#513 今さらながら、ドラマ「タイガー&ドラゴン」
2024.1.20.
久しぶりに雨が降って気付いたこと。
私、1か月前の雨の日にランチ会したお店に、忘れた傘を取りに行くのを忘れてる!!!
さあ、どうする?
冬休みの私の課題作品は…
◆ブラッシュアップライフ(ドラマ)
◆タイガー&ドラゴン(ドラマ)
◆同姓同名(本)
◆キレイはこれで作れます(本)
こんなラインナップだった。
ブラッシュアップライフの方は一挙放送を録画せずに見てやろうと意気込んでいたので2日間で制覇。
タイガー&ドラゴンはアマプラで毎日少しずつ見ていたのだが、終盤まで来て冬休みが終わってしまい、一旦ストップ。残り2話を見る時間がなかなか取れていなかった。
それをようやく、一昨日の体調不良を利用して最終回まで。
ということで、簡単にレビューを。
★基本情報
このドラマ、よくあるテレビ局が作った公式サイトがない!
2005年の正月に2時間ドラマとして放送され、その後4月期に続編という形で連ドラになっている。なので、1話目を見ながら、「あれ、これって前のお話があったのかな?自分が知らない設定やエピソードがあるっぽい雰囲気」と思うタイミングがあった。
主演は長瀬智也と岡田准一、脚本は宮藤官九郎。落語家役の西田敏行がヤクザから借金をし、取り立て屋の長瀬智也に落語を教えて授業料をもらう形で借金返済をしていくという設定。岡田准一は西田敏行の息子で天才的な落語センスをもつが、とある事件のよって破門となり原宿で洋服屋の店長をしている。
まず設定がヘンテコー!笑
アマプラでは最初にテロップが表示され、これが2005年に作られたことと、「制作者の意図を尊重してそのままお送りしています」との内容が出てくる。下ネタ満載、ヤクザ、言葉遣いの荒さ…など、コンプラ上アウトな表現がいっぱいだからだと思われる。
★感想①/クドカンの構成力すごい!
ブラッシュアップライフでも、一番の感動ポイントはバカリズムさんの構成力だったように思う。
タイガー&ドラゴンは、多少荒削りで突飛な流れになって驚くかハテナが浮かぶことはあれど、落語と実際のエピソードを絡めてまとめ上げるなんて…至難の業だろう!
ちなみにクドカン作品で私のお気に入りは「木更津キャッツアイ」だが、そちらは野球になぞらえて、表のストーリー(5話なら5回表)と裏のストーリー(5回裏)があるようなまとめかたになっていて、伏線回収もあり、感心した記憶がある。
★感想②/主演2人のかっこよさよ
私の目を引いたのは、主演2人のタイプの違うビジュアルの良さ。ザ・イケメン。物語の最初の登場から、主役感がある。
★感想③/人情話に泣ける
涙腺が弱い私、この作品でも例に漏れず何回か泣かされた。長瀬智也演じるヤクザの虎児(落語の時の名前は小虎)は、態度や口は悪いけれど、真っ直ぐで、人を大切にするやつなのだ。時に破天荒な行動に出るけれど、その奥底にはその義理人情のような思いがある。岡田准一演じる竜二も、一見チャラそうではあるが、落語が大好きな気持ちを押し込めて捻くれているのが伝わってくる。
そこに、人一倍情深い師匠、西田敏行が加わったら、最強。
基本、一生懸命で熱いのよ。そして、小虎が噺家として成長していく様子が分かるのよ。そりゃ、泣けるに決まってる!
★感想④/音楽もいい
一応エンディング曲にはV6の曲が設定されてはいるものの、やっぱりこのドラマのテーマソングと言えば、題名と同じ曲名「タイガー&ドラゴン」である。
各回のオープニングにちょっとと、話が解決して落語が上手くいった後に流れる。かっこいい〜〜〜!クレイジーケンバンド公式がアップしている上のライブ映像もかっこいい〜〜〜!
ドラマの設定や雰囲気にも非常に合っている。もしかしたら、こっちの曲から影響を受けてのドラマなのか?
★ちょっとだけ落語に詳しくなれる
私は、あまり落語を知らない。寿限無とか平林とか饅頭怖いとか、教科書に出てきたり子供向けの有名な話だったりするものは知っている程度だ。なので、単純に落語のいろんなお話を知る機会ができた。
ちなみに…芝浜も饅頭怖いもぐっときた記憶があるし、茶の湯や子は鎹は泣いた。既に題名を見ても話の筋が分からないものもあり。笑
寄席に来ている人たちの合いの手だったり、枕で何の話だか分かったりする様子も面白かった。というか、落語、観に行きたい!!!
こんな風に、楽しくドラマを見ているだけでちょっと知っていることや自分の興味の幅が広がるっていいよね。
ということで、まだ「タイガー&ドラゴン」を見たことないという方は、長期休みなどにぜひ見てみていただきたい。笑えるし泣けるし、家で見ながら「ひゃー、こりゃ今のテレビじゃ放送できないわ」って分かっていただけるだろう。
俺の、俺の、俺の話を聞け〜〜〜!