2ヶ月12カ国のヨーロッパ周遊ルート
2ヶ月間鉄道を使ってヨーロッパの周遊をしたわけだけど、今回はそのルートを見ていく。
概要
ルートが長いから二つにわけた。パリからミュンヘンまでで46日間、ミュンヘンからアムステルダムまでで15日間。
国順でいったらこんな感じ。それぞれ日数も。
フランス(途中にモナコ) 15日間
スペイン 10日間
ポルトガル 3日間
スイス 5日間
イタリア(途中にバチカン) 11日間
オーストリア 2日間
ドイツ 10日間
ルクセンブルク 1日間
ベルギー 1日間
オランダ 3日間
モナコとバチカンは小さいし、フランスとイタリアに囲まれてるけど一応国だから書いておいた。
それぞれの国単位で行程を見ていく。
フランス
行程
パリ→ベルサイユ→シャルトル→パリ→オルレアン→ブロワ→アンボワーズ→トゥール→シュノンソー→シノン→ナント→サンマロ→ポントルソン→モンサンミシェル→レンヌ→パリ→リヨン→ルピュイアンヴァレイ→リヨン→アヴィニョン→ニーム→カンヌ→ニース→エズ→モナコ→ニース→ニーム→ポンデュガール→カルカソンヌ→ナルボンヌ→スペイン国境
旅のスタートはパリ。そこからロワール渓谷を下り、ナントまで行って北上、サンマロとモンサンミシェルを見た後TGVでパリに直帰。再びTGVでリヨンに南下、ルピュイにだけ寄って南フランスへ。まず右の方に行って、モナコで折り返し、次は左のカルカソンヌまで行って、あとはスペイン国境へ。
感想
北部、東部、南西部は全く行けていない。むしろ行けたのがロワール川流域と南フランスだけで、これでフランスを回ったとか言えないよね。
でもフランス滞在が15日間と、この旅でどの国よりも長いし、15日間にかなりたくさんの場所を詰め込めたと思う。フランスでいっぱい行きたいところがあったから旅のスタートをパリにしたし、旅全体の1/4をフランスで費やした。
良かった場所
パリ
旅の出発点でいきなりパリだったからめちゃ良かった。特に景観に対する配慮がすごいから首都なのに美しい。ただ見どころが多すぎて行きたいところの半分も行けなかった。
サンマロ
モンサンミッシェルの近くだからついでに寄ったけど、かなり良かった。イメージ的には山のない江ノ島みたいな感じで、周りが全て城壁に囲まれてるから美しい。クレープ屋が多くて思わず買ってしまった。美味しかった。
エズ
南フランスの鷲ノ巣村。
大変だった場所
シュノンソー城
シュノンソー城の最寄り駅はシュノンソーなんだけど、そこへ行くのがめちゃ大変。トゥールからシュノンソーまでの午前中の便が城の開館3時間前着しかなくて、早起きして行って何もないシュノンソーの村で3時間待った。途中ガチでトイレに行きたくなったけどどこも開いてなくて唯一、村のホテルのロビーのトイレがあってそこを無断で使って乗り切った。帰りも駅でめちゃ待ってようやく電車が来た。
ポンデュガール
ニームからバスで行くんだけど、バスが難しすぎた。どの時刻表が目的のバスのやつかよくわからないし、全部フランス語だから完全に見間違えた。最初に行こうとした日はバスが一切来ない日で、2、3時間バス停で待ったけど来なくて諦めた。カンヌとかニースに行った後ニームに戻ってきて再チャレンジ。今度は成功して、バスでポンデュガールに行けた。ただローシーズンだったため3段ある橋の一番上は歩けなくて、1段目だけ渡れた。
スペインへの行程(フランス最終日)
フランス滞在のラスト2,3日は全国的なストライキが発動してめちゃくちゃ大変だった。鉄道本数が通常の1/5以下とかになるからバスとかも利用しながらの移動。
