ドナドナドーナー

ゆうこは川崎という街に降り立った

お迎えに来てくれた車は高級車

ドアを開けてくれて

私が乗ったら

ドアを丁寧に閉めてくれて

なんだこのお嬢様扱いは？！

なんだかむず痒い感じだった

面接を済ませて

せっかくだから

このままスタジオに行きましょうと

お店で使う写真を撮りに行く事になった

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ゆうこ

″生まれて初めてお化粧してもらうの巻″

女優ミラーの前に座らせられて

メイクさんがお化粧してくれる

私はあんまりお化粧が上手じゃないから

とにかく驚いた！

この時「デオブロマ」っていう拭き取り

クレンジングがすごく気にいっちゃって

帰りにPLAZAに買いに行ったよ

そのあとはこれでもかっ！ってくらい

色々塗られた

蚊も刺せないんじゃないか？ってくらい

物凄い厚化粧！

「なんじゃこりゃー？！」

なんだか息苦しいくらい

ヘアメイクもしていただいて

写真を撮る

パシャ

パシャ

（…恥ずかしい）

うまく笑えないのだ。。。

私の心を察したのか

カメラマンさんが話しかけてきた

「あなたねぇ〜

すごく売れると思うのぉ〜」

「毎日写真撮るけどぉ〜

あなたみたいな子久しぶりだわぁ〜」

あんまり褒められた事のないブスは

これだけで有頂天

↑単純である（苦笑）

恥ずかしかった気持ちが落ちついて

自分が1番かわいく見えるであろう

角度を探し始めた

「もうちょいアゴひいてー」

「そうそう！右にちょっと頭傾げてー」

気付いたらドヤッてるブス

「そうそう！あなたはNo.1よぉ〜」

「川崎でNo.1になるのよぉ〜」

パシャパシャッ

出来上がった写真を見て感動した！

「かわいいじゃん私」

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