スティーブジョブズ - ブランドマーケティングの極意 | Think Different キャンペーン 立ち上げ時のスピーチの和訳
Youtube でみた Steve Jobs のスピーチがとても素晴らしい内容だったので、内容を和訳しました。
Appleがやった "Think Different" キャンペーンの立ち上げ時のスピーチです。
喋り方や、韻の踏み方など、スピーチの勉強にもなりますのでぜひ動画ででみてみてください。
以下翻訳です。
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Think different | Steve Jobs
わたしにとって、マーケティングとは、バリューをいう。
世界はとても複雑で、ノイズまみれだ。
そして、僕たちについて、人々に多くを覚えてもらうことはできない。
どんな企業でもだ。
そのため、僕たちについて知っておいて欲しいことは、
とにかく明確にする必要がある。
現在、幸運にも、
アップルは世界で最高のブランドのうちの一つに数えられる。
ナイキ、ディズニー、コーク、ソニーなどに続く。
これらは最高中の最高のものと言える。
この国だけではなく、全世界中でだ。
そして、これらの偉大なブランドであっても、
もしその整合性や活力を保つつもりならば投資と世話が必要だ。
そして、アップルブランドはここ数年間、
このエリアでは明らかに無視されてきた。
僕らはこれを復活させなければならない。
その方法は、スピードや料金について語ることじゃない。
MIPSやMHzについて語ることでもないし、
どうして僕らがWindowsよりも優れているかを語ることでもない。
食品業界はミルクがいいものだと20年間に渡って説得しようとしてきた。
それはウソだけど、でもとにかくやろうとした。
売り上げは、こんな感じだった(下降しているジェスチャー)。
そして "Got Milk" を始めると、
売り上げは、こうなった(上昇しているジェスチャー)。
"Got Milk" は製品については全く語っていない ー
実のところ、製品がないこと、にフォーカスしている。
でも今まで宇宙で目撃された最も優れている、
偉大なマーケティングの仕事のうちの1つでその最高の実例は、ナイキだ。
思い出して欲しい、ナイキは日用品を売る。
彼らは靴を売っている。
だけれどナイキについて考える時、何か靴の会社とは違う感情を感じる。
彼らの広告では、ご存知のように、製品については一切語らない。
エアソールについても一切語らないしどうして彼らが、
リーボックのエアソールよりも優れているかも全く語らない。
ナイキは、その広告の中で何をしているか?
彼らは、偉大なアスリートを称え、偉大な競技に敬意を示す。
それが彼らが何者であるか、彼らが何をしているかだ。
アップルは広告に莫大な富を費やしてきた。
君らはそれを知らないだろう。きっと知らない。
で、僕がここにきたとき、
アップルは彼らの代理店を解雇したばかりだった。
23の代理店で競争を行い、
そして一つを選び、採用したのが、Chiat-Dayだ。
この広告代理店とは、数年前に幸運にも一緒に仕事ができた。
僕たちは、これまでに作成された最高の広告と投票された
「1984」を含む仕事をしてきた。
そして、8週間前に仕事を始めたときに、僕らが尋ねた質問は:
僕たちの顧客は、アップルとは何者かを知りたがっていて、
そして僕たちは何ものなんだろうか?
僕たちはこの世界のどこにいるんだろうか?
僕らが何であるかは、人々に仕事を完了させる箱を作ることじゃない、
僕たちはそれを非常にうまくやるけれど。
あるケースでは、僕たちはそれをほとんど他の誰よりもうまくやる。
だけど、アップルは、それ以上の何かだ。
アップルのそのコア、コアバリューは、
情熱を持った人々は世界をより良いところに変えていける、という信念だ。
それが僕らが信じていることで、
僕らはそんな人たちと一緒に働く機会を得られた。
僕たちは、あなたと同じような人々、ソフトウェア開発者、
そして大小さまざまな方法でそれを行った顧客と協力する機会がある。
そしてこの世界では、
みんながそれを良くしていけると、僕たちは信じている。
そして、自分は世界を変えられると思うほどにはイカれてる人たちが、
それを実際にやってのけるやつらだ。
そう、そして僕たちがこれから数年をかけてやっていくブランドマーケティングキャンペーンは、そのコアバリューを取り戻すためにある。
いろんなことが変わった。
マーケットは10年前とは完全に違うものだし、アップルも全く違う。
アップルのその中でのポジションは完全に違う。
信じて欲しいが、製品、流通戦略、工業も完全に違う、
そして僕らはそれを理解している。
だけど、バリューとコアバリュー、これらの物事は、変わっちゃいけない。
アップルがコアの部分で信じていたもの、
それらは今日アップルが体現していることと、同じものだ。
それで僕たちはこれを伝える方法を、見つけたいと思っていた。
そして僕たちが手にしたものは、とても感動的なものだ -
それは世界を変えた人たちを称えている。
生きている人もいるし、そうでない人もいる。
でもそうでない人たちは、これから見るように、彼らがコンピュータを使うことがあるとしたら、それは Mac だってことが僕たちにはわかる。
そしてこのキャンペーンのテーマは、"Think Different"。
それは、並外れた考えを持って、
世界を前に進める人々を称える人々についてのものだ。
そしてそれが、僕らが何をしているかだ。
それは、この企業の魂に触れる。
これから回すので、みんなが僕が感じるのと同じように感じてくれることを願っている。