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争われる光州事件、歴史は誰が語るのか

歴史は誰が語るのか。 過去が歴史となる瞬間。教科書に載り、記念館が建てられてしまえばそれを覆すのは難しい。私にはそんな不思議な思い込みがあった。 光州事件を除いて韓国の民主化運動が語れないように、光州に一歩立ち入った瞬間、5月18日に残された爪痕を感じないことはできない。 毎日17時18分に市庁舎の前の鐘が奏でる임을위한행진곡(日:あなたのための行進曲)、5.18平和記念館を訪れる子どもたち。 あぁ、こうやって平和への願いが紡がれていくのだろうとそっと胸を撫で下ろしかけた。

    • 美と笑うキレートレモン

      和牛が解散してから早数ヶ月が過ぎた。もう少し何かあるんじゃないかと思ってたけど、ふわっと日常は続いている。水田さんも川西さんも普通に元気そうに見えた。 なんで和牛が好きだったのかな〜と思うと、やっぱり完成され尽くした様式美にある。伝統芸能のような形。気持ちがいいところにちょうどよく届くツッコミとボケ。生の漫才の苦々しさや甘酸っぱさがなく、ただ洗練された美。居合の達人とか空手の師範と同じ。もはや畏怖すら覚える。 全国ツアーのTシャツが色褪せちゃったのがちょっと悲しい。 安

      • 胸の期待を一旦下げとく

        後輩の相談に先日のった。良かれと思ってやったことがうまくいかなかったらしい。かなり余裕がない中でも気を利かせたそうだ。結構メンタルにきているように見えた。 いや、ちょっと恩着せがましくない? 思いやりの60%くらいはうまくいかない。というか、うざがられている。 気を利かせるのは相手から自主性を奪う行為である。人の行動を予期する、そして、その選択を未来から奪ってしまう。ある人が見えていた道のりを、勝手に閉ざしている。言うなれば、分岐器が独り手におりているようなものだ。

        • もう2度と会えない大人たちへ

          大学生になってから色々な大人に会う機会が増えた。大学教授、講師の先生方、ジャーナリスト、NPO法人、UN系などなどなど。それぞれの人生でいくつもの業績を成し遂げてきた人たち、お会いできるだけで恐れ多い。 その大人たちが儀礼のようにくれるのが名刺だ。私持ってないんです〜といってもまあ良いから良いからとくれることが多い。何かあったら連絡ちょうだいね、と温かい言葉まで掛けてくれる。 私はスマホケースの中にしまって、お礼メールの文面を考え始める。飲み会だとこんな話したなぁとか、こ

          スンとする私たちのための晩歌

          よくわからないものに名前をつけると怖さが薄れる。 言葉によって自身の認知の網目に組み込まれたからだろうか。知らない場所に行くのは怖いけどGoogleマップがあれば大丈夫な気がする。青いレーダーみたいなやつのように言葉は道を指し示す。 NHK朝ドラ『虎に翼』の「スン」はまさにそんな発明だった。 既存の社会秩序に従い自分の声を押し込めること。定義してしまうと長ったらしい上に馴染みがない。 例えば、二流大学に通う男子学生が一流大学の学生に対して何も言えなくなってしまうこと。

          スンとする私たちのための晩歌

          5月24日「責任あるバーリトゥード」

          SEVENTEENのライブから早一週間、まだ現実に帰ってきていない。 というか彼らが日本にいる間はまだ非日常な気がする。 神様が1ヶ月間留守にするだけで神無月とか言ってるんだったら、日本在住CARAT全員セブ有週だった。本当にありがたい。 というか、韓国のアイドルが日本に来ているのがそもそも当たり前じゃない。 初回から徐々に上手くなっていく日本語、いっし乱れぬダンス、疲れ切ってる時でも生歌、何万人といる前でのびのびとボケる・笑いをとる。 はちゃめちゃな鍛錬のもとになりたって

          5月24日「責任あるバーリトゥード」

          5月5日の日記

          おしっこ流すのをいっつも忘れてしまう。 トイレに残った黄色い液体、それ忘れてるの私です。 手の触る力が弱いのか、センサーを無効にする超能力を持っているのか。滅多にさらっと流れることはない。 なんでだろう。韓国でもダメでした。 って思ってたら最高のシングルがリリースされたのでめっちゃいい気分。 SIPまじ感謝

          5月5日の日記

          国際基督教大学オールジェンダートイレで泣き喚く

           先日から弊学校のオールジェンダートイレがTwitterを賑わせている。オールジェンダートイレが入学の決め手となったものとしては、何かを残しておきたい。というより残さざるをえない。なんせ、今(2024年度)のICUにまともなオールジェンダートイレがなくなってしまったので。  設置までの経緯は我らがかとえつこと加藤恵津子先生がプレゼン資料に残していただいているのでこちらを見てほしい。  ここでのポイントは学生団体主導でオールジェンダートイレの設置に至ったこと、またオールジェン

          国際基督教大学オールジェンダートイレで泣き喚く