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いかに1を増やせるか

かの有名な物理学者アルベルト・アインシュタインは、「複利」を人類最大の発明と称したと言われている。多分、彼が最初に複利という概念に出会った時は、少なからず自分の今までの人生を考えさせられるような衝撃を受けたことだろう。

僕もまた、そのような衝撃を受けた考え方がある。それが、「レバレッジ」という考え方である。1を1のまま考えることが当たり前で、量で全てを解決しようと考えていた自分にとっては結構衝撃的だったことを未だに覚えている。

「レバレッジ」といえば投資の世界などでよく使われている考え方だが、現在では1の元を2や3に増やしていくというシーンで何事にも当たり前にレバレッジという言葉が用いられている。多分、これを見られている方はほぼ全員「レバレッジ」のことを僕よりもよく知っている方々だと思うが一応wikipediaに載っていた意味を載せておく。

レバレッジ(英語: leverage)とは、経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。原義は「てこ(レバー、lever)の作用」。 - wikipedia(レバレッジ)

レバレッジの威力

言わずもがなだとは思いますが、レバレッジという考え方は凄まじいなと個人的に思っている。論理的に考えてみれば、ひたすら量をこなしていく(0から1をたくさん作り出していく)よりも1つ1つにレバレッジをかけていく(0から2や3を作り出す)方が効率がいいし、より少ない時間でたくさんの生産ができる。

特に、経験など有限なものにおいては、いかにレバレッジを効かせることができるかというのがすごく重要で、その一回のチャンスで何倍にできるかが勝負になってくる。人間は今のところ死んでしまうので、時間という有限なものの中で行う行動全ては有限であり、すなわちレバレッジをいかに効かせて死ぬまでにどこまでいけるかを考える必要がまだある。

また、僕がレバレッジという概念に感動した大きな要因が、インターネットなどのツールの発達によって個人の持つ力が増え、個人が生み出すもののレバレッジが何十倍、何百倍にも増えたことがある。1を100や1000に指定しまう人は平気でいるし、それらの人々たちを見てレバレッジってとてつもないなと感じた。

そして、この流れはどんどん現在もまたどんどんと加速していき、一人の人間が昔の会社くらいの影響力を持つことが平気で起こるのではないかと考えている(現に、そのような方たちもたくさんいる)。それが、巷でよく言われている「個人の時代」の所以であろう。間違いなく個人の持つパワーはとんでもないものになるだろうし、究極的な話だが個人でやれないものはなくなるのではないかというほどツールが発展してきているように思える。

レバレッジの本質

レバレッジとはの本質を考えると、それは「いくら付加価値を付け加えたか」ということが全てであって、数式にするのであれば「レバレッジ=(元+付加価値)/元=1+付加価値/元」ということになる。

料理に例えるのであれば、今あるご飯と卵と肉と野菜でチャーハンを作ることがレバレッジであり、そのままでは食べられないものが食べれるようになり、美味しくなり、人を幸せにすることができる。これぞまさにレバレッジであり、その料理のうまさもレバレッジの重要な変数になってくるであろう。

また、料理の場合だと食材は一度使うとなくなってしまうが、インターネットの中にある情報をコストほぼ0で複製ができるのでレバレッジの考え方が少し変わってくるように思われる。「どのくらい(量)の付加価値をつけたか」という評価軸とはまた違う軸に、「いくら(回数)付加価値をつけたか」という評価軸が新たに加わる。多分、この「元の資本が減らない」という状況が個人のレバレッジを大きくさせた要因だろうと思われる。

「経験」というものもまた減らない元資本の代表格であり、生きるのが上手い人は自分が経験したことへのレバレッジのかけ方が非常に上手いと思う。彼らのレバレッジの効かせかたを見ると、常に狙ってかどうかわからないが、その経験をそこでも使うかとかそこで繋げてくるかと思わせられる時がよくある。

同じ1つの経験でも、SNSやブログを使ったりして色々な媒体で発信したり、同じ媒体の中でも違う角度からの考察をしたりして別の料理を作り上げたり、少し時間をおいたり今までの経験と合わせて抽象的な結論を導いたりと元資本をすり減るほど使っている印象を受けている。

これから到来すると言われている個人の時代においては、このように「どのくらい(量)の付加価値をつけたか」と「いくら(回数)付加価値をつけたか」の評価軸において1を2や3にする姿勢がより大事になってくると思われる。

昔であれば、2倍3倍だったところがインターネットによって10倍100倍になり、SNSなどの地下によってさらにそれらを10倍100倍にすることができるようになったので、実質1000倍10000倍も現実味を帯びてきたように感じる。

「いかに1を増やせるか」

一度きりの人生をより豊かにするためにも、この考え方はすごく重要になってくると思う。日々、そんな手があったかと自分のレバレッジの弱さにがっかりさせられることも多いですが、どんどんとレバレッジを効かせていけばいい話なので、毎日頑張っていきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。記事にする前にTwitterにて呟いたりもしているので、もし良かったらフォローの方もよろしくお願いします。毎日1回は、その日に学んだことや悩んでいたけどその日に解決したこと、これは真理かなと思ったことを140字じっくりかけてTweetしているので、もし良かったら一度見てみてください。


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My Memo
1997年の日本生まれ。