特に最終日のスペインへの移動が超大変で、朝6時とかに起きて日の出前からカルカソンヌの駅前で待機。運休した鉄道の代行バスが遅れて来て、それでナルボンヌまで移動。ナルボンヌから唯一TGVが南方面に動くことを知り、急いで予約、ペルピニャンまで行く。ペルピニャンから路線バスを乗り継いで(途中で2時間くらい謎の街で待つ)なんとか国境近くの町セルベールに到達、そこから徒歩1時間、山を越えてスペイン側の町ポルトボウまでなんとか辿り着き、さらに2時間半かけてバルセロナにようやく到着した。
本当は行きたかった場所
ダンケルク
映画ダンケルクを観たから行きたかった。第2次大戦中、ドイツ軍がフランス軍を追い詰めたドーバー海峡沿いの街で、イギリスが海峡を渡って助けに来た場所である。
シャモニー
モンブランの麓町。スイスに近いから、スイスをまわる行程で組み込もうと思ったけど、時間がなかった。モンブランはヨーロッパ大陸最高峰で、今まで大陸の最高峰(エベレスト、キリマンジャロ、アコンカグアとか)に行ったことがないから行ってみたかった。
スペイン
行程
フランス国境→バルセロナ→マドリード→トレド→マドリード→コルドバ→セビージャ→グラナダ→ロンダ→バルセロナ→ポルトガルへ
地獄のフランススペイン国境越えを経てバルセロナからスペイン行程がスタート。約1週間後にエルクラシコ(サッカー試合)がバルセロナであるので最後はバルセロナに戻ってくるというコース。マドリードまでAVEで移動し、トレドに寄った後アンダルシアへ。アンダルシアは4都市、コルドバ→セビージャ→グラナダ→ロンダに1日ずつ滞在。最後はロンダから10時間を超える、超長距離・長時間鉄道移動でバルセロナに帰還、エルクラシコを見て、飛行機でポルトガルへ。
感想
行けたのはバルセロナ、マドリード、トレド、アンダルシアのみ。北部、西部、バレンシア周辺とかは一切行けてない。まあでも僕が愛するバルセロナに時間をかけれたし、逆転勝利のエルクラシコを見るっていう奇跡体験も盛り込めたから全然良し。
良かった場所
バルセロナ
FCバルセロナのファンとしてエルクラシコが見れて本当に良かった。もうそれだけ。
コルドバ、グラナダ、ロンダ
マジでどれも良くて、アンダルシアの魅力を存分に体験できた。夏に行くと死ぬほど暑いので春・秋が良いと思う。
大変だった場所
トレド
駅からの街まで、街から展望スポットまでの道のりが結構大変。春ですらめちゃ暑いし喉が渇いたから、夏トレドに行く人はかなり辛いと思う。
コルドバ
道が入り組んでてGoogle Mapsなしじゃホテルまでの道が全くわからない。
グラナダ
アルハンブラ宮殿までの山登りと、そもそもアルハンブラ宮殿を見学するチケット獲得が難儀だった。基本的に前日チケット購入勢なので標準チケットが全部売り切れてて、絶望的な気持ちになったけど、検索しまくった結果グラナダパスという裏ルートがあることを発見して見学できた。要はグラナダの観光地一括パスみたいな感じで、色々な観光地に入れたりバスにも乗れるパスだった。これは売り切れていなくて、50ユーロくらいで高かったけどこれでアルハンブラ宮殿を見学できた。
本当は行きたかった場所
サンセバスティアン
北部のリゾート地でラリーガのレアルソシエダの本拠地がある。久保建英が所属してるからぜひ見に行きたかったけど、バスク地方に行く余裕がなかった。なにせ鉄道でのアクセスが微妙だからきつい。
サンティアゴデコンポステーラ
キリスト教三大巡礼地の一つでぜひ行きたかった。これも場所的に厳しかった。
バレンシア
マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第3の町。バレンシアに行かずしてスペインを周遊したとは到底言えないので、ぜひ行きたい。
