体験レポ:エクストリームウォーク100
東京エクストリームウォークというイベントに参加してきました。
26時間以内に100㌔歩くぞというイベントです。
WEST部門は海老名(相模三川公園)から、EAST部門は佐倉城址公園から、新豊洲に向かって歩きます。コースは決められていて、途中5か所のチェックポイント(CP)があります。(WEST部門は海老名から江の島までの34㌔を歩くビギナー部門もありました。)
私が参加したのはWEST部門です。
※記録用なので長いです。
準備
ウォーキング大会は初めての参加で、日ごろはデスクワーク、週に1-2回のランニングをしている感じです。
持ち物・服装
・速乾Tシャツ、速乾インナー、速乾短パン、ワークマンタイツ
・バンテリン腕サポーター:むくみと紫外線防止、防寒
・ランニング指靴下:替え2枚
・登山帽子:全体つばとあご紐つき。つばは耳の日よけになっていい。海沿いは風があるので紐必要。
・サングラス
・山リュック:リュックを下ろさずにドリンクを出せるサイドポケットがあるといい。
・ウィンドブレーカー
・防寒手袋
・ウルトラライトダウン:もっていかなくて震えた
・ヘッドライト:必携
・モバイル充電器
・シップ
・飲み物2本:なくなったらコンビニで買う。
・ゼリー飲料2つ:歩きながら補給。なくなったらコンビニで買う。
・パン、魚肉ソーセージ(たんぱく質欲する)、soyjoy
・ワセリン
・痛み止め
・日焼け止め
・目薬、リップ、ハンカチ、ティッシュ、ウエットティッシュ
前日
・いろいろ買い出しをしてパッキング。思いのほか重い。
・目標時間から逆算してチェックポイントの目安時間をメモ。
どれくらいの時間にどこを通るのかざっくりメモしておくと、コンビニで水分を買っておくべきタイミングや、次はこの景色を目指して頑張るという目安になっていいです。誰かが応援に来てくれる場合も、時間の目安を伝えられます。
・公式マップ(グーグルのマイマップ機能)を自分のグーグルマップアプリでみられるようにセット。これをしておくと、経路を見ながら自分の場所や近隣のコンビニを確認できるようになります。手こずってできていない人もいたので、事前にやっておいた方がいいです。参加者がいるし、曲がり角には案内があるので道自体はマップを見なくてもわかります。
当日移動では間に合わないので、スタート地点の近くに前泊。申し込みをぎりぎりまで迷ったせいでスタート地点最寄り駅の手ごろはホテルは取れなかったので、申し込むか悩んでいる人は早めに宿を抑えた方がよさそう。前泊用の荷物とゴール後の荷物(着替え・ビーサン)はスタート地点で預けるとゴールまで運んでおいてもらえます。ゴールできなかった場合は電車で取りに行くか、着払いで送ってもらえます。
仕事終わりにチェックインして、10時頃就寝。
当日
ホテルでゼッケンをつけて、スタート地点に向かいます。それっぽい人がたくさんいたのでついていきました。
背中のぜっけんはリュックにつけます。私は普通に付けましたが、ビニールやクリアファイルで保護してデコレーションしたり、名前の部分をマステで隠したりされている方もいました。またリュックにお手製のゼッケンやテープをつけて、「おしゃべり歓迎!〇〇から参加!」「海老名→新豊洲100㌔歩きます!」といったような内容を書かれている方もいらして、もし次回参加するならマネしたいなと思いました。
荷物を預けて、ゴール地点の自分へのメッセージを書き、自分のスタート時間を待ちます。
7:30-12:40 海老名→平塚 23km
第一チェックポイント平塚漁港しおかぜ広場(平塚市)までは、いきなり23km。お天気も良く、少し暑いくらいでした。一人参加だったので、同じく一人参加の方と話しながら歩く。日ごろ、ウォーキングやマラソン、登山なんかをしている方が多いようです。
エネルギー切れしないように、1-2時間ごとにゼリー飲料を飲みました。信号では屈伸や腿あげをして関節が固まらないようにしてみました。手のむくみ防止に、肘をまげて手をふるといいと読んだので心がけました。
1回だけコンビニによってお手洗いとゼリー飲料の補給。小指に靴擦れの予感がしたのでワセリンを塗っておきました。
12:40-12:50 第一チェックポイント 23km地点
福神漬け入りのカレーパン。この段階でないと食べれなそうな揚げ物笑
なんで歩いているんだっけと思いながらもまだまだ元気。23kmということは、1/4近く歩いたと思うといける気がしてきました。
