『新相互扶助論〜これからのアナーキズムの話をしよう〜:草稿』
§0.この『新相互扶助論』と題された短論文は、その名が一般的に想起させるような、論理構造や体系性によって築かれた1つの建築のような記述法は採っていない。セクション番号で区切られたそれぞれの考察は、それぞれが全体として完結していて、ある程度の独立性も認められる。その小さな全体の多様は、大きな全体では統一された部分としても機能する。そのような論理は、階層構造を成している一般的な学術的記述とは異なり、曼荼羅に類似した有機的構造の論理である。その構造は、ちょうどぴったりそれが叙述する