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自己プロデュースで仕事環境を整える

テレビ番組のADというと、「華やかで楽しそう」というイメージを持たれる反面、「忙しそう」「泥臭い」というイメージも持たれやすい。
1年と数か月、この仕事を続けて、自信を持って言える。
そのどちらも事実である。

新卒で入社、業界歴2年目にして、既に3つの番組を経験している。
スタジオでのバラエティ番組、ロケのVTRをスタジオで観るバラエティ番組、再現ドラマをスタジオで観るバラエティ番組。

最初に配属された番組は半年ほどで終わり、同じ制作チームの全員が新番組に連投されることになった。
そのまま入社1年が経ち、会社のルールで番組異動になった。
そして、今に至る。

経験した番組が多いことが、必ずしも良いこととは限らないが、新人ADの私にとって、1つの番組に固執せず色々経験させていただいていることはありがたく思っている。
どの番組ももれなく、華やかで、楽しく、忙しく、泥臭い。

それでも、私にとっては、忙しさや泥臭さを上回る楽しさを感じられる。
だから、この仕事を続けられているのだと思う。

もちろん、楽しく続けるための努力は惜しまない。
楽しく続けるための努力、それはすなわち、働きやすい環境を整える努力である。

どんなに忙しくても、清潔感は保つ

清潔感を保つことはどんな職業においても、社会人の基本だと思う。
特に、人と関わる仕事であれば尚更である。
番組制作チームのメンバーはもちろん、出演者、マネージャーさんなど出演者周りのスタッフの皆さん、ロケ先のお店の方々、インタビューさせていただく一般の方々など、人と関わる仕事だからこそ、信頼を得るための最低限の努力である。

どんなにイライラしても、ごきげんでいる

イライラを態度に出す人は敬遠される。
表面上では気を遣われても、心から信頼されることはない。
それ故、困ったことがあっても相談しにくい人になってしまい、気付かないうちに自分にとっても不都合なことが起こりやすい。
相談しやすい人であればあるほど、自分の見える範囲で仕事が進むので、自分にとっても都合が良い。
ましてや後輩がイライラしているものなら、扱いづらい後輩になってしまう。
教えてもらえるはずのことも教えてもらえなくなってしまうかもしれない。

どんなに疲れていても、笑顔でいる

自分が疲れている時は、往々にして皆も疲れている。
そうでない時は、疲れなどアピールしなくとも、自分に負担が偏りすぎていることを他の誰かが気付いてくれる。
案外と、周りの人は自分を見ている。
だからこそ、疲れている時ほど笑顔でいた方が、一緒に仕事をしたい人になりやすい。
一緒に仕事をしたい人になれれば、辞めてほしくない人になれる。
辞めてほしくない人になれれば、結果として、負担の大きい場面でも大切にしてもらえるかもしれない。
という、ちょっとあざといからくり。

どんなに焦っていても、オープンマインドでいる

仕事に追われて焦っているときは、周りを見渡す余裕などなく、塞ぎ込んでしまいやすい。
焦っている時ほどオープンでいた方が、助け舟を出してもらえたり、自分の業務過多な状況の周知に繋がる。
オープンでいることの理由は、仕事のしやすさのためだけではない。

“キラキラ生きること”が、私の行動指針の一つだからである。
清潔感、機嫌の良さ、笑顔、オープンマインド。
そのどれもが、自分のキラキラを作るための自己プロデュースである。

外見的な自己プロデュースも欠かさない。
月に一度はネイルサロンでジェルネイルをして、毎日欠かさずお気に入りのリングを付ける。
持っている服は、気分に波が出ないようにすべて一軍。
ロケや収録で黒い服装が必要な時のために、可愛い黒の服も買った。
どの服を着てもテンションを上げられる。
グルメ番組、情報番組など特定のジャンルを除き、基本的には服装・髪型・ネイルに制限のない仕事なので、まずは見た目からモチベーションを上げる。

”キラキラ生きること”=”自分が楽しく仕事をするための努力”が、結果として、周りの人への良い影響になれば良いな、と思う。

仕事環境というのは、与えられたもの・定められたものという側面も大いにある。
だからもちろん、会社や会社が与えてくれた環境への感謝が尽きることはない。

でも、置かれた環境でどう生きるか、置かれた環境をどう整えるのかは努力次第で十分に変えられることだと思う。
そこの努力を惜しまないことで、楽しく続けているのだから、仕事が楽しいことは決してラッキーなどの簡単な一言で済まされたくはない。

あなたの今が幸せなことは、あなたの今までの努力の結果だと、私は思う。

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