
極小の露出計、KEKS EM-02を買ってみた
こんにちは!フォトグラファーのMotokiです。
noteを始めました!ここでは主に写真関係のTIPSの紹介やカメラ、レンズなどの機材レビュー、ガジェットの紹介などを書いていきたいと思っています。
下記からX(旧ツイッター)、Instagramのフォローも併せてお願いできますと幸いです🙃
露出計を買いました
皆さん、露出計使ってますか?
おそらくフィルムカメラユーザー以外は使っていないジャンルの製品かと思います。
かくいう私もこれまでデジタルオンリーであったため縁がなかったのですが、フィルムカメラを始めるにあたって購入してみました。
そもそも露出計って?
露出計とは、撮影しようとしている風景の露出を測定して、適切なf値やSSを求めるために使用する測定器です。(そのまんまですが)
通常デジタルカメラの場合、カメラ側が自動で露出計算をしてくれます。
SONYであれば以下の画像の矢印部分がそれにあたります。

カメラの設定値に応じて露出を測定し、露出が適正かどうかを判断してくれます。±0であれば適正、+値であれば露出オーバー、-値であれば露出アンダーということです。
露出がオーバーであればあるほど明るい場所は白飛びします。
反対に露出がアンダーであればあるほど暗い場所は黒潰れします。
補足:
一般的にデジタルの場合、若干露出アンダーで撮っておいてRAW現像で持ち上げるのがいいとされています。
これはデジタルカメラの特性上、シャドウの方がダイナミックレンジが広くハイライトの方がダイナミックレンジが狭いからです。
ダイナミックレンジが広いほど色情報が残りやすいのです。
フィルムの場合は逆で、シャドウの方がダイナミックレンジが狭くハイライトの方がダイナミックレンジが広いです。
したがって適正か、露出オーバー気味に撮るといいとされています。
このダイナミックレンジのことを「ラティチュード」という言葉で表す場合もありますが、意味するところは同じです。
露出計の必要性
話がそれました。
そんな露出計ですが、フィルムカメラの場合搭載されていないものも多くあります。
比較的新しい時代に製造されたものでは露出計搭載のモデルや、AE(Auto Exposure:自動露出調整)搭載のモデルもありますが、ある程度古いものは基本的に搭載されていない場合が多いです。
じゃあどうやって露出を確認するの?
ということで、この露出計が必要になってきます。
私は古い二眼レフを購入したため、急遽露出計の購入が必要になりました。
また、今後LeicaのM型フィルムカメラやバルナックライカにも手を出そうとしているので、どのみちいずれは買わなければいけなかったという経緯もあります。
そんなこんなで露出計をリサーチしていたところ、目に止まったのがこの「KEKS EM-02」です。
KEKS EM-02

こちらが今回購入した「KEKS EM-02」です。
カメラシューに装着できるタイプであることに加え、USB Type Cでの充電ができること、そして小型軽量であることに惹かれて購入しました。
当機種にはシルバーとブラックのモデルがありますが、今後シルバーボディのLeicaボディが欲しいので一旦シルバーの方を買ってみました。
使い方
使い方は非常に簡単です。
以下使い方のフローを紹介します。
使用フィルムのISO値を設定する
SS値、f値のどちらを優先するか(いわゆるAvモード、Tvモード的な)を設定する
現在のレンズのf値もしくはカメラのSS値を入力する
撮りたい方向にカメラを向けて、測定ボタンを押す
そうすると適正な値のf値、もしくはSS値が表示されるという仕組みです。
f値優先モード
f値 2.8 を入力する
↓
SS値 1/1000 がサジェストされる
------------------
SS値優先モード
SS値 1/500 を入力する
↓
f値 5.6 がサジェストされる
特徴
当機種の最も特徴的な機能としては、カメラおよびレンズのプリセット機能が挙げられるでしょう。
これはレンズ、カメラそれぞれ3つずつf値/SSのプリセットを登録しておくことができます。
レンズであれば最小/最大のf値、カメラであれば最小/最大のSS値を登録可能です。
また、この際の可変ステップ数(f値1.4の次が2なのか1.8なのか的な)も選択することができます。
これがあると何が便利か?というと、
例えば最大SSが1/1000までのカメラを使っていたとします。
このときf値優先モードにして、f1.4を選択すると、
露出計は適正なSSとして1/4000を出力してくるとしましょう。
そんな値、俺のカメラにはないぞ!となるわけです。
これを防ぐためにあらかじめ使っているレンズとカメラを登録しておいて上限値/下限値を設定できるようにするわけです。
非常に便利ですね。
その他機能
ここからは箇条書きで。
露出補正機能搭載。ユーザーは露出を -3EV から +3EV まで 1/3 刻みで手動で調整可能。
適正露出、露出オーバー、露出アンダーの3つの測定基準を選択可能。常にオーバー気味に測定する、的な使い方ができる。
ホットシュー取り付け部品が3種類付属。カメラによって適切なサイズ感の部品に換装可能。
連続測光モードとシングル測光モードの2種類の測光モードを選択可能。
そんな感じ。
こんな小さいのに非常に多機能で驚きますよね。
1つ難点を挙げるとすると、ボタンが小さいから若干押しにくいことかなあ。
それ以外はあまり不便を感じていません。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
見た目もかっこいいし、価格も2万円くらいなので試しに買ってみるには全然アリかなと思います!
ちなみにAmazonだと在庫きれてたりするので、Map Cameraで買うといいかもしれません。
参考になったよって方はぜひXなどでシェアしていただけますと励みになります!