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石川祐希選手に会いたくて一人でイタリアのペルージャまで行った話

#723
2025.2.8.
私は普段の記事の文体を言い切り型にしていますが、簡潔にはなるけれど偉そうな印象にも思えて、今回は内容的に何となくですますで書いてみようと思います。
11200文字あります。この記事は危険です


1/30(木)から2/5(水)まで、一人でイタリア旅行に行ってきました。
一番の目的は、イタリア最高峰プロバレーリーグ「スーパーレガ」のペルージャに在籍する、石川祐希選手を観たかったから。

この経験が私にとってすっごく大きなものだったこと、それから、行くにあたってこれまで観に行った方の経験談が大変役立ったこともあって、私もこれについては絶対に記事を残そうと思っていました。

多分長くなるし、うまい具合にまとまりもしないと思うけれど、誰かに何かしら伝わったらいいなと思います。



★旅行計画を立てる

もうこの書き方からして既に長文記事になることが目に見えていますが、まず、なぜこの旅行をするに至ったかについて書きたいと思います。

私は大学からバレーを始め、初めて経験したチームスポーツというもの、特にバレーボールが大好きになりました。(そこから?)

ボールを持ってはいけない。
3回以内のタッチで返さないといけない。
相手との間に身長より高いネットがある。

そんなルールの中で、1回で返してもいいのだけれど、より得点を取る確率を上げるには攻撃的な返し方をしたい。そのために、3回のタッチを「レシーブ」「トス」「アタック」にする。

一人ではできない。
苦手なプレーがあってもチームで補いあえる。
自分の成長がチームの成長に繋がる。(まあ、だいぶ迷惑をかけていましたが…)

そんなところに魅力を感じていましたし、バレーで関わる人が皆一様に温かくて、「バレーをしている人に悪い人はいない」とも思うようになりました。

全日本のバレーをテレビ観戦していましたが、以前は女子の方がボールが繋がるので面白くて、男子はドカーンと強いスパイクで決まってしまうパターンが多い印象がありました。

ですが、皆さんもご存知のように、近年の全日本男子バレーの成長には目を見張るものがあります。
以前からのドカーンもある上に、それを超えてレシーブが上がり、トリッキーなプレーやチーム戦術で相手の意表をつく。

そんな日本バレーを牽引しているのが石川祐希選手です。

素晴らしいアスリートである上に…かっこいい!塩顔万歳!

以前からイタリアのセリエAで己の技術を磨いてきましたが、今シーズンからはその中でもトップであるペルージャに移籍し、レギュラーを獲るべく頑張っています。
超スーパーストイック。

すごいなあ。
いつか、生で試合を観てみたいなあ。

なーんてことを考えていました。


11月頃でしょうか、海外旅行好きな私は「年末年始の休みに、ワンチャン、海外旅行にでも行けるんじゃない?」などと思い始め、どこに行こうかと調べ始めます。
ちなみにこのときの選択肢のトップに上がっていたのは、アイスランド。オーロラが見たくて。

その検索をしている中、時々、インスタでフォローしている石川選手のストーリーズに「MATCH DAY」みたいなものが上がることがありました。
ああ…今ってセリエAのシーズン中なのか…いつまでやってるのかな、と調べたところ、10月から3月までがシーズンだということが判明!(すみません、普段からちゃんと試合チェックしているようなやつではないのです)

え、もしかして、今シーズン観に行けるんじゃない?

