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敬老の日

今日は敬老の日。総務省は高齢者人口が過去最多の3,625万人に達し、人口比では29.3%と推計されると発表した。記憶をたどると、私が新入社員で仕事を始めたとき、としとっているな?思っていた世代は、今思えば40代から50代だった。日本はこれまでにない状況、そしてこれまでにないような問題が見えてくるに違いない。

私は定期的に本屋に通い、新刊を購入している。また、図書館にも足を運んで本を借り、さらにKindle版の読み放題サービス「アンリミテッド」にも加入している読書中毒なのだ。

今年の暑い夏、平日の日中に図書館に行くと、高齢者でいっぱいで、ベンチが占領されている。しかも、新聞コーナーでは高齢者のリーダー的存在が、読売、朝日、日経の本日版を広げて、わざとなのか、次の人に簡単に譲ろうとしない。エアコンが効いているためか、図書館通いを日課にしているようだが、夏休み中なので、せめて子供の自習などにもっと活用されるべきだと思う。

また、この夏はイオンにも高齢者が集まっていた。自宅で孤独にいるより、イオンのフードコートは空調が効いており、快適なのだろう。

近くのイオンでは、店のレイアウトが大きく変わっていた。処方箋薬局とシニアコーナーが拡張され、オムツとペットコーナーが1階に配置されていたのを思い出すと、総務省の発表がとても身近に感じられた。

さらに、冷凍食品コーナーが非常に広くなっている。最近購入した冷蔵庫は、冷凍庫の容量がとても大きく、野菜室よりも上に冷凍庫が配置されているので、非常に使いにくい。引き戸の棚も冷凍食品の利用を主に設計されている。

今だからこそ、「お袋の味」を再現して、子供たちに食事のおいしさを感じてもらうのはどうだろうか。高齢者が子供たちのために食事を作り、みんなでテーブルを囲み、コミュニケーションをとりながら食事をいただく。実際にそのような活動をしているNPOも多いが、イオンの店内に子供食堂をつくり、高齢者をパートで雇うというのはどうだろう。食材も売れるし、人が集まるので、何かのビジネスになるのではないだろうか?

図書館のお年寄りは、何だか元気がないように見えた。習慣のように本を読んでいても、会話することがなければつまらないだろうと思った。

この国の、高度成長を担った貴重な人材なのだから、次の世代に知識や経験をつたえるような語りひとになってもらうと良いとおもうのだが、定期的に講演をしてもらい、私の半生、私が一番苦労したこと、私が一番楽しかったことなど、語ってもらうと自己啓発本よりも価値があると思うが。

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