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NEVER UNDERESTIMATE 三好長慶
天下人といえは、信長、秀吉、家康を思い浮かべる人が多いと思いますが、
戦国時代において最初の天下人と言われるのが
「三好長慶」。
三好長慶の父、三好元長は足利将軍家の重臣、細川晴元の家臣として、
大きな功績をあげていました。
これがあまりにもデキる男のため、
晴元がその勢いを警戒して一向一揆を起こし、
元長を暗殺します。
当時、息子の長慶は10歳。
三好家の家督を継承しました。
一向一揆はその後もどんどん大きくなり、晴元自身でもお手上げ状態になっていました。
そんな一向一揆を沈静化したのが、父を殺された当時12歳の長慶でした。
その後も細川晴元の下で離反や帰参を繰り返し
勢力を拡大させ、ついにその時を待っていたかのように
主君に反旗を翻しました。
晴元らは、将軍足利親子を連れて逃亡、京は将軍不在の状況に。
こうして長慶は幕府の実権を掌握し、事実上の三好政権の誕生となったのです。
長慶は、信長と同じように堺の経済力に注目し、
貿易によって莫大な軍事費や軍需品を入手していました。
このような鋭い視点をもっていたことが、勢力拡大に繋がったのでしょう。
若くして才覚を発揮し、30代で政権を握るまでに上り詰めた長慶。
名将でありながら世の中からは過小評価されている気がしますね。