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Year End Reflection in 2024

2014年から同じフォーマットで年末の振り返りをしています。

  1. 達成できた目標は何?

  2. チャレンジできたことは何?

  3. よろこびにつながったことは何?

  4. 未来につなげられることは何?

10年分を読み返すと、なぜか毎回ちょっとだけ暗い。
いやけっこう暗くて、今は非公開にしています(笑)。

そして、去年は振り返る気分になれなかったのでしょう。
10年目の節目というのに、同じフォーマットでの振り返りをしないで終わっていました。
人生いろいろあるよね。

さて。11年目は恒例のフォーマットでリフレクションしたいと思います!


1.達成できた目標は何?

1-1.高知へのUターン

いやぁ、これに尽きます!

2010年ごろ、東京に居ながら高知県民であるというアイデンティティがようやく芽生え始めました。
東京で会う高校の同窓生(先輩・後輩)が親切にしてくれたり、同窓会で同い年の新しい友人関係が生まれたりしたことがきっかけでした。

自分の内側に高知愛が芽生えるものの、高知に転職する勇気はなく。
当時の自分にできそうなことを考えた結果、2015年から大学院で地方創生を学ぶことにしました。
土佐山地域で移住の研究をさせてもらえることになり、研究の名目で高知に帰る理由ができました。

フリーランスになり、母校でキャリア開発の授業をさせていただくことで、修士課程修了後も定期的に高知に帰る理由をつくりました。
さらに2018-2019年には2回目の成人式実行委員会に入れてもらったことで、高知に頼れる人が増えたことも、帰る障壁を低くしてくれました。

2015年の修士課程入学時には、まさか自分が博士課程に進学するとか、大学教員になりたいと願うようになるとは思ってもみませんでした。

博士課程に進学して、ゼミ仲間から声をかけていただいて東京の大学で非常勤講師を経験し、今年の3月に、その任期が切れることは決まっていました。
大学教員の仕事は楽しくてやりがいがあったので、まだ続けたいと思い、高知で求人を探したら高知大学に拾っていただけました。

本当に人生はプランドハプンスタンスだなぁと思います。
偶然に偶然が重なって、今年2024年。
10年以上の時を経て、本当に高知に帰ってきてしまいました。
願えば叶う、というのは、あながち間違いではないように思います。

3/25のFacebook投稿より


1-2.博士論文の提出

嗚咽しながら修正していた査読論文が3月に通過し、ようやく博論を書く権利を得ました。
しかし、人生で初めて博士論文を書くわけで。
2万字に抑えなければならない査読論文と、16万字以上書かなければならない博士論文は、根本的に違うものだと感じました。

夏休みまではけっこう時間があったのにもかかわらず、なかなか筆が進みませんでした。
内容を精査して削ってシンプルにしていく査読論文にようやく慣れたところで、丁寧に丁寧に説明を加えていく必要のある博士論文に頭を切り替えるのは正直、苦行でした。
無理やり自分を追い込んで、何度か山籠りもしました。

6/23のFacebook投稿より

何回も書くのをやめたいと思いました。
でも、9月末に提出できなかったら、さらにあと半年もこの苦しさが続くかと思うと、そっちの方が耐えられませんでした。
「完璧を目指すよりまず終わらせろ」精神が勝ちました。

これまで博論を提出してきたゼミの先輩たちの中で、最も薄い博論が仕上がりました。
でもいいんです。
出したら次に進めるけど、出さなければ一生そのままなんだから。

今は、内部審査・外部審査が終わり、口頭試問に向けて、最後の修正をしています。
あとちょっとだ、がんばれ自分!


2.チャレンジできたことは何?

2-1.Points of You®︎ Japan Tribe再興を賭けたイベント企画

今年2回のCMC_Meetup高知が大きなきっかけとなり、私は今、コミュニティ・マーケティングの手法を使って、新しい企画にチャレンジしています。

9/15のFacebook投稿より

コミュニティで何かを指揮した経験はなく、人を頼るのは苦手で、言葉もストレートで拙く、心底やらなきゃよかったと思うくらい、ひどいスタートでした。

でも、私がポンコツすぎるあまりに、手を差し伸べてくれる人もいて。
言葉が足りなくても、言いたいことを汲んでくれる人もいて。
こっそり労りのメッセージをくれる人もいて。
自分のひどさに触れなければわからなかった人のありがたみに触れる機会にもなっています。

普段からキャリア開発の授業で、「やりたくないことはやらなくてもいいけど、自分が選んだことに付随する苦労はふんばって乗り越えよう」と伝えています。
今、それが自分に響いてきていて、そして自分を支えてもくれています。

思えば、仕事以外で誰かと何かを創り上げる経験には、あまり加わらないようにしてきた人生でした。
文化祭も、体育祭も、ちょっと離れたところから見ていましたし。

この年ですが、初心者やってます。


3.よろこびにつながったことは何?

