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私がアトピーの悩みから解放されるまで⑥(終)体と向き合った結果。そして今(写真有)

「自分の体とちゃんと向き合おう」
そう決めたものの、まずどうしていいか分からない。
なんとなく…日々の生活や食事が大事なのは分かる。
でも、テーマが大き過ぎて。
そして情報が溢れ過ぎていて…
さて。どうしよう。。

じゃあやっぱり、まずはプロの手を借りよう。

そこでまず、
湯治先で仲良くなった方の言っていた鍼灸に
私もトライしてみることにしました。

インターネットで「アトピー 鍼灸院」と検索し、
家から遠くない、パッと見て良さそうな鍼灸院に決めました。
そんな風に、予備知識ほぼゼロで選んだのですが。

そこでの出会いが、私の考え方を大きく変えるきっかけになっていきます。

鍼灸院に初めて行った日。
小さなアパートの一室で、先生がお一人でやっている鍼灸院でした。
たくさんある鍼灸院の中からその時私が何気なく選んだのですが…
今となっては素晴らしいご縁をいただいたなと、思っています。

まず最初に、アトピー歴・生活リズム・考えていること・普段の食事…
あらゆることをたくさん聞かれて、問診に1時間かかりました。
問診に1時間!!
診察5分で終わる皮膚科しか知らなかった私にとっては、衝撃でした。
こんなにも、問診に時間をかけることがあるなんて。
それだけで、何だか嬉しかったのを覚えています。
こうして私の初めての鍼灸治療が始まりました。

施術では毎回、先生から体の状態を見ながらこの1週間の私の生活や食事を聞かれました。
そして、体の状態とその生活状況を照らし合わせて
先生が今の状況の説明や、なぜそこに鍼を打つのかなど、説明してくれました。
その時に私に言ってくれた言葉が、10年以上経った今でも心に残っています。
その言葉が、私の考え方を大きく変えていった最初だと思っています。
それは
「僕が治すわけではないです。治すのは伊藤さん自身です。
そこを納得して自分で変えていかないと、治らないですよ。」

今まで、何か困った症状や病気になった時、
治すのはお医者さんや薬、プロの治療だと思っていました。
そういったものや人にずっと頼ってきたし、
アトピーも何とかしてほしいと思っていました。
でも、違ったんです。
アトピーの症状は、自分の心身から出ているSOS。メッセージ。
なんで私の体は症状を出しているの?
そこを最終的に考えて理解して行動するのは、自分なんですよね。
そして、自分自身を良くしていくのは、他でもない自分の体と心。
良い治療をしてもらってその時に良くなっても、
症状が出ていた時と同じ生活・同じ考えをしていたら
また繰り返してしまうんです。

「僕が直してあげますよ」ではない先生に出会えたことが、
私の大きな転機だったなと思います。
そういう先生に出会えて、一緒にたくさん考えて試行錯誤できたことが、
私の何よりの財産になりました。

鍼灸と、先生に勧めていただいた漢方を使いながら
自分の身心と真剣勝負で向き合った結果、
私のアトピーはとても速いスピードで回復していきました。
鍼灸院の門を叩いた日から3ヶ月後には、
瘡蓋が全てなくなりマスクを外して外出できるくらいになりました。
その間やその後にも、悪化の波はちょこちょこありましたが。
その度に、自分の生活を振り返り…
「この1週間どんな生活していた?」
「何食べた?」
「自分に負担かけすぎてなかった?」

そんなことを考えながら軌道修正するうちに、
段々と自分の身心のことを理解していきました。

そこから10年以上経った現在。
アトピーの大きな悪化は一度もなく、
ステロイドを使用することも一度もなく、
過ごしています。

体と向き合う楽しさ、自分の身心のことを知る楽しさを知り、
鍼灸院や漢方を卒業した後は、
自分なりに学びを深めていきました。
その中で足もみと出合い…
今では、自分の身心と向き合うための頼もしいサポーターになっています。

そして
「今度は自分が誰かにこの楽しさや感動を伝えたい」
「悩みから解放されるお手伝いがしたい」
との想いから、今は足もみを伝えています。

私は今、足もみセラピストとして施術やワークショップをしています。
ですが、一番伝えたいことは
足もみや鍼灸・その他の治療ケアは、あくまでも体が良くなるためのきっかけやお手伝いに過ぎない。ということです。
本当に自分自身を癒し直せるのは自分自身。
自分の体と心。です。

同じような症状でも、効果のあるケアは人それぞれ微妙に違う。
効果の出方や回復スピードも違う。
それは、人によって体質や弱い部分が違うから。
全く同じ人なんていないんですよね。

自分の体と心の操縦方法を理解し、練習して乗りこなす

こんな言葉がしっくりくるかなと思います。

めちゃくちゃ難易度の高い操縦だったりもするけれど…
そんな乗り物(体)であればあるほど、
学びは多くて愛おしい。
そんな風に今は思っています^^

最後に、脱ステ中瘡蓋だらけだった頃の写真と現在を載せて終わりにします。

長い長い私のアトピー歴を読んでいただき、ありがとうございました💌


旦那さんが元気出してと中華街に連れて行ってくれた時。
写真だと分かりにくいけど…顔中黄色い瘡蓋がびっしり
肌を気にせず心から笑える今が、ほんとに幸せ













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