魅力を紹介できていない。。と思ったので、これから4,5回に渡ってくろへいが一学期、二学期に専攻しているダラム大学の授業の紹介をしたいと思います。それでは早速みていきましょう!


よくここもEmmaと歩いたなぁ〜元気かなぁEmma!

秋学期Michaelmas Term

基本的にダラム大学は三年生の成績が最終成績に大きく影響します。
僕が一、二年生のころから三年生の友達が目の前で阿鼻叫喚しているのを見ていたのでかなりの覚悟をもって渡英しました。笑
今思うと、だから一学期のブログ更新が全くなく、ブログがインターネット上の廃墟と化しかけていました。。。💦
そしてブランクもあり、↑のようなどうしようもない比喩を使い始めちゃっているわけです。(まなぶてらすで国語を教えているからちゃんとした文章を書かないとっ。。。!)
もう今は二学期(ダラムではTerm 2と呼んでます)も終わりに近づいており、最終学年もめちゃくちゃ終わりに近づいています。。光陰矢の如しですね。恐ろしい!Time is money!!

特にイギリスの大学は全般的に授業期間(学期)が短く、ダラム大学はその中でももっと短いといわれています。例えば、ほかのイギリスの大学は一学期に12週間くらいのティーチング期間があると思うのですが、ダラム大学は1学期10週間のティーチング期間しかありません。
もっとダラム大学の学期についての情報にアクセスしたい方はこちらの大学のウェブサイトを参照してみてください。こんなTerm time tableがここから見つけられますよ!

このフォント、カラー、なっつ!

もうすぐ卒業だーーー!イギリスについたのが本当に昨日のように感じるけど、もう卒業間近まできているんだなぁ。。。はやい!そしてなんか一気にノスタルジックな気持ちになってくる。。。ぴえん。

この間ちょっと前に書いた三年生への意気込みブログを読み返してて、ちょっと前の自分青二才やなぁーーと思いながら、でも、「お、このやる気は忘れかけていたなぁ。。初心忘るべからずだ」なんかとも思いながら複雑な気持ちを味わっています。そんなブログはこちらから。。
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今日のトピック From ダラム

さてさて、今回のトピック、ぼくが三年生で履修している科目と分野について紹介していきたいとおもいます!
実際にSIUKなどで大学の概要などは聞けますが、

  • どんな先生がいて

  • どういった教え方で

  • どういうトピックを中心に

  • どんなことを授業で取り扱っているのか

まで深く入り込んだ大学生の生の意見を聞けることは少ないと思いますので、自分の感想を中心にフォーカスした記事を書くように努めますね。最後までお付き合いくださるとうれしいです。
留学相談室もやっているので、詳しいことはこちらからお願いします!

秋学期:Michaelmas Term

履修している授業は4つです。
Education departmentから2つ、Sociology departmentから3つです。

  • EDUC2401: Constructing Childhood and Youth

  • EDUC 3221: Political Sociology of Education

  • SOCI 3577: Sociology of Mental health and illness

  • SOCI 3557: Sociology of reproduction and parenthood

  • SOCI 3607: Feminist Anti-violence Activism

  • DISSERTATION(卒論)

社会学部がお試しに1学期間だけ行われるshort-fat basis module (短期決戦型授業とよんでいます)をたくさん今年は取り入れていて、学びたいことや分野が多岐にわたるくろへいは調子に乗ってたくさんホイホイとりまくってしまいました。。そのせいでめちゃくちゃたくさん一学期の終了前にエッセイの締め切り、卒論の下書きとプランの提出、クリスマス休暇あけに提出する課題があり本当にこの期間は死にそうになりながら課題をやっていました。まじで死にそうっていう表現が可愛く思えるくらい死にそうになりながら勉強していました。大変で大変でこの時期は腹が減ったらとりあえずパスタを茹でて食べる、くらいのクオリティの食事しかできずにいました。今でもフラットメイトから「あの時はパスタに狂ってたよねw」といじられるくらいに切羽詰まってやっていましたね。
コロナの影響もあると思いますが、それはいつか別のブログで書きたいと思います。
二学期もほぼ終了しそうな今現時点でこのブログを書いているので、振り返りっぽく授業の紹介をしていきたいと思います。
✔️ EDUC2401:Constructing Childhood and Youth

