国語力の無駄遣いにもほどがあるキャラクター・ネーミング(隠しワードが二重・三重に…)
登場人物のネーミングにこだわるのは、自分の作品には「よくある」ことなのですが…
ちょっとそれがエスカレートし過ぎた作品があります。
アルファポリスさんに載せている『囚われの姫は嫌なので、ちょっと暴走させてもらいます!~自作RPG転生~』なのですが…
異世界転生ものなのですが、キャラクターの名が話数(章)が増えるにつれ、どんどん複雑化しています…。
主人公の名前と幼馴染の少年の名は、現実世界での「本名」をもじったカタカナ名で、まだそれほど凝ってはいません。
その他のキャラクターも、第1部時点では「愛称呼びすると『色の名前』になるキャラ」ということで、まだそれほど凝っていないのですが…
第2部では「クリスティアーノがサッカー関連の名前だから、他の人物や用語もなるべくサッカー関連で揃えてみよう」とムダに頑張りだし…
このあたりで「色名が隠されているだけでなく、他にも意味が隠されている『ダブル・ミーニング(?)』なら、もっと面白いな!」と気づいてしまい…
第3部のキャラには「古今東西アニメに出て来るロボットの名前」を(そのままだとファンの方に怒られそうなので、分割したり、ちょっとだけ変えて)色名と共に名前に隠し入れるようになり…
第4部の前半では、登場するエルフたちの名前に、紫系統の色名と「石」の名前を隠し…
第4部後半では、鬼たちの名前に、色名と「アジア圏での神話・伝承に由来する名」を隠し…
さらにはそれが第5部では「ダブル」ではなく「トリプル・ミーニング(?)」に進化してしまいました…。
ネーミングが複雑化すればするほど、命名の難易度が上がって、設定を考えるだけで一苦労になるのですが…
逆に、隠した「意味」がキャラクターに「イメージ付け」をし、新たな個性が生まれることもあります。
(たとえば第5部(魔界編)のキャラの外見やスキルは、隠しワードに使った「ソロモン72柱の悪魔」の性質に寄せていたり…。)
個人的には、その「キャラクターに新たな個性や背景が生まれる」のが楽しくて、ついついネーミングを複雑化しがちなのですが…
時々「一体何に国語力を費やしているんだろう…」と、ふと我に返ることもあります。
(そもそもこの作品自体、国語力を全力でぶん投げてコメディに走った「コメディ文体」小説ではあるのですが…。←漫才や「お笑い」のように、わざとヘンな言い回しをしている部分が多々あります。)
ちなみに、この作品の中で一番気に入っているネーミングは、第2部に登場する王妃(そしてスピンオフ小説『囚われの皇妃の回想』の主人公)フィオレンジーヌ・アイントラハト(旧姓ジリアーティ)です。
思いきり色名が(分割も並べ替えもされずに)入っているのに、あまりそれを感じさせない(?)ところがお気に入りです。
(第3部のエヴァーミリア・エンジェリオンと、エクスカイゼル・キングフィッシャーも、結構お気に入り…。)