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タカハ劇団 第15回公演『僕らの力で世界をあと何回救えたか』

タカハ劇団第15回公演
『僕らの力で世界があと何回救えたか』
2019年2月8日(金)〜14日(木)
@下北沢 小劇場B1

2/13(水) 14:00〜の回を見た!

アマチュア無線部の部員だった朝利、望月、板垣の3人が母校で久々の再会をする。部室として使っていた部屋に残っていた無線機で遊んでいると、そこから事故で亡くなったはずのもう1人の部員、リョウタの声が聞こえてきて...ほろ苦いSF青春グラフティ。

爽やかで綺麗な作品

積み上げた学習机とケーブルっていう廃校感があり無線部っぽさもある美術のデザインや、薄布のカーテンを紗幕として使うというアイデア、要所要所のプロジェクションの使い方、懐中電灯の使用、小道具デザイン、役者の動かし方と構図、いろんな世界線が入り乱れるお話なのに物語も整理されてわかりやすく、役者さんも丁寧なお芝居をしていて、

どれを取っても洗練されていて丁寧で美しい作品だった。お話も、人を思い続ける美しい感情が描かれていて、後味爽やか。

でも、個人的にカタルシスが足りなくて物足りないような気持ちになった。私の悪い癖なんだけど、どうしても感情移入を求めてしまうんだよな。最近、すごくこれを感じる。

リョウタをを思い続ける朝利の強い気持ちは伝わってくるんだけど、それの理由や、理由にまつわるエピソードがあまりくわしく語られないから、彼の気持ちが理解できなくて。なんでそこまで.....と思い続けていたら物語が終わってしまった........この作品見た限りだと、多少過去から目を背けていたって「今」をしっかり生きてる望月と板垣の方が理解できるし共感できるような気がする。

うーん、物足りない...

そういえばびっくりしたのが、この劇団の演出家さんがPSYCHO-PASSのアニメ脚本もやってらっしゃるんだよね。最近テレビアニメ一期を見返したばっかりだし、観劇直前に小説版を探し求めてて、たまたま手に取ったのがちょうど高羽さんが書かれたもので。思わぬ繋がりに嬉しくなった。スタッフクレジットにも、私が大好きなアニメ制作会社、WIT STUDIOの和田さんのお名前あったしどういうこっちゃ......すげえな。びっくりした...

今回はここら辺で。

#観劇感想 #舞台感想 #小劇場

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