ポルトガル
行程
(バルセロナ)→ポルト→リスボン→シントラ・ロカ岬→リスボン→スイスへ
ポルトガルは少ないよ。バルセロナから飛行機でポルトに降り立ち、ポルトからアルファペンドゥラールでリスボンへ移動。リスボンから日帰りでシントラとロカ岬に行き、リスボンから飛行機でスイスのチューリッヒへと。
感想
スペインとポルトガル間の鉄道移動は直通便がなく至難の業なので、ポルトガルの出入りは飛行機を使った。ポルトリスボン間の移動に使ったアルファペンドゥラールは振り子式の高速鉄道で、カーブする時にわざと車体を傾けるスタイルだった。
良かった場所
ポルト
ヨーロッパどころか世界一美しい街だと思う。ドーロ川沿いの港町で、旧市街が素晴らしい。
泊まった宿で無料のウェルカムドリンクとしてポートワインを1杯貰えた。初めてワインを飲んだのでめちゃ不味かったからおじさんにあげた。喜ばれた。
大変だった場所
シントラ
ペナ宮殿を見に行ったが、かなり面倒だった。シントラ駅まで行った後、バスで山を登り、その後は徒歩で山を登った。その流れでユーラシア大陸最西端のロカ岬までバスで行ったから結構疲れた。
本当は行きたかった場所
ナザレ
世界一高い波が寄せる港町。サーファーの聖地で、世界記録の動画とかを見ると恐怖を感じるレベルの波を乗りこなしてる。わけのわからない高さの波が生まれる理由はナザレ沖合に海底渓谷があるからで、大西洋の大波がほぼそのままビーチに押し寄せて急激に上がらざるを得ないから。ここは崖の上の街も綺麗なので、本当に行きたかった。
スイス
行程
(リスボン)→チューリッヒ→ルツェルン→インターラーケン (+ユングフラウヨッホ)→ベルン→シヨン→ジュネーヴ→ツェルマット→クール→サンモリッツ→(ティラノ)
飛行機でチューリッヒに降り立ち、インターラーケンではベルナーオーバーラントに寄りつつ首都ベルン、そしてジュネーヴへ。ツェルマットでマッターホルンを見たあとは氷河特急でクールまで行きサンモリッツに最後泊まってイタリアのティラノへと抜けた。
感想
スイスは物価が高くて大変だったけど見どころも多いし、結構回れたと思う。鉄道旅という意味では景色も良いし、発達していて便利なのでとても快適だった。特に氷河特急が素晴らしくて、車内でタイ人、香港人、ベトナム人など面白い人たちと知り合えた。
ヨーロッパ周遊をする上でスイスの組み込み方は人それぞれで、フランスやドイツのついでに寄る人もいれば、ルガーノやティラノなどのイタリア方面からアクセスするのもある。
良かった場所
ツェルマット
昼すぎに着いて、翌朝すぐ氷河特急に乗ってクールに向かう予定だったから丸1日も滞在しなかったけど、天気に恵まれたことでマッターホルンを見れた。到着した日は天気が悪く雪が降っていて、山が見れないどころかロープウェイやゴルナーグラート鉄道も一部運行停止だったけど、2日目は幸い晴れて、日の出の時間に起きてマッターホルンが朝日に照らされるのを見れた。
大変だった場所
ランドヴァッサー橋
Filisurという駅で降りて往復1、2時間くらいハイキングをしてランドヴァッサー橋を見た。春でも結構大変だったから、これが冬本番だったらかなり厳しかったと思う。
本当は行きたかった場所
CERN
ジュネーヴには行ったけど、郊外のCERNには行けなかった。加速器がある研究機関で見学できるらしいから行きたかった。ちなみにインターネットのWWWとかHTMLを開発したティムバーナーズリーもCERNでそれを開発した。
イタリア
行程
ティラノ→ヴァレンナ→ミラノ→モデナ(マラネッロ)→ボローニャ→フィレンツェ→ピサ→レバント→チンクエテッレ(5個の村)→シエナ→キウージ→ローマ→トリエステ→ヴェネツィア→(ウィーン)
