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#もにょろぐ|エッセイ的な読み物。

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エッセイ? 日記? ブログ的な何か。
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記事一覧

孔雀を見に行ったはなし

 今週、死んでしまった従弟の誕生日があった。  毎年その日は「誕生日おめでとう」とメッセージを送っていた。返事の来ないメッセージを送って気持ちをなだめたいけど、それすらできない。送り先がなくなってしまったから。  ぽんつと取り残されたような気持ちの置き所が、まだよくわからない。  命日よりも誕生日の方がなんとなく、胸を重たくさせる。毎年祝っていたから。もう歳を取ることがなくなってしまったから。一緒に夏休みを何度も過ごしたから。理由はいくらでもある。  小学生の夏。慎重派

「不登校になっちゃった」ってザワザワされたはなし。

 小学校五年生の秋に二回目の転校をした。  一年生の時、父がわたしの幼稚園の担任の先生だった人と結婚するために離婚した。以来、弟と母との三人暮らし。三年生の時に養育費の減額を求める裁判を起こされ、その際に父へ住所が伝わってしまったことを母が懸念して二回目の転校となった。  でも、いま振り返ると四年同じ場所に住むことはなく二回目の更新の前にいつも引っ越しをしていた。ひょっとしたら母は飽きっぽい、もしくはリセット癖のある人だったのかもしれない。  二回目の転校先はギリギリ都内、

「これ、漫画になる?」って聞かれたから。

 病気のはなしって、ちょっと難しい。  病状の深刻度が人によって違うから、読む人によっては不快な気持ちにさせてしまうかもしれない。でも、今似たようなことが起きて不安な人にはケーススタディになるかもしれないし……。  などなど、ネタにしていいのかも含めて、意外と悩みながら#もにょめも描いてたりします。  結論から言うと、こたつ(夫)の体に思わぬおかしなものが発見されたけど、いろいろ検査したら様子見して大丈夫なものでした~ってはなし。  途中、さらに想定外のモグラ叩きが発生

人の体に歴史あり~5歳児へのお風呂教育?~

 お風呂の工事の時期がそろそろ決まりそうで、息子を大浴場に連れて行く日が迫ってきた。でもこれまで、更衣室はおろかトイレすらも両手で数えられるほどしか女子トイレに連れて入ったことがない。  というのも。  寄せては返す波のようにSNS上で女湯や更衣室、女子トイレに連れられて入ってくる男児への嫌悪が話題になっているのを目にしていたため、外出時のトイレや着替えはパパ任せ。息子と二人の時はなるべく誰でもトイレ。ない時に限り女子トイレに連れて入る。  女性への配慮や遠慮、というより

晴れときどき爆竹、ところにより机

 ゴールデンウィークに中学の同級生と集まったので、中学校の話題。  風間俊介くん演じる兼末健次郎に衝撃を受けた金八先生の第五シーズンが終わるころ、中学に上がった。卒業した小学校から、二つの中学に学区が分かれる。そのうち、わたしが進学した先の中学校は市内でも有名なとても荒れた学校だった。そこに進学するのを避けるため、クラスの半分近くが中学受験をするほどだった。  五年生の秋に転入して、いじめもあったし、母親が働いていて他の親と接点がないため「とにかくやばい」というふんわりし

その蕩けるような甘い声が

 妊娠中、乳幼児から預けられるショートステイ先を探していた。  当時まだまだ元気だったけれど祖父は九十近かった。どう考えてもそう遠くなく葬儀日が来る。それは避けられない。その際に子ども預けられるところを探して、『こどもショートステイ』を知って安心した。頼れるかもしれない先がある、ということを知っているだけでも心強かった。  冠婚葬祭なら、普通は子どもを連れて行くものなんだと思う。  でも子どもを守るために連れていけない事情がある。  小学校一年生の時に両親が離婚した。  

うちのキッチンにはビーカーがある

一人暮らしを始めたのが十八歳の四月。 その頃からずっと愛用してるiwakiのビーカー。 電子レンジも直火もイケる。 一人の頃は100mlと300mlを使っていたけど、今はサイズアップして200mlと500mlを愛用してる。200mlは合わせ調味料を作るとき、バターを溶かしたいとき、お湯で溶くドリンクやスープを作るときに。500mlはご飯を炊くときの水の計量や、お茶を飲みたいけど急須を洗う元気ないなぁって時にはストレーナーを突っ込んたり。冷めたお茶を温める時にも使っちゃう。

