30代の最後に、"アレ"を初体験した話
今年で40歳、今はギリギリ30代。
そんな私が、人生ではじめて「ジャケ買い」をした。しかもレコードの。レコード、今風に言うたらLPですってよ、奥さん。
知らんけど。
“レコードジャケ買い”というワードから、そこはかとなく漂うサブカル感。ほどよく力の抜けたおしゃれを知っている下北沢の住人になったような、気恥ずかしさと謎の達成感。初めての体験から数日が経った今も、ふわふわと浮足立ったような気持ちでいる。
買ったのはこちら。
斉藤和義/55 STONES [アナログ(重量盤LP)]
2020年2月から全国ツアーを開催する予定が新型コロナウイルスの影響により延期となり、その自粛期間中に曲作りをスタートさせ完成に至った本作は、前作のアルバム『202020』の実験的なアプローチから一転、一人多重録音を中心に、斉藤和義らしさが滲み出るメロディやサウンドが、豊かで奥行きのある歌詞やストレートな言葉と溶け合い生み出されたロックンロール作品となりました。
また、斉藤が35歳の時に発表した『35 STONES』(2002年)、45歳の『45 STONES』(2011年)を経て来年55歳を迎えることも含めタイトルが『55 STONES』に決定。
その時々の出来事を映し出しリアリティ溢れる作品を発表してきましたが、時が流れても変わらずに音楽と共に歩いてきた斉藤和義の今を感じる作品に仕上がっています。
KAZUYOSHI SAITO OFFICIAL WEB SITEより
斉藤和義さんは昔から好きだし、なんといってもこの絵!
大好きなイラストレーター・坂本千明さんが斉藤和義さんの愛猫をモデルにした紙版画。モノ言いたげな瞳に胸を撃ち抜かれた私は、衝動に突き動かされ数ある取扱店から残り少ない在庫を探し出し、いそいそと引き取りに行ってきた。京都まで。
※脈子は大阪在住。
裏面がまた、たまらん。
こういう表情、猫ってするよね〜。「ご飯!」とか「遊べ!かまえ!」とか、なにか強めの要求がある時に。この表情を捉えて表現するあたりは、真の猫好きさんだなぁと感じるところ。作品への愛を感じ、居ても立ってもいられなかった。
アマチュアDJとしても活躍する知人から、「ジャケットが気にいったレコードは、飾る用とプレイする用を買う人が多いよ」と教えてもらい、さらなる執念で在庫を探して無事に観賞用も入手。
あとは聴くだけである。
あぁ…どんな音楽が詰まっているのかな。ジャケット絵の世界観を感じる音がするのかな。早く聴いてみたい。
まぁ、レコードプレイヤー、持ってないけど。
レコードの行方は、stand.fm「ライターみゃくこの妄想バブル」でお話ししていますのでこちらもぜひ。