#もにょろぐ 網戸が破れた日。
雨の降る夜の、まだだんなさんが帰宅する前。
網戸に顔をくっつけ外を見ていたいりょりが、体重をかけすぎたせいで枠から網が外れ、外に投げ出された。窓の外には30センチの段差。その下はコンクリート。
「ガタダッ」
「あぁーーーーーん!!」
音と鳴き声がわずかな時間差で聞こえて、網戸のゆるみが気になっていたことが真っ先に浮かび何が起きたのかすぐにわかった。
投げ出されて横たわってなくいりょりを抱き上げて部屋の中に戻り、明りの中で体の状態を確認。頭。とにかく頭が切れていないか気になって