Annaの授業、まじで大好きだった、あかん、涙がでそう

授業数:Lecture1週間に1時間、Seminar二週間に1時間。

意外と暇。こんときからYouTubeとかやってても良かったのにぃ


これは教育学の科目なんですが、社会学的に「子供時代」とか、「青春」とかを学んでいます。この科目がめちゃくちゃ面白くて、今年一番のめりこんだ科目かもしれません。説明は以上の写真の通りなんですが、面白いなぁと思った社会学の議論を2つ紹介したいと思います。

Agency vs Structureのディスカッション

これは、子供を守るか、守らないかという議論で出てくる概念です。社会学でもいろんな分野で取り上げられている議論なので、社会学に興味を持った高校生はここら辺の書籍をざっと大学入学前に読んでおくといいでしょう。また、子供を守る(守ってあげ「なくてはいけない」対象としてみるか)・守らない(親はなくても子は育つ)の前提を見直してみるとオンライン家庭教師をやる際に今までとは違った意識で子供と対話できたり、街中で会う子供たちへの印象が変わりますよ。教員を目指す方や若い人と一緒に働くことが多い方、保護者の方も読んでみてもいいかもしれません。(本は後で紹介します!)
ちなみに僕はこれを読んで高校のバレーチームに年上の大学生コーチとしてかかわる際に高校生を「生意気であるがゆえに厳しい指導でコントロールしなくてはいけない存在」としてみるのではなく、「実際に現役高校生バレーボールチームの一員として何でも知っている当事者」としてみることを意識しました。そうすると実際に自分がコーチングをする際に「自分のエゴで教えたいから何でも教える」といった態度や、「高校生を弱者の立場に置いた指導」(つまり、高校生=何も知らない、教育が必要な弱者 VS コーチとしての自分=何でも知っていて何も知らないかわいそうな高校生を助けてあげられるカリスマ的指導者という態度で接すること)を避けることができました。これをもう少し、身近な体験で説明しましょう。
例えば、練習試合で会う他校の先生方。実際に会う練習試合の高校の他校の先生はこの視座がかけているな、と感じました。練習試合が一日中あった時に、キャプテンが少しルール違反をしてしまったんですね。他校の先生はそれを注意力の欠如、普段から緊張感をもって練習していない結果、と最後に忠告してくださいましたが、これに対してルール違反をしたのが注意力の欠如なのか、という点から反論したいと思います。(このブログがその先生に見つからないといいですね!笑)
ルール違反=注意力の欠如=ぬるい練習の産物は短絡的な動機付けである。

この日は一日中ほぼ休みがなく練習試合をしていました。一試合一試合全力で取り組んでいたらそれこそ疲れます。もし注意力の欠如だったとしてもそれはぬるい練習の産物なのではなく、全力で取り組んできたうえでの疲労=注意力の欠如=ルール違反と捉えることも可能ではないでしょうか。そして、ルール違反をしたのがキャプテンということにも注目すると、キャプテンは立場上チームメイトのことを人一倍気遣うポジションなので身体的疲労、そして精神的疲労もあったでしょう。なのでこれを踏まえると、全力で取り組んできたうえでの疲労=注意力の欠如=ルール違反という僕の主張は成り立ちます。
キャプテンの精神的疲労は以下の理由から十分な理由付けにはならない;①キャプテンは本当にチームを気にかけているのか、キャプテンの性格やその時の思考なんてわからないんじゃないのか、②キャプテンは楽なバレーボールのポジションをしていたのではないのかという反論が出てくると思います。たしかに、キャプテンの当時の思考は彼自身にしかわからないことです。しかしながら、だからこそ、外部者(この場合、キャプテン以外の人を指す)がルール違反はキャプテンがぬるい練習をしたせいで起こったものだ、と結論づけるのもおかしいということです。また、二つ目、キャプテンのポジションはセッター(試合中にトスを上げる=いちばん試合の中でボールに触る数が多い人)であり、ゲームメイカーでもあるので、楽なポジションをしていたから身体的、精神的疲労が多いという主張は成り立たないという主張こそが、成り立ちません。
したがってルール違反=注意力の欠如=ぬるい練習の産物は短絡的な動機付けといえます。ただ、短絡的な動機付けゆえにこの意見は取り入れなくてよいのかというのはまた違った議論になるので、ここでは深入りしません。また、実際にはこのフィードバックはチームで話し合いましたので活かさせてもらっています。笑
Structure vs Agencyのおすすめ文献
こういう風に理論武装をすれば物事を違った立場から見ることができ、様々な可能性を考えることが可能になります。だれでも発信がいい意味でも悪い意味でも可能になった時代に、このような視点を養うといいですよね。読んだ文献は難易度順に並べました。ぜひお手に取ってみてください!(ここから画像をクリックして買っていただけるとくろへいが少額のサポートを頂けます。。お願いします!ぴえん)