3-1.高知でたくさんの方々と出会えたこと

この1年、新旧、県内外、それはそれはたくさんの人と高知で出会うことができました。
これは、高知だからできたことだと思います。

関東に住んでいて、地方から誰かが上京する際に、わざわざおもてなしすることはほとんどありませんでした。

でも、不思議なことに高知にいるとマインドが変わるんです。
せっかく高知まで来てくれたんだから、高知で会いたい。
そんなふうに思えてくるんです。

県内も同じ。
せっかく県内で遠出したら、そこに住んでいる人に会いに行きたい。
そんなふうに思っています。

高知にいると、時空が特別なものになるのかもしれないです。
対人関係において、関東よりも高知にいるときの自分の方が好きです。

高知にお越しいただきありがとうございました!
また来てね♬

そして、こんなに自由に楽しめるのは、同級生やCLS高知で出会った方々が精神的支柱になってくれているおかげです。
みんな大好きだ~!!!

2025年もよろしくね♬


3-2.高知の中核人材の皆さんに授業にお越しいただいたこと

高知大学に着任して嬉しかったことは、自分の授業をすべて自分でプロデュースできることでした。

高知大学の学生は高知出身者が2‐3割ということ、県外出身者は必ずしも高知大学を第一志望としていない場合もあることを事前に聞いていました。

個人的には、せっかく4年間を過ごす場所だから、高知のことを知ってほしいし、実際にその場所を訪れてほしいし、「高知で暮らせて楽しかったな」と思って卒業してほしいという思いがあります。

私のキャリア開発は、自分の価値観を見つめることが常に中心軸にあります。
自分の価値観は一人で見つめるよりも、他者と一緒の方が違いが浮き彫りになって言語化しやすいと考えます。
だからこそ、高知の各所で活躍している方々にお話を伺うことで、地域と人を知りながら、自分のワクワクポイントを探してもらう授業を展開したいと思いました。

地域について、働く価値観について、貴重なお話を伺うことができました。
めっちゃ素敵なゲスト講師陣のご協力のおかげで、学生たちに良質な授業を提供できたと思います。ありがとうございます!!!

本当に素敵な皆さん。お世話になりました!


3-3.大学教員としてさまざまな場所に呼んでいただいたこと

まだ、高知大学ではナニモノでもない私。
十分な居場所感を得られていないこの時期に、外部からお声がけいただけたことは、自信と励みになりました。

9月、日本キャリアカウンセリング学会で、学会発表の司会を初めて経験させていただきました。

11月、京都産業大学・森口ゼミでキャリア開発の授業をさせていただきました。そして、森口さんには京都産業大学の若手研究者の先生方との交流の機会もいただき、それもとても嬉しかったです。

11/6のFacebook投稿より

そして来年3月には、日本労務学会・松山研究会の「若手社員の採用と定着を考える」という企画で登壇の機会をいただいています。こちらもめちゃくちゃ楽しみです。


4.未来につなげられることは何?

4-1.高知で越境学習に関わる可能性へのリーチ

実は今年、トヨタ財団の研究企画に応募していました。
高知大学で越境学習の場をつくるための挑戦でした。
残念ながら、あっけなく落選してしまいましたけれど。

それとは別件で。
現在、私が高知大学で抱えているミッションに関連して、本学の希望創発センターと連携する必要があり、お話を伺いに行ったのがつい先日のこと。
私がトヨタ財団に応募した企画内容に近いことを既にやっている場所が高知大学にあることを知りました。

さらに偶然は続くもので。
上述の日本キャリアカウンセリング学会で、私が司会をしていた部屋で発表を聞いていた方が、たまたま希望創発センターの客員教員もされている方でした。
来校の際に再会し、希望創発センターの先生方と会う機会を創出してくださいました。
希望創発センターの取り組みに対し、キャリア開発の観点から意見交換をさせていただけたことは私にとってとても有意義な時間でした。

来年度は、希望創発センターの取り組みを見学させていただけることになり、高知大学での楽しみが増えました。
新たな研究テーマが見つかれば良いなと思います。


以上、元祖・リフレクションナイトが発端となるフォーマットでの2024年の振り返りでした。
この10年余の集大成みたいな1年でした。

さあ、振り返りも終わったし、博論書くぞ。
来年は博士号取って、新しいスタートを切れますように。


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