この思いつきは、なんとなく行きたいというアイスランド案をゆうに飛び越え、「行くならイタリアでセリエA観戦!」という一大イベントとして自分の中で現実味を帯び始めました。


★観戦チケットを申し込む

この企画は試合の観戦がメインなので、航空券よりホテルより、まず押さえるべきは試合のチケットだと思い、検索開始。

検索してよく引っかかるサイトは、「ワールドスポーツコミュニティ」さんや、「パーパスジャパン」さんなど。

https://www.purposejapan.com/italy/tours/PTC-14198.html

ツアーの仕様も様々。
試合観戦だけでなく練習を見たりバックヤードツアーがあったりするパッケージは、確か年末年始に出ていたもので70万円ほどでした。
ちなみに上に貼った2つ目のツアーは試合チケットや燃油サーチャージを抜いて25万円。恐らくチケット、サーチャージ、一人部屋代金なども合わせると40万円くらいだと思われます。

限界アルバイターとしてはなかなかの額です。

この辺りまで調べて私は、「試合チケットを単体で取り、航空券やホテルは別途自分で確保する」という方法を探り始めました。
全部決められた安心ツアーでなくても、これまでの行き当たりばったり一人海外旅行経験をプラスすれば、試合観戦できるんじゃないかと。

練習を見る?バックヤードツアー?
いいの!なくても!
本場の地でその雰囲気を感じながらバレーを生で観られるだけで、十分価値があるだろう!

と、最大級の強がりを並べて、ハードルを下げて、妥協点を見出します。

結局、「ワールドスポーツコミュニティ」さんの問い合わせフォームに、まずは質問をしました。これが、2024年12月29日だったと思います。(もはや旅行の約1か月前です。)

私が問い合わせた内容は以下の通りです。

・2月の上旬または下旬でペルージャの試合を観たいのだが、どんな試合予定なのか。
・どの試合が盛り上がるのか。
・チケット代はいくらか。
・チケットが確保できないという可能性はあるのか。

年末年始だというのに、31日には丁寧な返信が送られてきました。

予定がもう分かっているものは上記2試合。チケットが手配できないということはなさそう。どっちにしろ盛り上がるだろう…とのことでした。

この返答を受け、この2試合のどちらかを見る想定で、今度は航空券&ホテルの料金を検索!

すると…
恐らく時期的な問題で、2月上旬より下旬の方が5万円以上高いことが判明!きっと、2月下旬だと大学生の卒業旅行なども出てきて、高くなるのでしょう。

でも、この2試合の相手を検索すると、どうやら上旬の方が相手が格下っぽい。せっかく観に行って、圧勝してすぐ試合が終わってしまうのも少し悲しいものがあります。

◆2月上旬→安いけれど相手が格下
◆2月下旬→高いけれど相手がそこそこ

あなたなら、どっちを取りますか?
私は試合以外の観光や食事も目一杯楽しめるよう、最終的には安い2月上旬の方で申し込みをすることに決めました。

なんだかオプションでいろんな保証が付けられるようでしたが、フリープランで16000円でした。1月6日に振り込みをして、申し込みが確定。もはやこの時点で試合日から1か月を切っております。

席はロングサイド側。叶うかはさておき、リクエストは「1階で、できるだけ前」とお願いしてみました。

ワールドスポーツコミュニティさんのサイトより


★航空券とホテルを予約する

そうと決まればもうあとは観に行くために突き進むしかありません。

ペルージャってどこなの?どうやって行くの?国内の移動にどのくらいかかるの?その辺りが分からないと計画が立たないので、検索、検索。

調べてみたところ、イタリアで主要な観光地は上の地図の青で囲んだ【ローマ】【フィレンツェ】【ミラノ】【ベネツィア】あたりでした。
ペルージャは、近さで言えばフィレンツェですが、日本からの飛行機やバスなど総合的に考えると首都ローマからが一番行きやすそうです。

ということで、羽田↔︎ローマ直行便の往復航空券とローマのホテル5泊をセットにして、ちょうど20万円で予約。思ったより安くないですか?このセットは私としては大満足の買い物でした。

