恋愛小説のパターンを増やしたい!
自分はオムニバス小説を書く際、バリエーションを意識します。
せっかく「オムニバス」で小説を書くのに、全ての話が「似たりよったり」になってしまっては、わざわざ「オムニバス」にする意味がありません。
また、オムニバスでなかったとしても、たとえば、せっかく新しい小説を書いたのに「前作と中身が一緒」と思われてしまっては、悲しいですよね?
…で、バリエーションを増やすために、実際、何をどうしているのかと言うと…
ズバリ、設定や登場人物の関係性などの「パターン」を増やしています。
(…と書くと、何だかフワッとして曖昧な感じですが、ちゃんと具体的な方法をとっています。)
自分は過去に、SSの恋愛小説でオムニバス作品を書いているのですが…↓
全12作品の「パターンを振り分ける」際に行ったことが、ひとつあります。
それは「I」と「You」の「呼び名」のパターンを変えていくことです。
たとえばIという「一人称」にも、私、俺、僕 etc…様々なパターンがありますよね?
そして当然Youにも、あなた、君、お前 etc…様々パターンがあるわけです。
そのIとYouの「組み合わせ」パターンを変えていけば、自然と「IとYouの関係性の様々なパターン」が出来上がるのではないか、と思ったのです。
(実際にそうやって作ったオムニバスSS「まるで純度の高い恋の結晶のような…(純恋結晶)」の「もくじ」には、(私→あなた)など、呼び名のパターンも載せています。)
ステレオタイプな考えかも知れませんが…「私→君」と「俺→あんた」な話では、内容の雰囲気も、ふたりの関係性も、だいぶ「違った」ものになる気がします。
実はこのオムニバス作品、「pixiv小説さんの既存の表紙(当時の)から内容をアテ書きで書いて、全種類コンプする」という、よく分からない目標の下に作った作品なのですが…
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「表紙絵」という「縛り」の他に、実はこの「関係性のパターンを増やす」という「目標」も立てていたのでした…。
(もっとも、女性一人称のパターンが「私」だけになってしまった関係で、一部カブってしまっているパターンもあるのですが…。)
ちなみに、書いてみて一番難しいと感じたのは「私→?(呼び名ナシ)」のパターンでした。
(相手(You)の呼び名パターンが尽きてきて「いっそのこと、ナシにしてみようか」と安易な考えで、難易度の高いチャレンジをするハメに…。ただでさえ、内容的にも難しい話だったのに…。)