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#もにょろぐ 網戸が破れた日。

雨の降る夜の、まだだんなさんが帰宅する前。
網戸に顔をくっつけ外を見ていたいりょりが、体重をかけすぎたせいで枠から網が外れ、外に投げ出された。窓の外には30センチの段差。その下はコンクリート。
「ガタダッ」
「あぁーーーーーん!!」
音と鳴き声がわずかな時間差で聞こえて、網戸のゆるみが気になっていたことが真っ先に浮かび何が起きたのかすぐにわかった。
投げ出されて横たわってなくいりょりを抱き上げて部屋の中に戻り、明りの中で体の状態を確認。頭。とにかく頭が切れていないか気になって、泥だらけの体より先に髪をめくってめくって頭皮の傷を確認した。それから露出している手足、どろどろの服をまくって胴体。泥のついているところから着地しただろうと予測して、泥がついている左体側を入念に確認した。
当の本人は部屋に引き上げてすぐ、おもちゃに気をとられて泣き止んでいた。びっくりしただけで、痛いところはないみたい。それどころか擦り傷すらない。肘や手や頭みたいな点で着地したのではなく、寄りかかっていた姿勢のまま胴体を含めた面で着地したようだった。不幸中の幸い、とはこのことか~とまだドキドキしながらも胸をなでおろした。

昔、弟がよく頭から落ちたり転んだりして頭を切っていた。額や頭ってちょっとした怪我でも出血しやすく、縫わないといけない傷になることが多いように思えて頭が最優先だった。
いりょりが落ちた瞬間も、弟が坂道で転んで側溝にはまったことを思い出した。側溝の中で、頭から血を流しているのが見えたのを覚えている。アトピー持ちですごく肌の弱くて傷の治りも遅く、膿みやすいのに怪我が多くて、いつも手当をしていた気がする。ガーゼを止めるテープ類ですらかぶれたり、皮膚がはがれて傷になってしまったりしてビニールテープを勧められて使っていたこともあった。
治りが遅いことに本人も苦しんでいたはずなんだけど、「怪我をしないように生活しよう」とは子どもだとなかなか思わないんだよね。

「子どもは自ら怪我をする生き物」と思っていりょりと過ごしているけど、防げる事故や怪我は防ぎたいし、今回の網戸かの落下も防ぎようがあったなぁと反省してる。
いりょりが落ちた窓は、よくわたしが座って家庭菜園を眺めている場所で、いりょりも一緒によく座って眺めてて。だから一人でも網戸に顔をくっつけて外を見るようになって。

考えれば考えるほど自分のせい。

めちゃくちゃ運がよくて怪我がなかっただけで、お腹の高さからコンクリートに落ちるなんてどうなっていてもおかしくない。怖い。

自分も子どものころ大きな怪我をした覚えがある。
三歳くらいの時に額を大きく擦りむいたようで血だらけになって病院に運ばれた。眩しい照明と緑のタイル張りの部屋で治療されたのを覚えてる。
弟の無謀な行動と怪我も山ほど見てきた。だから子どもが怪我をする生き物なのが十分わかっているけど、怪我も事故もないに越したことはない。

心臓がいくつあっても足りないっていうのはこういう事か~って思いました。

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鉄鍋もにょ
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