ティラノから山脈を抜けてミラノへ行き、ボローニャ、フィレンツェへ南下。ピサとチンクエテッレに寄るため西に行ったあと再び南下し、シエナ経由でローマへ。ローマから夜行列車でトリエステまで一気に北上、ヴェネツィアに寄った後ウィーンへ向かった。
感想
イタリアはとても楽しかったけど、日程的に行けなかったところが多くてやり残した感もある。トリノやジェノヴァには行けてないし、ナポリやシチリア島など南イタリアに関しては一切行けなかったので今すぐにでももう一回行きたい。イタリアで良かったのは人生で初めて乗った夜行列車(インターシティノッテ)で、宿代も浮くし超絶楽しいからおすすめ。
良かった場所
フィレンツェ
超絶きれいで超絶楽しい。サンタマリアデルフィオーレ、ヴェッキオ宮殿、ウフィツィ美術館、ヴェッキオ橋など時間がない中でも最低限のところは回れた。
ヴェッキオ宮殿の「秘密の回廊ツアー」はあまり知られてないけど面白いから絶対体験した方が良い。普通では入れない秘密通路とか屋根裏とかに行けて、ヴェッキオ宮殿の秘密を知ることができる。受付のデスクでsecret passage tourありますかって聞いて、時間的にタイミングが合えば参加してみてね。
ヴェネツィア
時間が1日弱しかなくてきつきつだったけど、素晴らしかった。ヴェネツィア本島は宿が高すぎるから大陸側のMargheraというところに泊まったけど、電車を渡ってそのまま行けるから楽だった。
大変だった場所
ローマ
行きたいところが無限にあるにも関わらず2日間しかなく、チケットを取るのも難しくて大変だった。実際チケットが取れずコロッセオの中には入れなかったし、サンピエトロ大聖堂は入れたけどクーポラには登れなかった。めちゃくちゃ並んだ結果ヴァチカン美術館に入れたのは成功だった。
本当は行きたかった場所
シチリア島
てかナポリ、アマルフィ、タラント、シチリアなど南イタリア全般に行きたかったけど行けなかった。特にシチリアまでを電車に乗ったまま船で移動するのを体験したかったし、New Cinema Paradiseのロケ地の村にも行きたかった。
オーストリア
行程
(ヴェネツィア)→ウィーン→(ミュンヘン)
RailJetでヴェネツィアからウィーン、再びRailJetでウィーンからミュンヘンへ。つまりオーストリアは1箇所のみ。
感想
日程がきつくなってきてオーストリアはウィーンにしか行けなかった。ウィーンがこの旅で行った一番東の地点で、ヨーロッパ周遊と言うより西ヨーロッパ周遊という言うのが正解かもしれん。
ちなみにウィーンでは国立歌劇場でオペラ「パージファル」を立ち見した。立ち見で5時間だったから疲れたけど、とても良い体験だった。
良かった場所
国立歌劇場
オペラを見た場所。Mission Impossible Rogue Nationで出てきたから行きたくなった。僕は立ち見席でパーカーだったけど、普通に座るところの人たちはめちゃフォーマルなドレスとかだった。
立ち見席の隣の人が偶然川崎から来た人で、世界の狭さを実感した。
大変だった場所
ミュンヘンに行く方向の電車が事故かなんかで遅れまくっていて、激混みの中、数時間ずっと立って乗って、電車をなんとか乗り継いでミュンヘンまでようやくたどり着いた。マジで地獄だった。
本当は行きたかった場所
ハルシュタット
行きたかった、っていうか完全に行く予定だったけど予定がきつくて立ち寄れず、そのままミュンヘンに向かった。
ドイツ
行程
