モンブランとプラチナ万年筆
昨日の朝、父からLINEで「パーカーとプラチナの万年筆があった。売ろう。」と連絡が来た。
正確に書くと、「パーカー十プラチナの万年筆あるよ。今日の新聞に高く買い入れの広告が出てたよ!!3万とか5万とか!!」
万年筆好きの私は、「売るなんて・・・!」と思いながら実家に出かけた。
万年筆と出会えると思いながら運転すると、長い道のりも何のその。
父が持ってきたのは、思ったより細い黒い万年筆と、銀と黒の縦ストライプの万年筆だった。
黒い万年筆には、キャップと軸にあの白い雪の結晶が。
これは、パーカーではない。
ああ、初モンブラン。
「この白い模様以外、何も印がないんだよ。」と父。
この白い模様こそ、モンブラン。
まさか人生で、モンブランと出会う日が来るとは思わなかった。
几帳面な父は、私が来る前にペンをきれいに洗っておいたそう。
モンブランのペン先は、写真を撮って拡大してみると、585と書いてある。
調べてみるとこの585は、58.5%が金ですよ、ということらしい。
プラチナは、ペン先が銀色で、18K W.G 細字と書いてある。
モンブランは、いかにもビンテージっぽい。
先端は丸くなく平らで、キャップがはまるところも使用感がある。
父はこれを使って仕事をしていたんだな、と思うと感慨深い。
こんなのもあった、と言って父が古いモンブランのインクカートリッジを持ってきた。
もう30年以上前のインク。
BLEU NOIRと書いてあるが、色はほとんど濃い緑色になっている。
古いインクは入れない方がいいと言うけれど、もったいないのでカートリッジを差し込んでみた。
(古いインクを使うと詰まってしまうので駄目と言われていますがね。)
しばらくたって紙に書いてみると、深緑色のインクが出てきた。思ったより細い。金ペンらしいしなりを感じる。
プラチナのインクはないので、Amazonで購入。
モンブランのインクもこちらは楽天市場で購入。
以前父からもらったパイロットのジャスタスは、かなり手になじんできた感があるが、モンブランとプラチナもこれからなじませていこう。
父は「売れば。」と言うけれど、かなり年数もたっているし、使用感もあるので、売ったところでどのくらいの高値が付くかはわからない。
それよりは、書いて書いて書きまくって、しっかり使ってあげようと思う。(欲しい方、います?使用感があったら、おいくら出します?)
ちなみに、おまけで「こんなのもあったぞ。」とセイラーのペンケースを出してきた。きっと万年筆かボールペンが入っていたはず。中身が気になる。
もうどちらの万年筆も廃盤のようなので、この「二度と手に入らない感」も味わおうと思う。
ちなみに、父が言っていた新聞記事も見ましたが、モンブランは「作家シリーズ」のヘミングウェイが7万、マイスターシュテュック149が2.5万、プラチナの創業70周年記念エボナイト軸が3万円でした。
(ちょっと安く買い取りすぎじゃない?と思ったのは、私だけ???)