ハーゲンダッツの抹茶がこの世で最もコスパ良くQOLを上げてくれると思う

本当に久しぶりにNoteを開いてみた。

それは、今ふと思ったことがあり、誰か一人くらい共感してくれる人がいるのではないかと考えたからだ。

2月下旬のまだ寒い夜に22の私が思ったこと、それは、

『ハーゲンダッツの抹茶味がこの世で最もコスパ良くQOLを上げてくれる』

ということ。私は、一人暮らしをしている大学生であり、たいしてお金もないため、ハーゲンダッツなんてなかなか買えるものではない。

唯一買えるのが、近所のスーパーでアイス3割引きをやっている日だけである。わざわざ広告を見てスーパーに行くわけではないので、ふらっと買い物に行ったときに「アイス3割引き」の文字を見ると、思わずにやけてしまう。そして、他のアイスには目もくれずに、ハーゲンダッツの抹茶味1つを手に取り、静かに買い物かごの中に入れる。

これが私のハーゲンダッツを手に入れるときのルーティンだ。なぜ抹茶味なのかというのには、特に理由はない。思い返せば私は幼いころから抹茶が好きで、幼稚園の頃から近くのお茶屋さんの抹茶ソフトクリームをよく食べていた。好きでしょっちゅう親に連れて行ってもらっていたので、お店の人から幼いのに渋いねぇなんて言われたものだ。その時から私の抹茶好きは形成されているようである。

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そして手に入れたハーゲンダッツはしばらく冷凍庫の奥にしまっておくのだが、どうしても食べたくなった時だけ、本当に今食べたいのかを3回くらい自問自答したうえで、ようやく冷凍庫から取り出す。ちょっと何か甘いものが食べたいな程度の気持ちでは、めったにその自問自答は通過できない。2回目くらいの自問で、やっぱり我慢しようという結論に至るのだ。だから私がハーゲンダッツを食べるときは、たいてい何かつかれた時や気分が上がらない時になってくる。

その自分的厳しい審査を通過して、やっと手に取れるハーゲンダッツ。あのパッケージを見た時点で幸せがこみあげてくるのだが、蓋を取って艶めくグリーンが目に入ったときに興奮は最高潮を迎える。これは余談だが、少しずつ手のぬくもりで溶けだした周りの部分から食べるのが私は好きである。

あー美味しいなぁ…なんでこんなにおいしいのだろうか、ということで頭がいっぱいになり、美味しい、幸せだ、、というのを3回くらい繰り返したところでちょうど食べ終わる。

幸せに浸れるこの絶妙な時間の長さが、ハーゲンダッツの良さではないかと私は考える。確かに、遠くに旅行にいったり、贅沢フレンチのコース料理なんて食べに行ったりするときも、同じように幸せに浸ることはできる。ただ、どうしてもその間ずっと幸せに浸り続けることは難しい。途中で、今日好きな歌手がテレビに出るな、とか来週のバイトのシフトどうしよう、などどうしても邪念が頭の中に生まれてしまう。この点、ハーゲンダッツはほんの数分、数口で食べ終わるため、あっという間に感じるが、それでも最初から最後まで幸せに浸ったままでいられる。

どれだけ辛いことがあっても、疲れていても、「家に帰ったらハーゲンダッツの抹茶味が待っている」と自分に言い聞かせることで、たいていのことはクリアできる。多少誇張しているように聞こえるだろうが、わたしの中の負の感情を本当に全て吹き飛ばしてくれるのである。

ほんの300円弱でこれだけ幸せになってQOLが爆上がりする私は幸せ者なのかもしれないが、これからもこの小さな幸せの積み重ねで、いろいろなことを頑張っていける、そんな気がしている。

muu

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