ピアノと共に暮らすためのチャレンジ〜私たちの選んだ道
こんにちは。
今年の1月、私は神奈川県に移住し、新たな生活がスタートしました。
ピアノだけはまだ実家の名古屋に残っていたため、練習や仕事のために月に2回ほど名古屋へ帰省する日々が続いていました。
そんな中、この度ようやく・・・念願だった神奈川でのピアノルームを契約し、ついにピアノを名古屋から運び出す「2回目の引越し」ともいえる大きな一歩を9月半ばに迎えました。
まだピアノは移動中ですが、ピアノルームには少しずつ荷物が運び込まれ、部屋も少しずつですが整っていき、今はピアノが届くその日を楽しみに待っているところです。
今回の経験が、今後ピアノを移動させることを検討している方や、趣味や仕事でセカンドハウスをお考えの方に少しでも参考になればと思い、私の体験とそこで感じたことを綴っていきたいと思います。
✧˙⁎⋆振り返りnote。
ピアノルームを決めるまでのことを書いています。
ノートに書くこと(ジャーナリング)で願いを実現化させる実践についても少し書いています。
✧˙⁎⋆地下室にあるピアノの移動は、思った以上に大変でした。
ピアノ移動の専門業者に断られ、一時はどうなることかと不安になった経験を書いてみました。
お時間あれば読んでみてくださいね。
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9月中旬、いよいよピアノを移動させるために神奈川から名古屋へ向かいました。
まだ荷物の梱包が終わっておらず、焦りを感じながらも、不思議と冷静な自分がそこにいました。
今年2回目の引越しということもあり、少しは慣れてきたのかもしれません。
引越し業者も前回と同じなので、流れをイメージしやすく、安心感がありました。
事前に用意してもらったダンボールに、少しずつ荷物を詰めていきます。
今回はピアノルームへの引越しということで、楽譜や音楽に関する本が多く、どうしても荷物が重くなります。
それに加えて、母が洋裁の先生だったこともあり、たくさんのハギレや布が残っています。
実はこれ、私のささやかな趣味でもあり、すでに神奈川の家にもあるのですが、名古屋に残っている分もすべて持っていこうと思っています。
服に関しては、クローゼットにスペースがなかったため、一時的に名古屋に戻していたダウンコートたち。
場所を取るので一度戻ってもらったのですが、今回はピアノルームへ一時避難させることにしました。
近々、クローゼットの断捨離をするつもりなので、その際に片づけが済んだら神奈川の住まいのクローゼットに移動させようと思っています。
ピアノルームでは料理をする予定がないので、食器類はほとんど持っていきません。
持っていくとすれば、飲み物用のマグカップくらいかな。
日中はここで過ごすことが多くなりそうですが、ランチは外で買うか、気分次第でお弁当を持参する予定。
こうして、少しずつ梱包作業が進んでいきますが、驚くほど多くのものが「不用品」に分類されることに・・・。
まるでこんまりさんの「ときめき」を基準にするかのように、新しい生活で必要かどうかを見極めていくと、持っていくべきものがどんどん減っていきます。
引越しでピアノルームに運ぶものよりも、不要なものに意識が向いてしまう。
ここ2ヶ月ほど、名古屋での生活が少し憂鬱だったのはそのためだったのか、と気づく。
不要なものをどう処分するかが大きな課題です。
幸い、もらってくれる人もいるのですが、すべてを引き取ってもらうわけにはいかないので、大半は処分するしかありません。そこで湧き上がるのが、"捨てる罪悪感"です。
「でたーーーーーーっ! いちばん不要なやつ!」と、私の中で冷静なツッコミが入ります。
「罪悪感なんていらない、今回一緒に名古屋で捨ててしまおう!」と、脳内で軽いコントが繰り広げられ、時々そんな自分にぷっと笑えてきます。
結果、引越し前日の可燃ゴミは8袋に。
まだまだあります。いつの間にこんなに集めてしまったのか…。
贅沢な悩みですが、家が広いとつい物を買ってしまうんですよね。
そんな心理も手伝って、物が増えてしまいました。
だからこそ、家をダウンサイジングしたいと強く感じたのです。
✧˙⁎⋆少しずつ手放していく。
人生の後半になって、いろいろと溜め込んでしまったものを整理するという意味でも、物質的なもの、心理的なものを減らしていくといいのではないかと思っています。
まずはピアノの移動。
地下1階に置いているピアノを外に出すためには、1階の吹き抜け部分を通さなければならないので、通り道を確保するために、1階の天板(地下からすると天井)を開けてもらいました。
この作業をお願いしたのは、名古屋の家を建ててくれた工務店さんです。
父が建築関係の仕事していたご縁でお世話になっていたのは前々社長さんでしたが、15年前に家を建ててくれたのは前社長(現会長)さん。
父が亡くなってからもご縁がつながり、家の設計から建築までお任せしました。
一から設計し、間取りを決めていく過程はとても楽しかったです。
ピアノの置き場所をめぐって家族と何度も話し合い、最終的に地下室を掘ることに決めました。
工事は約10ヶ月かかりましたが、防音性の高い地下室で、音を気にせず練習や仕事ができる空間ができ上がったことは、本当によかったと思っています。
9月中ばではありますが、名古屋はまだまだ暑い日が続いています。
埃っぽくなるため窓を開けて作業したので、エアコンはほとんど効かない状態。
前回の引越しは真冬、今回は真夏。
どちらも極端な季節に引越しをしてしまい、「ちょうどいい時期を選べばよかった」と思うことも二度目。(学習しろ、とツッコミが入る、笑)
でも、タイミングというのは不思議なもので、「いましかない」と感じた瞬間を逃したくなかったからこそ、寒くても暑くても後回しにせず行動しました。
これは、夫婦で決めたことです。
夫は新年早々に新しい職場で新しいメンバーと共に仕事を始め、この夏にはまた別の職場へと移り、新たな環境でスタートしたばかり。
そんな慌ただしい中での引越し作業となりました。
最初の引越しの時、「ピアノはまだ持っていかない」という私の決断に夫も納得してくれました。
ちょうど一年前のこと。
夫の転職活動が思いのほか順調で、開始からわずか1ヶ月半で内定をいただいたため、急いで住む場所を探すことになりました。
その時は、ピアノと一緒にどんな生活ができるのか、まだ具体的にイメージできていませんでした。
夫の仕事も、リモートになるのか出社になるのかが不透明で、決めるのを後回しにするしかありませんでした。
名古屋の自宅は地上3階建てで、リモートワークであっても、私は別フロアでのパソコン作業ができたし、地下でピアノを弾いても音漏れがない環境でしたので、夫の仕事中でも全く問題なく生活できていました。
そんな恵まれた自由を手放してでも、私たちは関東への移住を決めました。
住む場所やピアノの置き場所については、引越しが落ち着いてから考えようと思っていました。
まだ名古屋でレッスンを続けている生徒さんもいて、すべてを終わらせる決断がついていなかったことも事実です。
実際に移住してから状況はどんどん変わっていきました。
そう考えると、ピアノを名古屋にしばらく置いておいたのは、やはり正解だったかもしれません。
今日はここまでです。
次回は、ピアノの移動当日の様子やその他の家財の引越しについて書きますね。
今日も”愛”あふれる一日をお過ごしくださいませ。