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「思考アルゴリズム」がもつ大きな威力|『時間最短化、成果最大化の法則』(著:木村勝寿)

「合わない上司から染みついた『思考アルゴリズム』を捨てて、起業に合わせたものに早く入れ替えていく」



Local_ビズ探求KMです。
現在はまだ会社員で、本心の興味関心と合わない仕事で、残業しても終わりが見えないまま、それに疲れて嫌になったところから、起業独立を目指して勉強を始めました。
未来は「やってて意味あるか?」という仕事で働きっぱなしの生活よりも、「このために生きたい」の週4日6時間の日々を目指しています。

今回は、『時間最短化、成果最大化の法則 ── 1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』(著:木下勝寿 、ダイヤモンド社、2022年)に触発された思いをお話します。
この本は、今学ばせてもらっている方が推奨として挙げていたので、手にしてみました。

この本から私もやるべきと一番感じたこと、それは「合わない上司から染みついた『思考アルゴリズム』を捨てて、起業に合わせたものに早く入れ替えていく」です。

この本の冒頭で、こう述べています。
「社会人になった最初の上司がどんな人だったかということが
 (ビジネスパーソンとして成功するかどうかに)最も影響している」

この言葉は、今の会社の仕事が合わないと自覚した人には刺さる言葉ではないでしょうか。
私には一番刺さりました…。
私の「最初の上司」は、役立つアイデアの嗅ぎつけることは得意ですが、アイデアを会社という組織に持ち込んで根付かせる、という現実化は上手くありませんでした。
意気揚々とすごいことを言うものの、プロジェクトが進むと非現実的だったどこかの点でつまづく。それを繰り返しすぎて、他部署の方には呆れられている。

私自身も振り返ると、やり続けたくない仕事で、とにかく文書の形式を整えてテキトーに文章を埋めている。
つまり、本当に仕事を現実に活かすものに仕上げることがとても苦手な点を気づかないうちに上司から影響されていたのでした。

1.こんな悩みの方にはおすすめです


『時間最短化、成果最大化の法則』は、著者が脱サラ後に企業家として成功するまでずっと試行錯誤してきた経験が載っており、どんな方も知っておいて損はない1冊ですが、
特にこんな方々にはおすすめできる1冊です。

  • 長年、同じ上司を見ているけど、成果を上げていない。そんな職場にいる方。

  • 仕事上のスキルを磨くために、自己啓発や勉強を続けているけど、なんだかんだ成果に結びついていないと感じる方。

  • 「私、こんなもののために今の会社に入ったんじゃない…」と強い違和感と不満を覚えた方。

総じて、スキルアップや自己啓発に取り組んでいるものの成果に結びつかず、その結果、現在の仕事や上司に不満を抱えた方におすすめと思います。

2.思考アルゴリズムが生み出す大きな差 3つのポイント

※思考アルゴリズム:著者の造語。いわゆる考え方のクセで、成果の上がりやすい/上がりにくい考え方のクセがある、とのこと。

①スキルよりも影響が大きい『思考アルゴリズム』

この本で何度も紹介している核心があります。
それは、”成果=スキル×思考アルゴリズム”の関係。

ただし、掛け算だけど、スキルと思考アルゴリズムでは伸び方に大きな違いがあるのがポイントです。
・スキル→具体的な仕事を行うときに必要、経験の量に応じて伸びていく。連続的。
・思考アルゴリズム→日々の判断を決めているクセ、その場で自覚することが困難。
          努力して磨くようなものではなく、クセに気づいて入れ替えるようなもの。
          非連続。

つまり、気づいた人は思考アルゴリズムを成果の上がりやすいものに変えていけますが、気づかない人はずっと気づかないでいるようなものなのです。

会社員として適応した人の「思考アルゴリズム」と起業する人の「思考アルゴリズム」は別になっているわけです。もしくは、アイデアを持ってくること(だけ)が仕事と思う人と、アイデアは現実に根付いてこそ意味ある仕事だと思う人でも、「思考アルゴリズム」が違うことになります。

これに思い至ったとき、私は「これは残酷だ…」と思いました。
一方で、救いのようにも感じました。

今の職場の上司の基準での成功を達成しなくても、別の意味での成功は存在するし、「思考アルゴリズム」に気づいて入れ替えていくことができる。つまり、違和感と不満ある仕事に囚われなくていいということでもあります。

②たくさん成功者に聞いて回っている著者

「思考アルゴリズム」に気づいて入れ替えていくことができる。
そうはいっても、自分が目指したい先に合った「思考アルゴリズム」でないなら、自身の活動がなかなかうまくいかないことには間違いありません。

ではどうしたらいいのか?
そこは、この『時間最短化、成果最大化の法則』のエピローグに書いている著者の「(思考アルゴリズムに)少し違和感があったら、直接質問してきた」に習えばいいのでしょう。

著者も脱サラ起業をしてから20年間、たくさん成功者に聞いて回っている。
私は最初『時間最短化、成果最大化の法則』を読み進めていて、「思考アルゴリズム」として挙げている数の多さに圧倒されましたが、著者も結局20年くらいかけてその数の「思考アルゴリズム」を使うようになってきたと思うと、気が楽になりました。

「私でもやり始められる」確かにそう思える難易度のように感じました。

③今の仕事の延長での「上達」、理想に標準を合わせる「成長」

最後、私の中で「理解の差が大きな違いを生むだろうな…」と感じたものが、この本の39番「自分を捨てると成長する法則」です。その内容からいうと

今の仕事でよりたくさんのことができるようになるのは「上達」。
自分の「このために生きたい」を中心にした上で、仕事や生活を組み上げていくのは「成長」。

私の「このために生きたい」を中心にした生活へ目指している、今この過程は「成長」の途中。
『プロセスエコノミー』で描いた、長くも楽しい旅路の途中なのです。

3.まずしたいこと:矛盾する『思考アルゴリズム』は同時に入れられない


この『時間最短化、成果最大化の法則』では、45個の思考アルゴリズムを1日1個ずつ学んでいく構成になっているので、
ぜひとも、「自分の中で違和感が激しい『思考アルゴリズム』を探す」ことを最初に行ってみましょう。

矛盾する命令を出す「思考アルゴリズム」を2つ同時にインストールすることはできません。
そして、今の職場、今の仕事で苦悩することになっている場合、今の『思考アルゴリズム』が合ってない可能性が高いはずです。

私も、「合わない上司から染みついた『思考アルゴリズム』を捨てて、起業に合わせたものに早く入れ替えたい」(感想)です。


P.S.
記事を読んでいただきありがとうございました。
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起業に向けた勉強中の様子を、月1~3本のペースで投稿しています。

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