赤いシャツの先生の言葉

文庫画像版とテキスト版(下方)を用意しています。 お好きな方、ご都合や環境にマッチしたもので読んでいただけます! 文庫画像版 テキスト版 専門学校の先生に「君はアーティスト向きだね」と言われたことがある。いつもテロテロ光る真っ赤なサテンのシャツを着た金髪の、強烈な存在感の先生に。  当時クリエイターを目指して息つく暇もない日々を送っていた。東京都の端っこ町田から二駅神奈川に入ったところに住んでいた。平日は都心の学校に一時間半かけて登校し、閉館する二十一時まで学校にいて、

#もにょろぐ お盆の話

スーパーに行ったら、季節ものを置いているコーナーで色鮮やかな鬼灯が売っていました。もうお盆なんですね。 お盆の迎え方って宗派的なものや、ひょっとしたら流行なんかもあるかもしれませんが、地域差が大きいなって感じます。 うちの周辺でのお盆。数年前に横浜から千葉に引っ越してきましたが、こちらに引っ越してきて初めて金のハスの葉の盆飾りを見ました。家の表、出入り口などに挿してあるりました。当時LET IT DIEというゲームのイベントで金のきのこがダンジョンに生えていたので見るたび

#もにょろぐ もう絶対に落とさない。

先日の落下事故を踏まえて新たに導入したベビーフェンス! 階段の上につっぱり型の開け閉めできるベビーゲートは取り付けているんだけど、同じ形のものだと窓には対応できなかったので、置き型を導入! 薄い! 置く場所をほぼ選ばない! 置いてみて感じたのは、台所、玄関前(うちは玄関にも20センチほどの段差がある)、階段下にも欲しい……でした! 玄関と階段に通じるドアを閉めておけばいいだけなんだけど、寒い季節以外は風通し優先で開けていることが多い~。 もし何か難点を挙げるとすれば、

#もにょろぐ 網戸が破れた日。

雨の降る夜の、まだだんなさんが帰宅する前。 網戸に顔をくっつけ外を見ていたいりょりが、体重をかけすぎたせいで枠から網が外れ、外に投げ出された。窓の外には30センチの段差。その下はコンクリート。 「ガタダッ」 「あぁーーーーーん!!」 音と鳴き声がわずかな時間差で聞こえて、網戸のゆるみが気になっていたことが真っ先に浮かび何が起きたのかすぐにわかった。 投げ出されて横たわってなくいりょりを抱き上げて部屋の中に戻り、明りの中で体の状態を確認。頭。とにかく頭が切れていないか気になって

#もにょろぐ 頑張りと無理の境界線。

いりょりは1月生まれで、保育園のクラスの中では月齢が低い。 でも体格はそんなに小さくないかな。身長は平均値だけど体重は成長曲線からはみ出して肥満気味。体は小さくないけど、同じクラスの早く生まれた子たちと同じことが出来るかというとそれは難しい。 保育参観で、いりょりひとりがお布団の山登りが出来ずぐずぐずしていたのを見て体力はつけてあげたほうがいいなと感じた。 保育園の送り迎えはベビーカーでしていて、大人の足でなら5分かからないくらいの距離。歩けるようになってからは自分で歩き

#もにょめも 夏のこども服。

むすこ、いりょりが夏に一歳半になる。 去年よりもグッと手足が長くなり、歩いて走って登ってととてもわんぱく。週に何度か、休日や保育園の帰りに近所の土手に散歩に行って電車を見て、何度も帰りたくないと泣かれたり。去年とは明らかに反応が違って、泣かれることもちょっとうれしい。今はまだ気持ちの切り替えが早いけど、これからだんだん気持ちを引きずるようになるかな。 夏の子ども服 そんなかわいい子どもの姿を彩る子ども服。 うちの子ども服は大半がありがたいりお下がりと中古。どれもとってもかわ

#もにょ菜園日誌 二十大根の移植と種まき。

5/15(金) 作業めも きゅうり苗植え。 2本。伸びてきたときの支えを考えないきゃなー。 大平豆のツルが伸びてきたのでネットを張った。 窓のサッシにすだれをかけるフックを取り付けてそこにひっかけてみた。今は重くないので十分対応できている。うまく育った時、重くなってしまうかもしれない。 5/17(日) 作業めもミニプランターのはつか大根に本葉が生え始めていたので間引かないと……と思うもののなんだか惜しくて、上手く育たなくなるかもしれないことを懸念しつつ、ふたつずつ寄り添