「無理」の構造 この世の理不尽さを可視化する [ 細谷 功 ]

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電子書籍版はこちら!(700円も安いのでお得です!)

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BLUEST EYE,THE(B) [ TONI MORRISON ]

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トニーモリソンの物語は上記のような大切なものを教えてくれます。The Bluest Eyeはモリソンの代表作なので英語でチャレンジしたい方はぜひ!(日本語版も貼っておきます。)

青い眼がほしい (ハヤカワepi文庫) [ トニ・モリソン ]

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体育会系女子のポリティクス 身体・ジェンダー・セクシュアリティ / 井谷聡子 【本】

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日本語で書かれたインターセクショナリティを説明している本です。一読の価値ありだと思います!

Intersectionality as Critical Social Theory【電子書籍】[ Patricia Hill Collins ]

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これは、大学のブラックフェミニズムの授業なんかで必ず紹介される本です。アカデミックなアプローチで近づきたいのであれば、ぜひ!海外の大学入学前なんかに読んでおくと周りの子たちに差をつけることができます。

Taking Anti-positivist approach

数字の信憑性、そしてサイエンスの信憑性について疑うアプローチです。社会学や哲学は自分が思ったところから学問がスタートするので、主観がばりばり入っていてこの世界に役に立たない、と思われがちですよね。しかし数学や理科も元をたどれば学問は人間が系統立てて作ってきたものですし、本当に数字が何も主観性を持たずに客観性を反映しているのか、さらには客観性というものはこの世に存在するのか、を問い直す作業です。
例えば、客観的に世界は子供時代、青春は20歳前半まで、となんとなく決まっていますよね。でも、それは誰かが決めたものであり、それを論証するためにサイエンスや数字が使われていると考えると、その数字やサイエンスの使用用途は「政治的に決定されている」と言えますよね。これはつまり、客観的に見えるものでも実は政治的に決定づけられているといえます。その客観的な世界(Read:政治的に実は影響されている世界)を「政治的に決定された、主観的な」自分の視点を用いて問い直す作業が、Anti-positivist Approachです。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの本がおススメです。

KindercultureThe Corporate Construction of Childhood【電子書籍】[ Shirley R. Steinberg ]

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ダラム大学でもなんとかやっていけるよ!

授業スタイルは週に1度教授からの講義(レクチャー)があり、その授業を踏まえてSeminarでクラスメイトとディスカッションを行なうというものです。
留学生のブログを読んでいると英語ができなくて歯が立たない。。海外大学生は異次元。。などの印象を受けますが、心配しなくて大丈夫です。ディスカッションで話される英語はアカデミックな英語で、現地の英語がネイティブの生徒の大学で初めてアカデミックな英語でのディスカッションを要求されます。ライティングもそうです。ですので、自分の好きなトピックを日本語、英語で読みふけり、まずはコンセプトを頭に入れましょう。
そのあとに、英語の本からアカデミックな専門用語を入れて使いこなすようにするとひけをとることは全くありませんし、成績も彼らよりも上をとることがほとんどです。
ですので、日本にいる間から、そしてコロナ禍の今だからこそできるインプットをたくさんしましょう!一緒に頑張りましょうね。
それではまた、くろへいでしたー
その2はこちらから!

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