いつも使っているTrip.comで取ったのですが、途中のホテルを変えるという選択ができず、とりあえず5泊ともローマの同じホテルです。

ちなみにこれを予約したのが1月12日でした。出発18日前です。笑。

そこから、できるかぎりこのローマのホテルを生かしつつ、ペルージャで試合を観られるようにホテルを追加します。

◆1/30(木)昼羽田発
◆1/30(木)夜ローマ着 ※空港近くのホテルを別途追加
◆1/31(金)5泊取ったホテルに移動しローマ観光①
◆2/1(土)ローマ観光②
◆2/2(日)朝イチにバスでペルージャへ 観光、夜に試合観戦、※ペルージャで1泊
◆2/3(月)朝イチにバスでフィレンツェへ 観光、夜に電車でローマに戻る
◆2/4(火)昼ローマ発

結局、※印のところ、初日夜の空港近くのホテルで25700円、ペルージャのホテルで9600円を追加。
これを取ったのが1月20日なので、出発10日前です。かなり切羽詰まってました。笑。

ちなみに1月26日に、バチカン美術館とコロッセオの予約を取っている形跡が残っていました。試合のことと観光のこと、そして普段の仕事などで頭がいっぱいだった気がします。

そしてチケットの予約を取ってからは、石川選手の様子にも一喜一憂していました。試合にどのくらい出ているのか、ケガなどはしていないか。
特に恐ろしかったのは、1/14の朝に母優子から来たこのLINE。

やめてくれよおお

母としては孫の骨折の話がメインだったのかもしれないですが、チケット取ったばかりの私としては石川くん情報がショックすぎて危うく職場で泣くところでした。
調べた結果、激戦で足がつってそのまま退場しただけでケガではないと分かり、ほっと胸を撫で下ろしました。

ちなみに、いろいろ調べていたらとある試合観戦記を見つけました。そこには、公式サイトでチケットを買う方法が書かれていて、一番高い席が48ユーロになっていました!高くみて1ユーロ170円としても、8160円です。え…私、日本の代理店さん経由で16000円でしたが?2倍ーーー?
これは勉強代だと諦めました。


★イタリアに出発

1月30日、ついに出発の日になりました。13時20分発の便なので、朝は多少余裕あり。当日の朝7時の写真がこれ↓

起きてからベッドに並べたやつ

荷造り終わってませんでした。笑。

帰ってくるのは2月5日なので、その前までに絶対終わらせないといけないことを確認したのですが、eラーニングで受講していた資格試験を終わらせることと、寒中見舞いを出しておくことが必要だと発覚して、資格試験はなんとか出発数日前に、寒中見舞いは羽田空港で書き終えるという追い込まれっぷり。

季節を全く感じさせない、元素の周期表ポストカード!(勤務先で入手)

羽田空港の出発ロビーでは、コンビニで切手が買えますし、フロアの真ん中あたりにポストがありますよ。寒中見舞い、出せます!

青い機体がかっこいい

最後までどたばたで、飛行機に乗り込みました。ローマ観光の詳しい計画は機内で立てようとするのがギリギリマスターの所業です。


★空の上で運命の出会いをする

行きの飛行機は15時間。出発が昼ですが15時間経っても着いて向こうは夜8時。つまり…その後ホテルでちゃんと寝るためには、あまり飛行機で寝ない方がいいという心持ちで乗り込みました。

ITAエアウェイズはオンラインチェックインをすると自動で席が割り振られ、そこから座席を変更する場合は追加料金がかかります。
割り振られた座席が通路側でしたが、まあ15時間もあってトイレも行くだろうしいいかと、変更はしませんでした。いつもは窓側派です。

私の席の窓側にはお2人、日本人の女性が座っていました。どうやら友人同士、そして聞こえてくるのが九州系の方言なので、熊本の方かなあなんて思いながら過ごしていました。

通路側だから意識的にトイレに行こう!と思っていたのですが、そのお2人、恐らくめちゃ優しい方で、私がトイレに立つタイミングに合わせてついでにトイレに行こうとしてくださいます。

合わせてもらうのも忍びないので、思い切って「もしトイレに行きたいときは、声をかけてくださいね。」とお伝えしました。

するとそこから、お一人でイタリアですか?どちらから?などお話ができました。熊本かと思っていましたが、福岡から羽田で乗り継いでイタリアに向かうとのこと。
イタリアではどこに行くのかと聞かれたので、
「ローマに2日と、ペルージャに1日、フィレンツェに1日ですかね。」
と答えたところ、
「ペルージャに行くんですか?私たちもバレーの試合を観にペルージャ行くんですよ!」
と!!!
なんと、同じ試合を観に行く方々でした!

