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#391 歌う筆算♫(2年算数)
2023.7.23.
久しぶりに授業のことを書こうと思う。2年生の算数「2桁のたし算・ひき算(筆算)」は恐らく夏休み前に指導が終わっているのではないかと思う。なので、超イマサラな記事になってしまうこと請け合いなのだが…。
なぜこのタイミングなのかと言うと、この1学期、2年生のサポートに入っていてこの授業を見る機会があったからだ。それを見ながら、自分が初任で2年生を担任していたとき、学年主任の先生から教わった「歌う筆算」を思い出した。
★筆算指導の前に…位取りの話
「一の位」や「十の位」という言葉は恐らく1年生で学習するのではないかと思うのだが、この辺りの理解が怪しいと筆算でも苦戦しそう。
普段大人が何気なく使っている34という数は、「10のかたまり3つと1のバラ4つを合わせた数」という意味なのだということを、私は教員になってから指導書を読んで再認識したように思う。
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ブロックが進化して1とか10とか数字の書かれたカードになり、それがさらに進化してただの数字になっていくという…理解する仕組みを理解するって難しいなあ。(日本語が変?)
★そして、ブロックで確認
位の意識をもたせ、まずはブロックを使って自分で解を導き出すために、こんな風にブロックを使わせるといいよと先輩が言っていたのは…
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机を縦置きし、真ん中にマスキングテープを貼る。で、上に足される数、下に足す数を並べさせて、合わせたらいくつになるか考えさせるというものである。1回授業を見させてもらい、自分も同じようにやってみた。
ブロック使うの大事!と同時に、絶対ブロック積んだりして遊ぶ子がいるので、本線から外れないようにもっていく力が必要…その辺が難しい。
主任は、算数が専門だったのかな?
★そして、歌う筆算♪
で、その辺りの理解ができてきたら、それをブロックでなく数字でやるのが筆算だ…という話になる。
筆算の中で大切なのは、
◆位をそろえて書く
◆一の位から計算する
という2点だと思う。
こう書くと、位をそろえて書くのはなぜなのかはみんなですぐ確認できるような気がするけれど(いっちゃんとじゅっちゃんの人数を混ぜてはいけない)、一の位からというのはイメージしにくいかも…。繰り上がりが出てくるからだと思うのだが、最初の方は繰り上がりのない問題だし。最初はこうやるものだよと教えるのが普通なのかもしれない。
一通り書き方ややり方を示した後、「先生はこれを楽しく間違えないように計算する歌を知ってるよ♪」と言って…歌う!
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(先生)はーじーめーは、
(子供)いちのくらーい!
(先生)じゅうのくらいをかくして…
(子供)2たす3は5!
(先生)つーぎは、
(子供)じゅうのくらーい!
(先生)いちのくらいをかくして…
(子供)8たす1は9!
(先生)こたえっ!
(子供)95!
こんな感じである。
歌うことによるメリットは…手続きの順番を間違えなくなることと、目と耳と口で手順を確認するので身につきやすくなることと、学習への参加率が高くなることと、単純に歌って楽しいことなどではないかと思う。
ちなみに、「隠して」のところは本当に黒板の十の位や一の位を隠しながら歌う。繰り上がりがある場合は、一の位の計算が終わった後に「いち、くり上がり!」という言葉が入ってくる。
これはひき算でも使えるのだが、イレギュラーがたくさん発生するとリズムが崩れまくってだんだん歌どころではなくなってくる。笑
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(先生)はーじーめーは、
(子供)いちのくらーい!
(先生)じゅうのくらいをかくして…
(子供)4ひく7は引けないから、となりからかりてきて…10ひく7は3!3たす4は7!
(先生)つーぎは、
(子供)じゅうのくらーい!
(先生)いちのくらいをかくして…
(子供)8ひく4は4!
(先生)こたえっ!
(子供)47!
ちなみにこれは、14-7がすんなりと出てこないバージョンである。
★嬉しい知らせ
この指導は、初任の私にも簡単にマネすることができたし、初めての学校公開でも「初任の先生だって聞いたけど、結構いい感じね!」と言ってもらえた(それを別の学年の先生が廊下で聞いたらしい)ありがたいアイデアである。
何年も経ってから、このとき担任していた子のお母さんと話す機会があった。
「うちの子が、知り合いのめちゃくちゃ算数が苦手な子に勉強を教える機会があって、先生のやってくれた歌う筆算を教えたら計算ができるようになって、先生すごいって伝えて欲しいって言ってました!」
教え子が教える方法として使ってくれていたー!
いや、すごいのは主任なんです…。
2年生の算数で、なんだかノリのいい指導法をお探しの方、ぜひお試しあれ〜!