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本当は何をしたかったのか?

定年を過ぎて、今思うこと。
小さな時から、貧乏で、6歳から新聞配達を12年間、その他のアルバイトも含め、大学を卒業することには30近いアルバイトを早朝、放課後、休日におこなってきた。 61歳で会社を退職するまで、55年も働き続けたことになる。
おかげで、大学も卒業でき就職もできた。
地方大学の低偏差値学科を卒業したが、会社では、学力の低さが奏功し、多くの同僚や先輩から指導を授かった。
その結果、昇進は早く、年商1000億をこえる事業所の責任者にもなり、1兆円企業の経営陣にもなった。
それまで育ててくれた環境には感謝しかない。
しかし、極貧生活から、エリートのような環境になって、何かを見失ったような気がする。
 タワーマンションに住み、高級車での送迎を受け、日本の産業界を代表する会社の役員とも面談することも珍しくなかった。
高級なレストランで、味もよくわからなかったのに、そこで食べたということで、羨望の眼差しで部下にも見られていた。
 幼いときは、少しでも生活が楽になればと思い、親や兄弟のために、わずかなバイト代のために頑張ろうと思っていたのに、最後には、経営指標ばかり気にするようになった。
 従業員やその家族、取引先がどういう状態なのかが二の次になっていた。
退職して、肩書きを失ったとき、自分には何が残っているのだろうか。
誰かを幸せにする力はあるのだろうか?
そのためには、仕事以外で何をすれば良いのだろうか?
もう一度、本当は何をしたかったのかを学び直したい。

#私の学び直し

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