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チョウチョ

物心ついた頃から『こころって、どこにあるんだろう』と思っていた。街中で見かける道徳を問うようなポスターには、胸にハートが描かれてたりしたけど、違和感しかなかった。けど、こころが痛む時は、胸の辺りが苦しくなったからそうなんだろうなと思ってた。

専門学生になって、人体について学んだ。解剖学は超好きで、結構、覚えてる。だけど、こころの場所は記されていなかった。精神医学の先生も、臨床心理学の先生も、教えてくれなかった。

人の動きを観察して機能障害の改善や予防を目指す『運動学』を学んだ。こころには、関節はあるのかな?

いろいろなモヤモヤを抱えながらも、臨床では、見えないこころと向き合っていた。そして、こころと体の相互作用を思い知らされた。

そんなこんなで10年くらい年月が経って、今に至るんだけど、最近出会った一冊の本にこう書いてあった。

『心理学は英語でpsychologyと言う。「サイキ psyche」は心のことで、「ロゴス logos」は理論とか思考という意味です。サイキのロゴスでサイコロジー。
面白いのは、サイキの語源である古代ギリシャ語「プシュケー」に「チョウチョ」という意味があったことです。
チョウチョはあっちにヒラヒラ、こっちにフワフワ飛んでいて、とらえどころがない。捕まえようとしても、するりと指から逃げていく。古代ギリシャの人はそういうチョウチョを見て、自分の心みたいだと思ったのでしょう』 

チョウチョの発想オモロ〜!ってなってた矢先、チャゲアスの名曲である『ビックツリー』の歌詞に感化されて『こころって、木なんじゃないかな?』という人にも出会った。(バウムテストもあるくらいだしな)

別にどうでもいいんだけど、わたしは大好きな話だ。わたしがどう考えてるかは、また次の機会で。

んじゃ、またね。

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