【ダンサー必見】まじでやばい大腰筋
あなたは、大腰筋と聞いてどこの筋肉かわかりますか?
大腰筋は、ベンチプレスで鍛えられる大胸筋でもありませんし、スクワットなどで鍛えられる大臀筋でもありません。大腰筋とは背骨にくっついている筋肉のことで、股関節を屈曲するときや脊柱を屈曲するときに使う筋肉のことです。みなさんがいつも食べられているヒレ肉が、大腰筋に相当する部分です。
世間の筋トレブーム・体幹トレーニングブームのせいで、あまり注目されていない「大腰筋」ですが、実はどんな他の筋肉よりもこの筋肉のが大事と言われるくらいダンスを含めたありとあらゆるスポーツに重要な筋肉なんです。これからそのヤバさをご紹介しようと思います。(まだまだ勉強中なので、もしかしたら間違いがあるかもしれません。もし、間違いがあった場合はコメントしていただけると幸いです。)
大腰筋のここがヤバいその1:ほとんどの末端につながっている
大腰筋は、背骨にくっついている筋肉でその両端はそれぞれ股関節〜内腿、肩甲骨から小指までつながっていると言われています。なので、究極的な話をすれば、大腰筋を動かせばどこでも体は動かせますし、大腰筋への意識だけでどんな動きでもできるようになります。
ですが、私たちのほとんどがこの大腰筋を使えていないですし、コアから末端までを繋げるような身体の使い方ができていません。その理由として、一番大きいのが「大腰筋とつながっている筋肉を使っていない」という点が挙げられると思います。
私たちが手をあげるときに使っている筋肉(肩こりの時に硬くなる筋肉、甲羅のような三角筋)は、大腰筋とつながっていません。その代わりにつながっているのが、肩甲骨の下にある広背筋という筋肉で、普通に腕をあげる時には使われない筋肉です。もし、使う大腰筋から指先まで繋げたいと思ったら、大腰筋とこの広背筋との連動が鍵になります。
実際やってみるとわかりますが、なかなかこの筋肉を使うことは難しいです。なんせいつも使っていない筋肉ですからしょうがないのですが...しかし、ここが使えるようになると力感やウェーブの繊細さが本当に変わってきます。どうやったら、動かせ右葉になるのかについてはまた今度ご紹介します。
大腰筋のここがヤバいその2:大腰筋の使い方を見れば、その選手の結果がわかる
僕はまだわからないのですが、長年筋肉や体を研究された専門家の方や整骨院の先生などはTVなどで身体の使い方(大腰筋がどう使われているのか)を見れば、これからどんどん上がっていくか、それともスランプに陥ってしまうのかがわかってしまうと言っていました。
現に、僕がお世話になっている先生は「ウサイン・ボルトは世界新記録9'58を出したベルリン大会よりも当時の世界記録9'69を出した北京の方が大腰筋を使えており、そこから使い方が悪くなった」と言っており、ウサインボルトが数年後からどんどんパフォーマンスが落ちていくことを予言していました。
そのほかにも、だいたいどのスポーツでも動いている動画を見れば大腰筋の使い方がわかり、これから結果を出していけるかどうかわかるといいます。そのくらい大腰筋は、スポーツ選手・アスリートにとって根幹にある筋肉なんです。
余談ではありますが、現在メジャーでプレーをしている大谷翔平選手に関しても「花巻東時代の方がいい身体の使い方をしており、最近はアウターばかりが大きくなって正直いい結果を出せないんじゃないかと心配している」と言っていました。
大谷選手のポテンシャルを考えればメジャーでもある程度の結果を出せると思いますが、イチロー選手も「世界一にならないといけない選手」と言っていたように、大谷選手は本気で世界一の選手になれる身体と使う技術を持っていますので、是非とも活躍していただきたいです。
大腰筋のここがヤバいその3:動きのつながりが異常
その1でもお伝えした通り、大腰筋は全身の末端とほとんどつながっています。なので、大腰筋を使えれさえすれば、動きの滑らかさ・フローの気持ち良さが何倍にもなります。そして、アウターの内側にあるインナーを使うことになるので、グルーブ感や動きの深み・重さが格段に変わってきます。他の方と違うニュアンスの動きにもなるので、エグさまで出てきます。
みなさんも体験してもらえれば、わかると思いますが大腰筋を少しだけで使う感覚を得られると自分が本当に動かしたかったコアの部分を動かせるようになりますし、そこから自由自在に気持ちよくフワッと身体のありとあらゆる部分を動かせるようになります。
僕は今日、整骨院に行って直接指導していただいたおかげで、初めて大腰筋の間買うを得ることができ、たった2時間ほどで自分でも驚くくらい違った感触を得られることができました。力は抜けてるけど軸は通っていて、フワッと動いている感じなんだけどリズム感をもたせれる...そんな未知の感覚を体験することができました。
ストリートダンスはまだまだ歴史が浅いので、科学的に考えられていない部分も多いと思います。科学が絶対正義だとは思いませんが、科学的な理論を取り入れることでより深みのあるダンスができるようになると思いますし、何より自分自身がダンスの奥深さや複雑さを楽しめる良いになると思います。
ぜひ、みなさんもダンスをどんどん研究してみてください。最後まで見ていただき、ありがとうございました。
1997年の日本生まれ。