聞くと、普段から有料チャンネルを登録して、セリエAの試合もチェックしているのだそうです。
しかもお2人は試合の前後の日も合わせて3日間ペルージャに滞在すると。(上に添付したパーパスジャパンさんのやつがそんな日程ですね。)確認が取れていないけれど、可能であれば前日にスタジアムに行くと練習が見られる可能性もあるとか。
私よりも全然ガチで旅のメインを試合観戦に据えていて、え〜!ほうほう!となるお話ばかりでした

席はどのへんだった?私たちはこの辺よ…と言われ、薄々気付いていたんですが、この時点で私はまだチケット確保の連絡をもらっていませんでした。だいたい5日前頃に連絡と書いてありましたが、飛行機に乗っている時点で3日前です。一瞬詐欺を疑いました。いや、きっと飛行機を降りた頃には連絡が来ているはずだと信じるしかありません。(結局本当に飛行機から降りたらメールが届いていました。焦った〜!)

また会えたらスタジアムで!と挨拶を交わし、お2人と別れました。


★ペルージャに向かう

まずは2日間ローマ観光を楽しみました。ここでは本筋に関係ないので割愛。

2/2(日)試合当日の朝、ローマからペルージャにバスで移動します。試合は夜8時から。ローマからだと2時間ほどで着きますが、ペルージャ観光もしたいし、何か不都合があってペルージャに行けないなんてことがあっては困るので、朝7:30出発のものにしました。多分これより早いのがもう1便あったはずです。
チケットはイタリアに着いた日の夜に英語サイトと格闘しながらネット予約しました。FLIXバスというところで、9.48ユーロでした。後に明細を見たらそのうち1ユーロは手数料、1.99ユーロは席指定代金だったので、別にどの席でもいい人は7.49ユーロで行けたはずです。私もそれでよかったのに…有料と気付かず席指定していました。

出発場所はテルミニ駅から数駅北側にあるTiburtina駅のバスステーションです。

バスターミナルの表示はほぼなかったように思います
車内はこんな感じ。確かWi-Fiは飛んでました。

到着したのはペルージャの旧市街まで歩いて少しというバスターミナル。ここから旧市街にある泊まるホテルまでは歩いて行けました。坂の多い街ですが、長〜いエスカレーターが設置されていましたよ!

公共のエスカレーター

宿泊したPrimavera Mini Hotelさんは、可愛らしい外観や内装がステキなだけでなく、オーナーさんがとてもフレンドリーかつ親切でした。
観光のことだけでなく、夜にバレーを観に行くと伝えると、ミニメトロについてや、遅くなってミニメトロが終わってしまった場合に連絡がつくタクシーの電話番号(タクシー会社だけでなく、顔見知りの運転手さんの直電を2人分!)を教えてくれました。

無事にチェックインもできたので、ペルージャ観光をしたら心置きなく試合会場に向かえます!