(ウィーン)→ミュンヘン→フュッセン→アウクスブルク→ウルム→シュトゥットガルト→ヘッヒンゲン→シュトゥットガルト→ネルトリンゲン→ニュルンベルク→バンベルク→ヴュルツブルク→ローテンブルク→フランクフルト→ハイデルベルク→フランクフルト→リューデスハイム→ビンゲン→バッハラッハ→カウプ→コブレンツ→ケルン→コッヘム→トリーア→(ルクセンブルク)
ミュンヘンから城を見にフュッセンに寄った後、アウクスブルク、ウルム、シュトゥットガルトと西へ。城を見にヘッヒンゲンに寄った後、北東方向に。ローテンブルクからフランクフルトへ行き、城を見にハイデルベルクに寄った後はひたすらライン川を北上。ケルンで折り返し、モーゼル川沿いを遡りトリーアでドイツは終了。ルクセンブルクに抜けて旅はいよいよ終盤に。
感想
ドイツで行けたのは南部、西部のみ。東部のベルリンや北部のハンブルクとかには行けてなくて、ロマンチック街道とライン川沿いに時間をかけた。
ドイツは綺麗な城が多くて、今回はノイシュヴァンシュタイン城、ホーエンツォレルン城、カイザーブルク城、ハイデルベルク城、ライン川沿いの城などに行って城三昧だった。特にホーエンツォレルン城に行くのは超大変で、駅から山登り含めて徒歩1時間半かかって往復で3時間費やした。
良かった場所
ノイシュヴァンシュタイン城
やっぱり美しかった。まあ頭の狂った国王が美しいものを作ろうとして意図的に作った城だから美しくて当たり前なんだけど、それでも美しかった。あいにく天気がひどかったけど、それでも全然よかった。
大変だった場所
ホーエンツォレルン城
マジでやばかった。城までのバスがない/見つからなくて、山の上にある城まで徒歩で行った。駅から山の麓までがそもそも遠かったし、山登りの山道が泥だらけで靴が崩壊した。往復で3時間かかって本当に大変だったけど、素晴らしい眺めだった。
本当は行きたかった場所
カッセル
ベルリンとかの東の方はそもそも行く予定ではなかったから、行けそうなところで行きたかった場所で言うとカッセル。丘陵の高低差を利用して滝を作って、その力で音を鳴らすっていう凄く面白い公園があってぜひ行きたかった。
ベネルクス
行程
ルクセンブルク→ブリュッセル→ハーグ→アムステルダム
ルクセンブルクからブリュッセルまで行き、ハーグに立ち寄った後アムステルダムへ。旅の終点アムステルダムでは3泊し、風車を見るため郊外のザーンセスカンスにも行った。
感想
ハーグとアムステルダムはどちらもオランダの首都と言えるので、実質行ったのは各国の首都のみ。時間がなくてフランスやスペインに比べてかなり雑な終盤戦だったけど、最低限雰囲気は感じられた。
アムステルダム郊外のスキポール空港から台湾経由で日本に帰ったので余裕を持ってアムステルダムに到着し、3泊もした。
良かった場所
アムステルダム
マジで運河の街だった。予想以上に運河だった。3泊して国立美術館や旧教会に行ったけど、アンネフランクの家やゴッホ美術館の予約が取れなくて若干不完全燃焼。ちなみに郊外の風車があるザーンセスカンスでは番組ロケで来てた安田顕に会ったけど不機嫌だった。
大変だった場所
ハーグ
オランダの事実上の首都で、政治機能はここにある。ちょっとビビったのは、夜中にカメラを持って大使館公邸が立ち並ぶ住宅街を徘徊してたらパトカーに止められて職質されたこと。パスポートとかを見せて「日本人だから日本大使館を見に来たよ」って言ったらOKだった。
大使館住宅街エリアに入ったら一瞬で警察が来たからとんでもない数の防犯カメラがあるんだろうなと思った。
本当は行きたかった場所
車を借りて、オランダのでかい堤防を走りたかった。
全体感想
