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花束を抱え続ける恋がしたい。
好きな映画の話をしよう。
私は坂元裕二さんの脚本が好き。
言葉が響いて残るから。
『花束みたいな恋をした』
は、その中でもかなり上位で好きな作品。
もう何10回も見たけど、見る度にお気に入りの言葉や自分の気持ちの変化に気づくことができる。
見れば見るほど、深くなる、こんな映画に出会ったのは初めてだ。
はじめてこの映画を見たのは、当時付き合っていた人と、映画館で。
その時は、ただただ絹ち
あなたという存在に何度救われたことか。
先日、地元の親友が私の下宿先に遊びに来た。
彼女とは今年でもう14年の付き合いになる。
小学生の時、家が向かい合わせで、放課後によくお互いの家を行き来していた。私の弟、彼女の妹も含めて、4人でWiiのマリオをやりこんでいた、懐かしの思い出。
中学生。部活が一緒で毎日彼女と登下校をした。彼女と話したり歌いながら帰っていたら、毎日30分登る帰りの坂道も全然苦にならなかった。交換ノートもしたし、少女
たとえひと夏だとしても。
『今年は全然夏感じてないな〜』
『じゃあ、一緒に夏っぽいことする?』
それが彼からのお誘いの言葉。
彼は、最近少し、気になっている人。
第一印象は特になし。
正直、惹かれる何かはなかった。
初めて会話を交わした日、その印象はガラッと一変した。
好きな言葉を選ぶ人、話し方が落ち着くな、今まで出会ったことがないタイプの人だな。
もっと仲良くなってみたいと思った矢先の夏の誘いだった。
彼が
人生に寄り添う音楽。
いつから好きかと聞かれると、はっきりとは覚えていない。でも、好きになった瞬間は鮮明に記憶に残っている。
* * *
夜、母が迎えに来てくれた時に車中で流れていた『花束』。
このフレーズからサビに掛けてを聴いた時、何故か、涙が込み上げてきた。心の琴線に触れたという感覚。歌詞が特別刺さったわけではない。音楽が刺さったのだ。
これが私がback numberに心を奪われた瞬間だった。
* *