★試合会場「Pala Barton」へ

試合観戦において、一番参考にしたのはこちらのブログです↓

概要から当日の様子まで詳しく書かれていますし、当日の様子も分かりやすいです。

18時開始の試合では、どうやら選手たちは16時過ぎに到着するようだし、グッズを見たりウォーミングアップを見たりもしたかったので、16時前には着くようにホテルを出ました。

チケットを買い
ミニメトロに興奮

15時半前頃に出発して、15時50分頃には会場の最寄駅に着きました。駅の周りはだだっ広い駐車場です。駅周りのカフェなどを抜けて、開けた駐車場に出ました。

少し離れたところに、スタジアム発見…!ここまでの3日間で海外にかぶれていたのでしょうか、この時の私の脳内に浮かんだ言葉は、
『Finally!!!』
でした。

会場内はペットボトル以外の飲食物の持ち込みは禁止。会場内で売っているビールを飲もうとは予定しているものの、中ではご飯はなさそう。もうすぐ16時になってしまいますが、会場近くにあるCONADという大型スーパーで何か軽く口に入れられないか、見に行くことにしました。

スーパーの建物入り口にはカフェ。そこを通り抜けようとしたら、そこには…
飛行機の席がお隣だったお2人がいたのです!!!再会できた!!!

ひと足先に軽食を食べていたらしいお2人。ここどうぞ〜と、一緒の席に座らせてくれました。

私がのうのうとローマ観光をしている間に、お2人は前日練習を見ることができたそう!羨ましい!既に会場内がどんな様子なのかご存知だったり、“観戦通”の日本人の方と顔見知りになっていたりして、さすがとしか言いようがありません。

16時頃、3人で会場へ移動。Pala Bartonを前に写真を撮っていただきました。

今回の旅、一人だしイタリアの治安も心配で、基本写真をお願いするのは諦めていた私。お2人と一緒にいたことで、一人では撮れないような写真を撮っていただけて、うれしい!

会場前には、既にファンの皆さんが待機。こんな異国の地で?

私たち以外にも、いるねえ日本人

待っている間に、初めてお2人のお名前を聞けました!EさんとNさん。本当に、お2人がいて安心感がすごい。
Eさんは到着する車の運転席を見ては、「今のは誰々よ!」と教えてくれます。ああ、私もチームについてもっと勉強してくればよかった!

そして16時半前、石川選手が車で姿を現しました。お2人にくっついて関係者入り口の辺りに行ってみると…ついに…夢のような存在だった石川選手が…目の前に!

少年、いいな!

まさか試合前に会えるなんて思っていなくて、突然のことに頭が追いつきません。待っていた少年はユニフォームにサインをもらい、写真を撮ってもらっていました。そんなことできるの…?と、自分のスマホをグッと握りしめた瞬間、石川選手はさっと入り口から入っていってしまいました。

そうよね!これから試合だもん!
でも、でも…
なぜ「試合頑張ってください!応援しています!」と声をかけなかったんだ自分!
ということだけ、超絶後悔しました。放心してる場合じゃなかった!

サイン入りユニフォームを借りて写真を撮ってもらう我らwww


★会場入り〜試合開始まで

興奮覚めやらぬまま、少しすると会場が開きました。入場口は左側がA、右側がB。どちらから入るかはチケットに書いてあります。私たちは3人ともAでした。

手荷物検査を通り(私のネコ型筆箱は、これなんだと怪しまれました笑)、写真スポットを通り、

これまた撮っていただく

階段を上がると、コートが見えた!

おおおおお

スポーツの試合会場って、どこに行っても心高鳴るよねえ。バレーももちろんだけれど、野球場やサッカー場の開けた感じも好き。ゴルフ場とかも好き。テンション上がるー!

混んでくる前にグッズ売り場に向かいました。グッズ売り場は入場口Bの近くにあります。

ユニフォーム、Tシャツ、パーカーなどの衣類から、水筒やノートやぬいぐるみなどの小物類も。私は公式サイトを見ながら、記念にカードホルダーかなあなんて考えていました。

公式サイトより。石川人気が伺えるラインナップ。
右上がカードホルダー(名称違う?)