今回は密度重視で、できるだけたくさんの場所に回ろうとした。自分なりに外せないところと行く難易度を色々考えて、ルートもかなり迷った結果この記事のようなものになった。ユーレイルパスがあるのでできるだけ鉄道という指針を持ちつつ、柔軟に飛行機やバスを使うことで行きたいと思っていた最低限はいけたと思う。訪れた都市・街の数に関しても約100個と、平均して1日で1.7街くらい行っている。これは極めてハイペースで綿密な計算と柔軟な対応によるものだと思っている。実際ストライキとかもあったしね。
首都だけ回ってヨーロッパ周遊しましたとかって言う人もいるけど、僕はなるべく都市・田舎・自然・歴史を幅広く横断的にできるだけ行こうとした。それは必ずしもメジャーなところではなかったり、僕が個人的なつながりをもっているようなところにも行っている。例えば、カンプノウでクラシコを見るのは僕の夢だったし、トリエステは普通の観光客はなかなか行かないだろうし、サンマロも急遽寄ったところである。
ただ日数も金も全く足りないことは、最初からわかってはいたけど改めて実感した。実際色々なところに行ったとか言っても、各場所平均1日弱くらいの滞在だし、長くても3日とかだから完全に表層にしか触れていないのも事実。西ヨーロッパだけで2ヶ月かけてもこれほどの薄さなんだから、ヨーロッパ周遊のハードルはやはり高い。
ルートに関して何個か学びを言っておく。
・計画前から反時計回りで行こうとなんとなくイメージはしてた。
・ポルトガルースペイン間の移動は100%バスか飛行機が良い。鉄道はダメ。
・フランスとスペインは首都を起点に鉄道旅を構築して、その他は流れで。
・フランスはストライキに注意
・ルートのボトルネックである到達高難易度の箇所をあらかじめ予見しておく。例えば、モンサンミシェル、ポンデュガール、ホーエンツォレルン城などは今回では完全にボトルネック。
・スイスをどう組み込むのかが意外に難しいし、人それぞれ色が出ると思う。フランスのついでなのか、ドイツのついでなのか、僕みたいにイタリアと接続させるのか。大陸の真ん中なので色々なルートが考えられる。
・ドイツ、スイス、ベネルクスの鉄道事情は神だった。特にユーレイルパス利用。
・到着と出発の街はたぶん一番の悩みどころ。そもそも同じ街にして往復航空券を買うのか、僕みたいに別々にするのか、どの街にするかなど。一つ言えるのは、大都市というのは必須だから選択肢があるようで実はない。日本からのアクセスが良い(=安く行ける)場所は限られていて、西ヨーロッパではパリ、マドリード、ローマ、フランクフルト、アムステルダム、ブリュッセルとかになってくると思う。これらの中で安く行けそうなところを基本にしてイメージするのが良い。取るタイミングも難しいけど、どこかで決める必要はある。僕はパリが行きたいところも多かったし、比較的安かったし、まあパリだしという理由でパリにした。片道航空券を買って、帰りの便は買わずに出発した。だけど向かってる最中に帰国便がないとEUに入れないという噂をネットで発見して、急遽中継地のコロンボの空港でアムステルダムからの帰国便を予約した。実際にはパリで全くチェックされずに入国できたけど、出発時にアムステルダムからの帰国は決定していなくて、パリに戻るかフランクフルト・ブリュッセルあたりからの帰国もありえた。なにせ2ヶ月後のことだから予定もわからんしアムステルダムにたどり着くか不安だったけど、計画性と柔軟性によっ便の3日前に到着できた。ただ当然行きたかったところをザクザク旅程から切って行ったし、本当に行かなければならないという場所しか事実上行けていない。これは色々悩みどころだと思う。
以上がルート、行ったところの解説である。また細かいエピソード的な記事とか写真紹介とかは書こうと思うからお楽しみに。
質問があったらコメントへどうぞ。