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陶器の箸置きづくりに挑戦!

日曜日の朝10時過ぎ。JRの社内。「人が踏切内に入り、安否確認のため出発を見合わせている」というアナウンスが何度も繰り返される。なかなか動く気配がない。だんだんと気持ちが焦ってくる。

せっかく早起きしたのに。

焦りがピークに達しようとしたころ、ようやく運転が再開された。すでに15分の遅刻だ。

駅に到着し、改札を抜け、目的地に速足で向かう。今日は陶器の箸置きづくりワークショップに参加申し込みをしていた。30分遅刻で何とかたどり着く。すでにワークショップは始まっていたが、優しい講師の方が、遅れてきた人達に、もう一度、粘土の成形について説明をしているところだった。

最初に決まった量の粘土を与えられる。それを、各自が好きな形に成形していく。形が出来上がれば、それをドライヤーで乾燥させ、その後、粘土の表面を滑らかにならし、再度乾燥させる。そして釉薬(ゆうやく)の絵の具を塗って乾かす。釉薬(ゆうやく)の絵の具は、塗っているときは普通の絵の具のようだが、焼きあがるとガラスでコーティングされているかのようにツルツルとした表面になるそうだ。

黄色などの薄い色は2度付けした方がしっかりとした色が出る。また、一度目は白色を塗って乾かし、その上に赤色を塗ると焼きあがった時に白と赤が点在するような面白い模様になる。何通りもの組み合わせ方があるので、粘土の成形だけでなく、色のバリエーションを合わせたら、粘土の世界はもう無限とも言っていいほどの可能性が広がる。

アイデア次第で色んなものが出来上がっていく過程は非常に面白かった。今回は9名ほどの参加者がいたが、帰り際に参加者の皆さんの箸置きを見ると、「なるほど!こうすればよかった」と思うような形や、色の使い方があった。次回また、粘土細工のワークショップに参加する時は、今日の学びを活かしたいと思った。

ひとまず色付けした粘土は講師の方に預け、焼き上がったら連絡を頂き、鶏に行く手はずとなっている。食欲の秋。箸置きも新たに、箸が進む毎日になりそうだ。


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