道具の紹介の前に
ここには私達親子が、先生やお友達それから講演会などで教えてもらった、2人を助けてくれる道具を、使用してみた感想を書いていきます。
使用感は人それぞれですが、参考になる物があれば嬉しいです。
コレが書けるのは使用を許可して下さった学校や先生方のおかげです。
とても感謝しています。
個性的な2人
2人とも集団の中で学習するのに色々な困難がつきまといます。
それは、今の学校のシステムが通常発達の子が集団で学ぶのには都合が良かったのだと思いますが、個性的な我が子には合わない学習方法だったからです。
当時の私は
どうして出来ないの?
よその子は出来るのに...
と、悲しみや苛立ちを感じていました。
きっとカナとユタは
どうして自分だけ出来ないの?
みんなはスラスラ出来るのに...
と思っていたと思います。
でもわかってしまえば簡単な事でした。
学習する方法が違った。
それだけです。
でも同時にそれに気づく事も、理解してもらう事も意外と難しかったり、ワガママとか怠けてると思ってしまう学校の先生が多い事も知りました。
我が家が恵まれていたのは、2人を助けてくれる道具の利用について、学校が使用を許可して下さった事、何も知識のない私にS先生が1から教えてくださった事にあります。
その出会いが無かったら、今現在2人とも学校に通っている事は、なかったでしょう。
学校の先生に知って欲しい事
1日のうちの大半を学校で過ごす子供にとって、勉強が上手くいかない事はとても辛い事です。
学校の先生には、道具があって初めてスタートラインに立てる子供がいる事を知って欲しいですし、それは決してズルでも特別でも無いと理解して欲しいです。
我が家の読み書きに対するICT利用体験からですが、大人の心配を他所に子供達(同級生)は、すんなりと受け入れてくれました。
もちろん子供達にはキチンと説明(理解教育)をしてもらいました。でもそれだけで無く、
•自分で読む方が早い
•ノートに手で書いた方が早い
•その方法を不便だと感じない
という実体験が子供達の中にあり、それが
自分の読み書きにICTは必要ない
に繋がる。
そして、自分は困ってないのに、それが必要なカナとユタを非難したりズルいと感じる必要性が無かったのだと思います。
大切な事
これはあくまで我が家の体験で、みんながみんなこうなるとは思っていません。
でも難しく考えなくても、本当はとっても簡単でシンプルな事なのだと、私達親子は知っています。
そしてコレを考える事は、誰にとっても大切な事であり、合理的配慮の出発地点だと思っています。
『困ってる人がいたらどうするの?』
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