ビジネスにおける哲学は何によって作られるのか。
先日、『自分の事業の哲学は何によって作られるんでしょう?』という質問を投げられた。
というのも、ブランディングの仕事をしている中で、よく聞かれる質問なのだけど、また先日もクライアントさんに聞かれたので、まとめてみようと思う。
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最近思うのは、選ばれ続けるための一つの指標として、『思想が現れている。』『哲学に惹かれる。』という部分はやっぱり強いなぁ…感じている。
究極、好きなキャラクターの商品は全部買ってしまう!という心理と結構近い。
思想に惹かれる…!というものに関しては、たとえどんな商品が出たとしてもチェックしてしまうとか、こういったところでお金を使いたい…!という人もブランドを支持する理由になっているのだとか。
(最近、台湾にステキなブランドを見つけて、ついつい日本にOPENした時も足を運んで購入してしまったよね。詳細は↑をみてくださいませ^^)
そして、『哲学で共感されること』と、『機能で共感される』のは、全く別物だ。
同じような機能のものは世の中で溢れている中で、機能で選ばれるというのは、価格が安い人が出てきたら、速攻乗り変えるし、それ以外の主張が来るとそもそも求めていないので鬱陶しくなることも。
以前、コンビニで丁寧な接客は必要なのか?ということを友人が話していて、『コンビニに求めるのは、スピード感だから丁寧な接客はいらないんだ。』と話していて納得した。
コンビニという機能で選ばれる世界で、思想を…というと、ちょっと違う。というか、コンビニの優先度の高いことは、24時間いつでもすぐに購入できるということだったりする。
哲学は自分を唯一無二の存在に格上げをしてくれ、機能は自分を価格競争の中に飲み込ませる。
潤沢な予算があるのなら、機能勝負の波に乗ってもいいと思うけど、個人や小規模でそこの波になるのは、正直いいとは思えない。
さて。
思想や哲学は何によって生まれるか?という最初の問いに戻るけれど、結局は、『自分がどれだけ自問自答』でしかないんだなぁ…と思う。
という、ありきたりなことだけれども、外側のスキル、役に立つ情報でいくら塗り固めても、真似されたら一発で終わりだ。
ただ、私たちは、気づいたら、外側を固め始める。
『やりたいこと、求められること、今やらなければいけないこと、知りたいと言われること、助けてほしいと言われること…。』
それを、こなしていると、何か前に進んだ感じがするし、実際事業として向き合うべきことが出てくる。
ただ、これは、思想や哲学はいつまでたっても生まれるものじゃない。
とはいえ、自分への自問自答は予想以上にエネルギーがかかることで、生み出す苦しさがある。
ただ、ここに向き合って、丁寧に言語化をしていったかどうかが、『人が自分のことを哲学がある。』と感じためには必要不可欠なプロセスだと痛感してる。
自分はそもそも、どんな世界を提示していくのか?
そこがないと、自分がやるべきこと、他の人がやった方がいいことを混同してしまい、本末転倒になってしまうんだなぁ…ということを思う次第です。
大きい、小さいは、関係なくて、あくまでも、自分にとってどうなのか?ということが重要ってことを忘れてはいけないとも思う。
一見地味だけど、ここに時間をかけているからこそ、大事なところでブレないし、人を惹きつけるよね。
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