が、しかし。先輩(もはや真剣度のレベルが高すぎるので先輩とお呼びする)お2人はパーカーやジャージの素材やサイズを確認し、どれにしようかと物色中。一度羽織ってみないとねと交互に荷物を持ち合って着てみている…。
「みゃーちゃんも、荷物持つよ!」
と言ってくださるので、少し迷ったけれどパーカーを羽織ってみました。

普段ならグッズで衣類はなかなか買わないし、まずサイズの確認でハードルを感じるのに、お2人があまりに真剣に選んでいるので、せっかくだから自分も買おうかなという気持ちになってきました。
ジャージのMがあるか聞いて、なければやめておこう。…あるって!

買えちゃった〜

こうして、私はジャージをゲットしたのでした。


★ついに試合開始

グッズ売り場で右往左往していたら、いつの間にか選手たちがコート内でアップを始めていました。試合が始まる前のエンド側は自由にコート近くまで来られるので、人で溢れています。そろそろ席を確認しよう。

開場前にお2人に聞いた疑問がありました。チケットに座る場所の詳細が書かれていないような気がしたから。
私のチケットには、入場口A、A(これはゾーンかな?)、12と書かれていました。Aゾーンの12列目?その列の何番目とかは指定されないのでしょうか?

しかしどうやら、Aが列番号、12が何番目を表しているらしいのです。つまり、にわかには信じ難いですが、
Aは1列目!!!

目の前で
石川選手が
アップをしているなんて…!

チケット代倍以上するなんて勉強代だったわって言いましたが、代理店さんすみませんでした!超いい席でした!ありがとうございます!

急いで売店に行ってポテチとビールを購入し(売店はグッズ売り場の奥にあります)、試合前の選手たちの様子を見ながら、会場の空気をめいっぱい吸い込んで、ビールを一口飲んで、ちょっと泣きました。Finally!

始まるよ〜

ペルージャの応援団が、マイクで叫び、歌い、太鼓を叩くわ旗を振るわ。足下からビリビリと振動しています。
野球ではヤンキースファンのガラが悪いなどと聞きますが、バレーのペルージャファンもきっと同じ部類なんじゃないでしょうか。それとも、私がダンボール箱入り娘だからそう感じるだけでしょうか。
あんな中で騒ぐのも楽しそうで羨ましいです。推しっていいです。

大盛り上がり!

試合が始まり、石川選手はスタメン出場。
サーブ、サーブレ、スパイク、バックアタック、ツーアタックもすれば前に落ちそうなボールに反応したり丁寧な2段トス上げたり、大大大活躍です。
私の席はレフト側だったので、レフト目線で試合を見られたのもよかった!

助走から
サーブ(すごいジャンプ!)

そして石川選手、すっごく人気でした!日本から応援に来ている人がいるのもすごいですが、現地の人たちからも大人気です。私の右側にいたイタリア人女性は、石川くんのファインプレーの度に黄色い声援を送り、左側にいた中国人男性も、デジカメのターゲットは明らかに石川くんでした。

そしてここで、初めて気付いたことがありました。
「世の中の人々は、こういうときに高画質のカメラを使うんだ!」
ということです。

私のスマホはiPhoneSE(第2世代)。なんだか周りの人たちのようなキレイな写真が撮れないとは気付きつつも、必要性を全く感じないため、なんとも思っていませんでした。

でも今こそは、スポーツに対応してシャッター速度が速いやつが欲しい!多少アップにしてもボケない画質が欲しい!

何度撮ってみても、プレー中の写真はぶれ、アップした写真はぼやけていました。
もう、己の目に焼き付けるしかない。
せっかくのいい席の記録が残せないのは残念すぎますが、仕方ありません。実家で眠っている一眼レフを呼び覚ましておけばよかったとも思いました。

それから、やっぱりチームについての知識があったらもっと楽しめたと思います。箱推しね。
石川くん、あのリベロの人とたくさんコミュニケーション取ってるなあ。
トス回しにセッターの石川くんへの信頼度の高さを感じるわあ。
石川くんの対角の人、かっこいい!あとなんか、優しそう!
オポジットはドカンと決めて迫力ある!けど、序盤に一本めっちゃふかしたの、忘れてないからな!
(こうしていつも、自分のミドルブロッカーへの関心の低さに気付く)
コーチ陣がスーツ姿なのもステキでした!

