Don't think, Just do.

「未来を予測する一番いい方法は、自らそれを創ることだ」

これは、言わずと知れた「パソコンの父」ことアラン・ケイの有名すぎる一文である。僕は、この言葉に最初触れた時に、とても感銘を受け、未だに時々思い出しては新たな気づきを得るほど影響を受けている。これから、「未来を予想する」について自分なりに書いていく。

巨人の肩に乗る

現在の目まぐるしく変化する時代はVUCAの時代とも言われており、世界はとても不安定で、不確実で、複雑で、曖昧だと言われている。そんな時代の中で、基本的には考えたってどうせ当たらないんだから考えること自体が無駄だというのが基本のスタンスなのだが、それでも「未来を予測すること」は今を知るという意味で多少価値があると考えている。

僕は、テクノロジーや文化の発展というのは過去から未来へと直線上で進んでいると考えていて、現在というのはその中の一点に過ぎない。故に、多少のブレや停滞はあれど、ベクトルの向きは基本的に一緒で今の研究などもその方向に進むものを加速させているに過ぎないと思っている。

アイザック・ニュートンは同じ科学者であるロバート・フックへ当てた手紙の中に書いた「私がかなたを見渡せたのだとしたら、それはひとえに巨人の肩の上に乗っていたからです」という言葉も、直線的な発展つまり先人の積み重ねの上に今の私たちがいることを示唆している。

未来の予測をするというのは、それは単に未来を考えるというだけでなく、過去の流れを見ていくことであり、最終的には今私たちがやるべきことを考えることであると個人的には思っている。

ただ、基本的に未来を考えたところでほとんど当たらないですし、自分自身が前進するわけではないので、未来を考えることよりも自分が好む方向に世界が少しでも進むよう努力する方が賢明だなと最近思ってきている。

Don't think, Just do.

多くの人が未来を案ずる時があると思うが、見逃している点があると思っている。それは、どんな変化が激しい時代でも未来予測を当てた人が必ずいるわけで、100%同じとは言わないまでも自分の求めていた方向の未来を作った人が必ずいる。

10年前にiPhoneが出ることは誰も予想できなかったというが、スティーブ・ジョブスやアップル社の初期メンバーはiPhoneが10年前に世界に革新を与えると予測していたであろうし、世界で初めて自動車を作ったフォードもまた馬に変わる自動車という未来を予測していた。

アラン・ケイの言葉が表す通り、自らが作った人はその未来を予測できていた。というよりも、未来を作ったと言った方が正しいかもしれない。現在のVUCAの時代でも、世界のどこかで誰かが未来を作っており、自ら未来を作るということを実践している人がいる。

要は、未来を予測できていた人というのは「未来をすごく考えた人」ではなく、「未来を作ろうと動いた人」であって、未来のことを考える時に一番大切なことは「考えること」ではなく、「動くこと」であると思っている。

逆張りで世界を驚かせてきたピーター・ティールやその他の未来が見ているように見えている人たちも、私たちから見ると世界を予測していたように見えるが、実は色々な行動をして「未来を自分の方に持ってきた」ということにすぎないのかもしれないなと思ってきた。当てたのではなく、当たるようにしたということである。

そう考えると、やはりうだうだ考えるくらいなら自分が好む方向に世界が少しでも進むよう努力する方が賢明だなと思うし、未来を当てるというのは何かしらの行動の結果に過ぎないのだなと思ってきた。

「未来を予測する一番いい方法は、自らそれを創ることだ」

本当に未来を作り上げた人たちは、未来を予測することに関心などなかったのではないかとここにきてまた新たな発見をした。これからも、この言葉を時々思い出してみようと思う。

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1997年の日本生まれ。