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読書④ デジタルメモの強み ーラン、リセット、リバイズー

読書術シリーズの第4回目を迎えました。今回からは、【メモツール】の紹介に入ります。当シリーズについては、下記をご覧ください。

今回の前提として、
【オフェンスメモはデジタル、ディフェンスメモはアナログ】という前提から始めたいと思います。

以前の記事では、メモには2つの機能があることを説明しました。

①学習中の自分の立ち位置を把握する【オフェンスメモ】
②手に入れた知識を取りこぼさないように整理する【ディフェンスメモ】

の2つです。詳しくは、下記の記事をご覧ください。



オフェンスメモとは、読んでいる最中に、【今自分がどこを進んでいるのかをせっせこ、せっせこ構造化しながら<理解する>ために書くもの】でした。

したがって、その際には、次に示す3Rの特徴を備えたデジタルメモこそが最強のツールとなります。(アナログメモの強みと役割については、また別の機会に)
3Rとは、
・ラン
・リセット
・リバイズ
です。一つずつ見ていきましょう!

◆ラン ~走り書き~

デジタルメモの最大の利点、【ラン】。すなわち、「走り書き」です。【読みながら構造を作るために書く】時には、何よりも速さが大切です。構造化メモを作りながら読む読み方だと、全体の構造を作っていきます。あくまで今読んでいるところと他の部分の繋がりを把握するためのメモですので、メモに集中しすぎて読む行為が止まるようでは、本末転倒です。読みながら、構造を作っていく素早さが重要です。

◆リセット

次は、「リセット」の話です。デジタルメモは、ちょっぴりメモが速くなるだけではありません。読書を行うその本人の思考や行動、スタンスさえも大きく変えてしまうのが、このデジタルメモという【道具】なのです。
どういうことでしょうか。

◆道具が人を変える??

少し話は飛躍します。歴史上の発達を見ても、人類の思考や行動そのものが【道具】に規定されていると言っても過言ではありません。
・火という道具→ 加熱・殺菌 → 食事の変化 →肉体の変化
・パピルス(紙)の発明 → 言語が明文化される →文化や国家の発展
といった形です。では、デジタルメモは?

◆デジタルメモ → (すぐに書き直しができるという安心・期待) → メモの高速化 → ラン(走り書き)の加速 →構造化の促進

この【いつでも書き直せば良いや】というリセット感覚こそが、「細部にこだわりすぎる思考」を排除してくれます。逆に「大枠を理解して突き進む」という効果的な読書への第一歩とならないでしょうか?道具と思考の関係はいくら考えても面白いですねぇ・・・

◆リバイズ(修正、改訂)

感覚としてはリセットに似ていますが、構造メモをとっていくにあたって。【入替】がすぐにできることはかなりの強みです。マインドマップや樹形図は、手書きの場合だと、想定していた以上に「末広がり」になってしまい、ノートをはみ出してしまうことも。。。デジタルツールならではの、入替や余白の調整、拡大・縮小といった機能の影響は大きいです。上記の「リセット」同様に、「完璧なものを書かなくても、後で考え直して、修正すればいいや~」という気楽な気持ちを持ち、【メモ >>> 読書】という本末転倒な結果を防いでくれるのです。
リバイズの様子は実際に動画でご覧ください。

このような形で、手軽に【内容を動かせる】ことが、オフェンスメモの際には、必須事項だと言えるでしょう!

●まとめ & ちょっとしたコツ ~ハイライティング~


以上、デジタルメモの優位性を読書中の【オフェンスメモ】の観点から整理してきました。
欲を言えば、Evernoteやワード、その他のデジタルツールの中でも、このマインドマップを読書メモとして使う読み方が、現在のところ一番しっくり来ています。よければ無料ソフトもありますので、お試しあれ‼️

最後に、デジタルメモ作成時のちょっとした豆知識をば。
皆さんは、メモのハイライト(目立たせる行為)をどうやっていますか?
読書行為の最中に取るのは、オフェンスメモですが、せっかくなのでディフェンスを見越したメモの取り方も意識したいものです。要するに、「見返した時にわかりやすい」ということです。

そのためには、メモの中でも特に重要な部分が【未来の自分にアピールしてくること】が重要です。学生時代のノートをとった時、皆さんやりましたよね?赤線や黄色のマーカーです。しかし、デジタルメモを取る時には、この小さな作業が手間です。アナログノートの時はボールペンをカチッとやるだけだったカラーチェンジ。デジタルメモでは、わざわざ画面上にあるカラーパレットまでカーソルを動かし、ポチッとした後に、入力して、さらに、黒色に戻すためにカラーパレットへ。めんどくさい。

しかし、これならどうでしょう。
重要性内容の先頭に、「🔴」や「✴️」、「◆」をつける。

こんな感じです。自分なりの重要度を表すランク付を意識して、色・形を選んでいます。

もちろん、これらの記号◆🔴✴️は、ワンタップです。私の場合は、「b→◆」「あ→🔴」「s→✴️」になるように辞書登録をしておけば、スマホを持って片手で一瞬で記録ができます。(B >A >S の準備で対応させている)

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
是非とも効果的で快適な読書ライフをお送りください!

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