第一チェックポイントに入るまでに砂浜を通るので、道にでる前に靴から砂を出しました。ワセリンを塗る方は、チェックポイントでぬると砂が付くので、出たところで塗った方がよさそうです。
12:50-15:10 平塚→江の島 11km
基本的にはずっと海沿いなのですが、花火大会の影響で前半は海の見えない道路沿いを歩き、後半は写真のような砂浜沿いの道を歩きました。コンビニはない。思っていたよりは日差し強くない。海の見える道の方が楽しい。だんだん江の島が大きくなってくる。信号が全然ないので、一息ついたりストレッチするタイミングがなく、2回くらい道端でとまって、屈伸したりアキレスけん伸ばししたりしました。
15:10-15:30 第二チェックポイント 34km地点
神奈川県立湘南海岸公園 水の広場(藤沢市)が第2チェックポイントでした。1/3歩いたと思うと頑張ったなという気持ち。ビギナー部門の方はこちらでゴールです。しっかり歩いた感はあるけれど、ダメージは少な目の距離で気持ちよさそうな距離感だなと思いました。
いただいたエイドに加えて、たんぱく質欲があったので、魚肉ソーセージも食べました。靴下を履き替え。
15:30-20:50 江の島→保土ヶ谷 21km
第3チェックポイント横浜市児童遊園地(横浜市保土ケ谷区)までは21km。またまた長い道のり。日も暮れて暗く寒くなるし、アップダウンが激しく、ふくらはぎも痛くなってきて、つらさを感じ始める。途中で足に湿布を貼って頑張る。坂はつらいのだけど、平坦な道とは違うところに力がかかるのか、痛い部分はちょっと楽に感じる。信号やコンビニ休憩でとまると、動き始めるのがつらい。信号で小走りをすると痛くて声が出る。歩いても歩いてもずっと残り数kmという感覚。次のチェックポイントでやめようかなという気持ちがよぎる。
20:50-21:05 第三チェックポイント 54km地点
これがまたつらい笑 チェックポイントの公園内が急坂。しかも風が強くて寒くて居られない。コーヒー飲んで出発。温かい飲み物は嬉しかった。
21:05-0:15 保土ヶ谷→横浜 14km
保土ヶ谷でリタイヤしてもチェックポイント付近には駅がないのと、次のチェックポイントまで14kmということでそれなら頑張れるかも、みなとみらいは見たいし!と次のチェックポイントまで頑張ることに。
ウォーク中は1時間があっという間に過ぎるので10㌔くらいなら大したことない距離に感じられました。普段ならありえないのだけれど。
坂のアップダウンが少ないので、保土ヶ谷までの区間よりは辛くなく歩ける。しかし、風が強くて寒い。まだダウンの季節じゃないし、歩いてたら暑いでしょとダウンを持ってこなかったのを後悔。横浜って寒いのね。
横浜スタジアム、中華街を通り過ぎて、階段を上ると、みなとみらいの景色が広がって、ここまできたぞ!と感動。赤レンガ方面に進みます。
0:15 第四チェックポイント 69km地点
ポートサイド公園(横浜市神奈川区)。エイドはお菓子とお味噌汁をいただきました。太ももと腰も痛くなってきたし、寒いし、みなとみらいも見れたし、ナイトウォークできたし、あと30㌔8時間は長いなと思ってしまい、こちらでリタイア。一緒に歩いていた方も、このあたりでリタイアして終電に乗っていました。気持ち的には元気だったので、痛み止めを飲んで自分を鼓舞したらまだ歩けたのかもしれませんが、鼓舞する材料が足らず。
感想
ランニングや登山でつらくなるたびに、平地を歩くだけならどこまででもあるけるのになと常々思っていたので、自分がどれくらい歩けるのかが分かってよかった。お天気もよくて楽しかったです。確かにつらかったのだけど、誰かに誘われたらリベンジしてしまうかも。
100㌔マラソンしている人は本当にすごい鉄人であることがよくわかった。
ゼッケンつけた人がぞろぞろ歩いているので、道端の方に何しているのか聞かれるのですが海老名からきて新豊洲目指して100㌔歩きますというと皆驚かれて、そりゃそうだよな、歩いているわたしですら驚くもの。と思った。
体力的には残っているのに足が痛くて、まだ使えるのに物理的にキーボードの調子の悪いパソコンになった気分だった。人間って物理的な構造の中に、心が入っているんだなという感覚。
疲れてきても、食べたり飲んだりすると元気になるので、本当に食べたもので人間って動くんだなと実感。
一人参加したもののほぼ人と歩いていて、リタイアの場合の手段も確保していたため、安心して歩いてリタイアできたので、リタイアの場合の手段や判断のリミットを決めておくのをお勧めしたいところだけど、決めてなかったらそれはそれで歩き続けるしかないので、完歩確率は上がるのかも?という気持ちもある。