そして試合は、そこまで危ない場面もないまま、ペルージャが勝利!!!


★試合後

試合が終わると、コートの周りに黄色いビブスの人たちが入ってきて、勝手にファンがコート内に入らないように見張っていました。

応援団の人が布を持ってきて広げていた

選手たちはあいさつを終え、会場内はざわざわムード。いろんな席からコート内に人が詰めかけます。サインや写真をもらうために。恐らく一番人気は石川くんです。

先輩お2人は、差し入れやサイン用色紙を持参していると言っていました。あの詰めかけている人の中に、お2人もいるんでしょうか。
私は何も持ってこなかったし、一人であの群衆に乗り込んでいく勇気が出ません。

まあね…現地で試合を観ることが大事だったんだし…サインも写真も…いいか…これからミニメトロ混むかもしれないしね。

そうして、早めに会場を後にしました。

さらばPala Barton
あれっ

ミニメトロ全然混んでないじゃん!むしろ無人!みんな車で来てたんかい!


★最後のミッション

大満足な試合観戦を終え、なんやかんやでフィレンツェや最終日の弾丸ローマも楽しみ、いよいよ日本に帰国します。

私には、最後に一つミッションがあると感じていました。

Eさん&Nさんと、お礼にお茶をする、です。

帰りの飛行機も同じ便だと分かっていたので、お声かけして、お2人が福岡に向かう前の少しの時間をもらってお茶をすることに。

お茶じゃなくてビールになったのがまた最高

大変大変、お世話になりました!!!

結局お2人は、あのごった返す人混みの中、石川選手からサインをもらうことに成功されていました!いいなー!(差し入れは荷物になるので控えたそうです。)

こんな間近の写真…!

何をするにも楽しそうで、ハプニングにも大爆笑で、年が離れているらしいのですがお2人の関係性もステキだなあと思いました。


⭐︎まとめ

さて、10000文字を超えましたよ。原稿用紙…25枚分!笑

こんな感じで、石川祐希選手に会いたくて一人でイタリアのペルージャに行ってきたどたばたの旅行は幕を閉じました。

錦織圭選手の試合をウィンブルドンで観たい、大谷翔平選手の試合をドジャーススタジアムで観たい、石川祐希選手の試合をイタリアまで行って観たい…
などなど、好きな選手の試合を本場で観たいという憧れはありますが、スポーツ選手の活躍はいつまでも見られるわけではありません。

今回の経験があまりにも素晴らしかったので、行ける環境があるのであれば、その機会を逃してはいけないなと感じます。

それから、行く前にいろんな人から、
「一人でイタリアに?大丈夫?すごいね!私には絶対できないわ!」
などと言われましたが、帰ってきた今思うのは、

「やりたい気持ち」と「私はできる!と思う気持ち」があれば、だいたいのことはできる!
そんなもんです。

イタリアバレーのトップの試合を観られたことも感動的でしたし、そんな中で日本人の石川選手が己を高め、現地の人たちからも愛されるプレーヤーになっていることを目撃して、
なんか人並みな言葉なんですが、人に勇気を与えられる人っていいなあと心から思いました。私も何かしら、そんな人になりたい。あれ、今年の書き初めに「打倒大谷翔平」って書いたけれど、今年はやっぱり「打倒石川祐希」でいかないとかしら。笑。


原稿用紙28枚目に突入したこの自己満足記事ですが、自分の中に溜まっていたものを全て文字にしきったので、これでしばらく何も書かずとも生きていられそうです。疲れた。

万が一最後まで読んでここにたどりついてくださった人がいたら、長文駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
皆さんも、何かの好きとやってみたいことに、ぜひ突っ走ってみてください。



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#いつかやってみたいと思うことは今やる

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