パリの住人・辻仁成さん
いま我が家の話題にはミュージシャンで作家、そして知られざる(?)料理人・辻仁成さんがかなりの頻度で登場している。
辻さんはかの「冷静と情熱のあいだ」や処女作「ピアニシモ」を学生の頃に読んでいて、その文章にすごく引き込まれていたので、気になる人物では常々あった。
ただこれまでは、シングルファザーになってパリに住んでいる、という事くらいしか分からない遠い存在だったのが、NHKの特集で辻さんの生活を追った番組が放送されているのを見て、ついついツイッターでその近況を追うようになってしまったのである。
その番組の中で、ことあるごとに辻さんの料理の腕前が紹介されるのだけれど、それがマジでプロ級!というかプロ。
その腕を見込まれて、ご近所さんや知り合いから出張シェフを頼まれて腕を振舞っているのだ。
エッセイ兼、料理本もいくつか出されていて、料理好きの母が味付けや作り方はもちろん、料理に対する考え方、嗜好についてもことごとく参考になると言わしめるほどだった。
今は大学生になって親元を離れている息子さん。
その育ち盛りの食欲に合わせて、パスタや肉料理が紹介されているのだけど、よくある食材で、気取っていないのに、おしゃれで豪華に見えるお料理の数々。
基本がしっかりしているからシンプルで作りやすくなっているんだそう。
もちろん作家活動や、ミュージシャンとしての活動も力を入れていて、こんな形で昔から気になっていた人のことを知れるようになるとは思ってもみなかったけど、尊敬に値してしまう人だなぁと脱帽の毎日だ。
映画監督の仕事もしていて、今は日本で撮影したり。
パリではWebマガジンの編集もしてたり、バイタリティが半端でない。
そしてツイッターで1日の終わりに流れてくる、人を労う、そして必要以上に疲れずに人生を過ごすためのメッセージ。
最近のだと「嫌なことをされた人を思い出すことは、今でもその人に支配されてしまっているということ。だからそんな思いでは捨ててしまおう」
というようなニュアンスの言葉は、まさに救われるものだった。
先日引っ越しをされて、パリの郊外に移ったそうなので、もうパリの住人ではないのかもしれないけど、ついその動向を追ってしまう存在である。
パリといえば女優の杏ちゃんも引っ越ししたところ。
YouTube見ていて、辻さんも彼女も落ち着いた地に足の着いた拠点での生活を送っている、という感じがする。
そういう自分の世界を確立できる生活環境、生き方、参考にしていきたい。
杏ちゃんは私の好きな漫画「乙嫁がたり」の紹介もしていたので、また今度この漫画のことについてもnoteで書いていきたいです。