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富山の旅Part 1〜棟方志功の礎・光徳寺〜

こんにちは。Kiwi PR合同会社の植田聡子です。

インバウンドの中でも高付加価値旅行客、いわゆるラグジュアリー層をいかに地方へ送客するか、は非常に重要な課題となっています。ゴールデンルートと言われる東京〜富士山〜大阪・京都、ここ以外の日本の魅力をいかに知ってもらうか。

そういう気になる地方エリアの一つが北陸エリアです!福井もがっつり調べて深めていますが、今回の旅は富山の西部へ。地域連携DMO(観光地域づくり法人)である一般社団法人 富山県西部観光社 水と匠によるオリジナルツアー。

光徳寺
入口から棟方志功作品がお出迎え

終戦間近の1945年に富山県福光(現在の南砺市)にあの棟方志功が疎開していたこと、ご存知でしたか?青森県で生まれ育った、という知識しかなかったのですが、6年半の疎開の富山で数多くの作品を制作していたとのこと。

ツツジの上にご本尊がいたという故事から

約500年前に建立された光徳寺には棟方志功の襖絵や書が美術館レベルの数!お祖父様、お父様から受け継いだお話を高坂住職がご説明してくださいました。棟方志功作による『華厳松』、本物は現在青森県立美術館へ。撮影NGのレプリカが置いてあったのですが、それもプリンティングの技術がハイレベル。ほぼ本物に見えました。秋に東京の国立近代美術館で展示されるので、絶対見に行こう。

富山の景色を描いた作
ちょくひざん、と読むんですね。先ほどの故事に由来。
桃源郷をイメージした襖
棟方志功の書

お寺の中には柳宗悦のほか、河井寛次郎や濱田庄司の民藝もずらり。

歩いていると、ここがお寺だということを忘れてしまいそう。日本だけでなく、アフリカや中国・韓国などいろいろな国の民芸品がさりげなく置かれて、それがケンカすることなく調和しています。
日本民藝協会の理事である太田さんから直接お話を伺う贅沢さ。

民藝が調和したお部屋で日本民藝協会の理事である太田さんからお話

太田さんからも、ツアーを企画された水と匠の林口さんからも、何度となく伺った「土徳」という考え方。「厳しくも豊かな環境のなかで、恵みに感謝しながら、土地の人が自然と一緒につくりあげてきた品格」のことだそうです。柳宗悦が「土徳がある」と表現した土地。その「土徳」の生産品が「民衆的工藝」、つまりは「民藝」なのですね。Folks Craftという英語がしっくり来ます。

先週の佐久平でも民藝についてお話を伺ったばかり。もっともっと学べっていうことですね。またファンになってしまいました。


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植田 聡子/観光コーディネーター、PRコンサルタント、GR、キャリアコンサルタント
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